04−04−28 オハイオ人の生活パターン
4/15に私の職場が新しい場所に移動になりました。今までの所から約3km程離れた場所で、新しく事務所を造ったのです。隣には外国(メキシコとか、東南アジアとか)向けの部品を梱包したり発送したりする広い作業場があり、何人かの外注の作業者が働いております。

タバコが吸える場所に行くとその作業状況を見ることができます。職場ではタバコを吸える場所がこの1箇所しかないため、私は午前・午後の数回この作業場の横に行くことになります。
作業場はかなり大きく、100mX80m以上あり、巨大な体育館のようで、フォークリフトが10台くらい、作業員が20名くらい働いております。
今日も10時40分頃、ここに行ってコーヒーを片手に一服です。あれ?この作業場のアメリカ人作業者が10人くらいここの横の机で昼食の弁当を食べています。
そうです、彼らは朝の6時30分から働いているので、4時間後の10時30分が昼食時間なのです。何を食べているのなか?

それとはなにしに見てみました。パンにバターだけを塗ってそれを食べている人、プラスチックの容器に生野菜を入れてそれにソースをかけてサラダだけを食べてる女性、あれ?ポテトチップスを食べながらコーラを飲んでいる人、リンゴだけをかじっている人もおります。

ウーン、非常に質素というか、我々日本人のいわゆる、「昼食」、というイメージからはかなりかけ離れた、「食事」、です。彼等の休憩は11時まで、つまり30分だけです。

11時になると作業を開始します。そして午後の3時にはぴたっと作業を止め、車に乗って、すっ飛んで帰るのです。
30分の昼食をはさんでの前後の各4時間、それぞれの4時間の間に憩時間はあるとは思うのですが、彼等が休んでいるのはまだ見たことがありません。

彼等の生活パターンを考えてみました。朝6時30分に会社に来るためには通勤時間を30分として、5時30分には起きるのでしょう。

睡眠時間を6−7時間として、寝るのは夜の10時30分から11時頃。仕事が終わるのは午後3時で、家に着くのが午後3時30分。
つまり家に帰ってから寝るまでに7時間から8時間が自分のためにあるのです。

さらに4月上旬から10月下旬まではサマータイムを実施しているので今の時期、既に夕方の8時ちょっと過ぎまで空は明るい。
ですから家に帰って5時間は確実に外で何かができるのです。

ここはオハイオ、居酒屋もないし、ましてバーとかスナックもありません。男だけでどこかで酒を飲んだり、カラオケをしたりなんていう、日本のサラリーマンの標準的行動からは想像もできない、全く別の世界が彼等、彼女達にはあるのです。
では仕事が終わってから寝るまでの7時間、何をしているのでしょうか?
オハイオ人に聞いてみますと家や庭の手入れをしたり、運動をしたり、ただボーっとして過ごしたり様々なようで、家族と自分の家を中心に何かをやるのです。

ゴルフも会社の帰りにハーフを回っても20ドル、練習場の打ちっぱなしであれば5ドル。お金をかけて何かをやるという事はあまりありません。
以前近所にいた、オハイオ人のオジさんなんか、玄関の前に椅子を出してそこに1時間も2時間も何もしないでよく座っておりました。

これからオハイオは素晴らしい季節を迎えます。6月下旬には夜の9時半頃まで外は明るく、気候は日中でも湿気がなく爽やかで、そして湖や森に囲まれた自然が州の中を埋め尽くしています。
ちょっと夕食に近所の公園でバーベキューというのも珍しくありません。

今日も私の職場の半分くらいの連中、それに休憩所から見える作業場で働いている全員のオハイオ人達は午後3時にはそそくさと帰っていきました。
とにかく4時を過ぎると私の事務所に残っているオハイオ人は数人になってしまいます。私も5時、イエ、せめて6時には帰りたいのですが、、、、、。

でも日本からの駐在社員には縁のない世界です。
日本にいてはなかなか見えないアメリカの普通の労働者の生活パターンです。
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