05−02−05 冬の家でのお仕事

今週の水曜日くらいから右の上の奥歯が痛み出し、木曜には歯茎が腫れてきました。現在はこの痛み出した歯とは別の歯を治療中で、早速かかりつけの歯科医院に電話。
「ドクターRは来週の火曜日までいません。他のドクターに診察してもらいますか?」

ウーン、て事はあの女医かな。
このドクターは昔見た戦争映画で、捕虜にしたイギリス兵を拷問する前に、自白強制剤か何かの注射を打っていた、身長190cmくらいのドイツ軍の冷血そうな女医にそっくりで、私はどうも相性が悪いのです。名前もバリバリのドイツ系の名前だし。

「火曜まで待ちます。」
「本当に大丈夫ですか。」
「ハイ。たぶん、、、、、。」

ところが大丈夫ではありませんでした。木曜の夜から、誰が見てもわかるようなヒドイ腫れになって、金曜の朝一番で再度医院に電話。
こうなったら、もうヒトラー親衛隊の女医でも、八路軍の漢方医だって何だっていい、言うこと聞きます!助けて!

「ドクターWが診ますので、すぐ来れますか?」
「エッ、ドクターW!行きます!30分で行きます!」

よかった、ヒトラー親衛隊の女医じゃなかった。ドクターWは、私をずっと何年も診てくれていた、私がもっとも信頼をしている年配のドクターです。

「お久しぶりです、どうしましたか?」
経緯を話し、レントゲンを撮って診察開始。#2を抜く、これが診察の結果でした。写真を見せてくれて、かなり丁寧に説明をしてくれましたが、残念ながら半分も意味がわかりません。専門用語が多すぎるのです。

電話通訳サービスを受けようか迷いましたが、エイめんどくさい、信頼しているドクターWの判断、何の疑問もなく従う事にしました。
抜歯は午後の1時から。アメリカでは抜歯は別の専門医がやる場合が多く、今回も口腔外科医のところに行くように言われました。一旦家に帰って、今度はドクターHの医院へ。
ここではカミさんも歯を抜いているし、下の娘なんか1回で4本の親知らずを抜いた事もあります。カミさんの時なんか全身麻酔で抜きました。ドクターHは大きな身体で、信頼のおけそうな医者です。

ドクターWからの診察結果、処置の依頼、レントゲン写真を見て、「ペニシリンのアレルギーはありませんか?」、とだけ聞かれて、早速注射。
この注射の痛いの何のって!!5カ所も6カ所もどんどん針を刺してきます。思わずうめき声と、大粒の涙がボロッと出てしまいました。こんなの久し振りでした。

注射をして15分、完全に痺れが回ったところで、抜歯。これ自体は何の痛みもなくあっさりと抜かれてしまいました。
「おっ、これは金ですね。持って帰りますか?」
という訳で、上半分が金でできた歯をもらって帰ってきました。

今日の治療、本当に痛かったです。
思い出すだけでも、ゾクッとします。

日本は大雪。オハイオも1−2週間前に降った雪が溶けずに残っています。先週まではマイナス15℃とか20℃とかの気温になっておりましたが、今週後半になってマイナス4−5℃から0℃くらいまで気温が上がりました。

オハイオの冬は、屋外で何かをするという事は不可能です。
休みの日であっても家の中にいる事が多くなります。
家の中は暖房もよく効いており、そして十分な広さがあるので日本に比べると非常に快適です。

ですから、ごろっと横になってテレビを見るのもよし、ソファーで本を読むのもよし、昼間からビールでも飲んでほろ酔い加減になるのもよしですが、何かする事を決めておかないと、時間を持て余す事になります。

先日、私はこの冬だけではなく、来年の冬の分の家での仕事を作ってしまいました。

2週間前の土曜日、部屋とか納戸の整理をしていたら、写真のネガとか、アルバムに整理していない写真とかが大量に出てきました。恐らく数千枚という数だと思います。
そこで先週の土曜日にこれらのネガ・プリントを整理すべくPCショップへ行って、スキャナーを買ってきました。

これらのネガ・写真の整理、今年の冬だけでなく、ひょっとしたら来年の冬までの仕事量がありそうです。
さっそく家に帰って、セットアップ。
マニュアルとか付属のソフトが全部英語ってのは面倒ですが、仕方がありません。ここはオハイオ、日本語のマニュアルは手に入りません。

何とかセットアップ完了。早速色あせたカラー写真のプリントをスキャンしてみました。色あせた写真も画面上で見る限り、完璧とはいきませんがびっくりするくらいに綺麗に復元できます。ネガフイルムは一度に12枚まで、スライドは4枚まで連続にスキャンできます。
私は昔撮ったスライドが2000枚くらいあるので、これもテストしてみたところ、バッチリです。

難点は、1枚あたりのスキャン時間が長いことです。解像度にもよりますが私の場合、1分〜1.5分くらいの感じです。
解像度を上げると1枚のフィルムスキャンに10分なんて状態になります。

そんな訳で、今日も朝からコーヒー飲みながら、音楽聞きながら、フィルムをせっせとスキャンで読み込ませています。

フィルムの交換は10分ー15分に1回(12枚)なので、WORDで書き物をしながらの、典型的な「ながら作業」、です。

自分のカメラを持って写真を撮り始めてから30年以上、これは基本的に全部ネガが残っています。それに他の人からもらったプリント、これもたくさんあります。これらを全部をスキャンしてみるつもりです。

これ以外に7年前から使い始めたデジカメの写真、これが現在11000枚くらいあります。スキャンした写真と併せて本格的なアルバムを作ろう!
そうそう、ホームビデオで撮ったカセットも20本くらいあります。これもDVDに入れてしまえ!

夢はふくらむばかりです。
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