05−03−20 オートショー・コロンバス、2005 |
コロンバスは田舎、という私のPRのせいでしょうか、「地の果ての、しかも田舎での生活、本当に大変ですね。」、というメールを時々頂きます。 |
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服を着替えて、車に乗り込みエンジンをかけて家を出ます。日曜ですから道路は混んでいません。のんびりと運転して会場のコロンバスコンベンションセンターまで。 |
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会場の各メーカーが占める面積と、そのれらのメーカーが占める実際の販売の面積を概略ですが見当をつけてみました。![]() 日系メーカ全体でのアメリカでの販売比率は30%くらいです。 この会場での専有面積は確実に30%を超えており、しかも一番いい位置をT社、N社が占めておりました。 それにアメリカ系のメーカは乗用車の展示が殆どなく、ミニバン・SUVが殆どを占めておりました。 オハイオで生活をしていますと、乗用車よりも、荷物をたくさん積める車が、一家に一台は必要であることを痛感します。 ショーに見学に来ている人を見ていますと、日曜日という事もあり、Gパンと運動靴(スニーカーともいいます)で、頭には野球帽という姿の人が殆どと言っていいくらいでした。 それとアメリカ、日本の各メーカーとも最新のテクノロジーを宣伝するとかはしないで、現在はこんな車がありますよ、というかなり控え目なPRに終始していたのが印象的でした。 ですから今後の自動車業界の勢力地図を塗り替える、省エネ車とか、リサイクル環境保護型の車とかの宣伝は皆無でした。アメリカの田舎オートショウとは言え、各メーカがしのぎを削っている世界が全く出ていないところは不思議な感じがしました。 ![]() アメリカでは一般庶民に対しては、省エネはその会社のPRの材料にはならない、とある人が言っていましたがそのとおりだと思いました。 私の会社でも、資源の問題とか、リサイクルの問題とか話題に上る事はありますが、アメリカ人の反応は驚くほど鈍く、また関心の低さに驚かされます。 一人の人を運ぶために6リッターのエンジンを積んだ車を走らせ、それdそれで子供を学校に送り、買い物に行き、あるいは通勤に使う。 昨日ガソリンスタンドでガソリンを入れたら、とうとうレギュラーで2ドル15セントになっていました。 リッターで言いますと、50円以上になりました。 リッター5kmも走らない車で、走る距離は日本の2倍から5倍。 そして電車も地下鉄もバスもないアメリカ。車しか移動手段のないアメリカ。 ガソリンがどんどん値上がりして、今ではもう値下がりをするという材料が全くなくなってしまいました。 アメリカの社会というのは、いつになったら。「省エネ」、という事を真剣に考える事を始めるのでしょうか。 |
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