05−03−16 カモ・ネギ・醤油

今週はいろいろと忙しいスケジュールになっています。
先ず、月曜日はある人の送別会。当初の予定ではどこかの日本レストランでやる予定でしたが、人数が増えたため、急遽あるゴルフ場のクラブハウスで行われました。

幹事はIさん、司会はSさん。Sさんの司会はなかなか思ったより(失礼)上手でした。
私は乾杯の音頭を依頼されましたので、一言挨拶をして、「カンパーイ!!」。

会場のレストランは天井の高い大きな部屋で、出席者は50人近く、クラブハウスのレストランなのでマイクも使えず、更に6人ずつの丸テーブルに分散して座ったので、いろんな人のスピーチはよく聞こえませんでした。

この日は、アラバマに転勤されるKさんも出席されており、挨拶を交わしました。
Kさんはオハイオに17年(!!!)、更にアラバマですから、確実にアメリカ生活が、20年以上になってしまうという方です。

オハイオでの送別会は、日本レストランでも大体がテーブルと椅子でやるし、みんな車で来るのでお酒もビールの小瓶を1−2本程度。

従って、ビール瓶持って、「どうもどうも、お世話になりました。」、とか言いながらお互いにビールやお酒を注ぐこともありません。
ですから50人近くいると、全然挨拶もできない人が半分以上になってしまいます。

結局は立食形式の場合を除き、テーブルに座った数人の人との会話が中心になります。これがオハイオ流宴会です。。オハイオ流宴会もさっぱりしていていいと思います。

日本と何よりも違うのはやはり2次会が殆どないし、2次会をやるとしても日本とは全く違うパターンになります。パターンとしては、そのレストランのバーで更に飲みながらみんなでワイワイやるというパターンで、白粉の香りのする場所に行って、カラオケ歌うという事はありません。
イエ、できないのです。そのような場所がありません。

今日は朝の7時45分から、ドクターGのところで、歯茎の手術。
実はこの手術は2回目で、1回目は2年以上前にやっており、今回は前は大丈夫だと判断したところがやはりダメだったので追加の手術です。

結局は歯周菌で歯と骨の間の、骨の方が溶けかかっているという事で、今治療をしておかないと大変な事になるという判断でした。

待合室のソファーに座って待っていると同じ会社のTさんが現れ、Tさんは1週間前に手術をやって、今日は経過の検査に来たのだと言っていました。
1週間豆腐ばかり食べて、ちょっとダイエットできました、とも言ってみえました。Tさんは全く別の部門ですが、今月末にオハイオからカナダに転勤が決まっている方です。

手術は約2時間、手術自体は痛みは殆ど感じませんでしたが、歯茎をカットして開き、歯と骨をガリガリ、ガリガリ、まるで土木工事みたいな感じでした。
最後に歯茎を糸で縫い合わせて、手術はおしまい。

歯科衛生士から、当面の歯の手入れとか注意事項を一杯聞いて、今月の30日に経過検査のための予約をとりました。結局今回の手術は全額自己負担になってしまい、全部でX000ドル。カミさんも昨年から歯の治療をしており、これで保険の枠を全部使ってしまっているからです。

受付のところで、一括支払いをすれば100ドル安くなります、と言われたので、一括払いにしました。
薬局で痛み止めとか、消毒の薬を受け取り、家に帰ったのが11時少し。今日は大事をとって会社は休みにしました。

オハイオに来て、最初に歯科医院に行ったところ、クリーニング(歯石取り)を3−4ヶ月ごとにやる事を勧められ、びっくりしました。私は日本でもクリーニングをやった事が1−2回ありますが、される側の私のような素人が見てもその技術力に歴然とした差がありました。

そして何よりも大きく違うのは、1回の治療でかなりの事をやってしまう点です。抜歯も1回で2本、時には4本をやってしまいます。治療1回が1時間とか2時間近くになる事もあります。
日本は1回の治療時間が5分とか10分とか短く、回数が非常に多かったように思います。日本のドクターに聞いたところ、治療時間が短いのは、経過を見ながら治療をしているからだ、という返事が返ってきました。

ドクターも専門化されており、根幹治療専門医、歯茎骨の専門医、抜歯の専門医、歯列矯正専門医、その他よく知りませんが、いろいろとあるようです。そして自分も治療をしながら、患者全体の治療を管理する総合医がおり、私は今までドクターWでした。

コロンバスで受ける歯科治療は日本で受ける治療よりも親切で、そして信頼ができる感じがします。一般の病気の治療でも同じですが、やはり患者が受ける治療に対して、信頼できるというイメージを受けるというのは非常に大切な事だと思います。
どこの医院も本当に清潔で治療は個室で行われ、日本のいわゆる、「歯医者(ハイシャ)」、というイメージとは全く違います。

ところが問題は、とにかく治療費が高いのです。保険があるだろう、と思うかも知れませんが、保険でカバーされる治療費は年間で決まっているのです。つまり限度額があるのです。ですからこれを超えると全て自己負担になります。
このままいくと今年の私の歯科治療費の自己負担は、相当な額になってしまいそうです。

いい治療を最小の費用で受けたい、でも自分が受けている治療が本当に必要な治療なのか、どうなのか患者側にはわかりません。日本人は言われるままに、治療を受け、そして費用を払わされている。
日本人の患者1人はオハイオ人の患者3人分に相当する。

誰かが言っていました。オハイオでの日本人の患者は、鴨(カモ)が葱(ネギ)しょって、醤油(ショウユ)の瓶までぶら下げて歩いてくるのと同じだ、、、、と。
一度総合医を変えて、センカンドオピニオンをもらう必要がありそうです。

それと歯というのは、少しでも悪くなったら即治療をしておくこと、これが鉄則だというのが今頃になってやっと身に沁みて感じております。
これって、歯だけじゃないですね、万事全て共通ですね、、、、早期発見、早期対応、、、、。
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