03−12−22 クリスマスです
アメリカは今、クリスマス商戦終盤。どこのショッピングモールの駐車場も車で一杯です。私はこの年末年始休暇(これは日本の言い方で、こちらではクリスマスバケーションと言います。)に日本に行くので、会う人に渡すお土産を買いに行きました。

行った場所は家から車で10分くらいのところにあるウオールマート。店の中は普段では見る事のできない混みようです。混んでいると言っても、ここはオハイオ、人が触れ合うという状況ではありません。
さて、何を買うかナー。日本は何でもあるので、アメリカのお土産で喜ばれる物って、はっきり言って何を買えばいいのか非常に難しい。それでも30分ほどかけて、まあ何とか人数分を揃えました。

ここで分かったのは、アメリカ人の平均的なプレゼントの値段です。大体、一人5ドルから10ドル、高くても20ドルを超えるプレゼントは少ないという事でした。(少なくともウオールマートには)もちろん40ドルとか、50ドルというものもあるにはありますケド。

言いたいのは、どのくらいの価格帯のものが主要であるか、という事です。つまり日本円に換算すると1000円前後というのが主流な感じでした。ですから10人に配っても1万円ちょっとで、奮発しても2−3万円もあれば、十分という感じがしました。。
それと見てびっくりしたのは、ディスカウントのオンパレード!
DVDのプレーヤーが50ドル(5000円ちょっと)、28インチのテレビが200ドル(2万円ちょっと)、30ドルの電子レンジもありました。
衣料品のコーナーでも厚手の防寒着とかでも20ドルとか、ズボン普段着の類は10−15ドル。
宝石売り場とか、時計売り場にも行ってみました。腕時計なんか50ドル以下のものが主流。ネックレスとか、指輪とかの宝石も100ドル以上のものは数えるほどです。

とにかく安いのです。日本と比べて物価が安いのは感じていましたが、今日は改めて実感しました。確かに品物は日本のようにきっちりと作ってある訳ではありません。
金のネックレスも10Kです。(10Kというのは私も初めて見ました。)全てそれなりで、はっきり言って品質は雑です。ナゼここまで安いかと言いますと、理由は簡単、客が高いものは買わないので、品質をギリギリまで落として、安く作らせているだけの話です。

逆に言うと、日本はあまり安いものは売れない、つまりある程度値段が張らないと売れないそうです。
同じSONYの電気製品でも、1年に1回も使わないような機能はアメリカバージョンには一切ついていません。要するに、物を買うお客の違いなのです。私なんか、シンプルで安い方がいいけど、、、、、。
先週の金曜日の朝、出勤すると私の机の上に封筒に入ったクリスマスカードらしきものが置いてあるのを見つけました。
中を開くと案の定、クリスマスカード。
さて、誰かな?と思いつつカードを見ると、何とKさんからで、しかも日本語(平かな)で書いてあります。Kさんはこの9月から、アメリカ人向けに会社が開いている日本語教室に週3回通っているのです。

それで、最近はちょっとした挨拶なんかを日本語でやるようになっておりました。
ウーン、そうか文は全部平かなですが、このようなクリスマスカードをもらうと、妙に嬉しくなってしまうのが私の特徴。
こりゃ誉めてあげないといけないナーと思っていると、丁度階段のところで彼女とばったり。

「Kさん、クリスマスカードありがとう。日本語で書いてあったので、びっくりしました。」、とお世辞を言うと、Kさんも嬉しそうにしておりました。
昨日の日曜日、私はこちらに来て初めてクリスマスカードを買いました。Kさんに返事を出すためです。
私も平かなで書いて、ついでに来年の干支である、「サル」の絵も書いておきました。(犬みたいな感じになってしまいましたけど、、、)

Kさん、日本語の勉強がんばれ!。
昼食前に後ろの席にいるBさんから、
「SHIN、イラクに出征しているTさんのところにカードを送ります。何か一言お願いします。」
という依頼がありました。

Tさんは確か29才、予備役の陸軍中尉で、1年以上前にアメリカ軍のイラク作戦による予備役召集に応じて、職場を離れて現在はイラクで軍務に就いております。
自分の職場から、実際にイラクの作戦に従事している、しかも将校がいる事をすっかり忘れておりました。

カードの上に書かれたみんなの言葉を見ると、
「私たちとアメリカの安全を守るために、遠い所での任務に感謝します。」、という内容が殆どでした。
私はどのように書こうかと少し迷いましたが、「厳しい職務、うまくやって下さい。」とだけを書いておきました。

日本も自衛隊をイラクに派兵する事が決まりましたが、イラクに行った隊員たちに、このような激励の文が日本から届くのでしょうか。
自分の意志とは関係なく、遠くへ行かなくてはならない隊員たちの心の支えは何になるのでしょうか。ふとそのような事を考えてしまいました。
ちなみにアメリカでは多くの小学校、中学校の先生が、生徒達に寄せ書きを書かせて、イラクのアメリカ軍兵士に送っているそうです。兵士個人への思いやりだそうです。

私が参加しているある日本のメーリングリストに、「イラク派兵に反対する署名をお願いします。」、というのが回ってきました。派兵に反対又は賛成、いずれも考えですから、それぞれあって当然です。

でも行かなくてはならない隊員達に対しては、別な次元での配慮が必要ではないでしょうか。
署名依頼のメーリングリストを受け取った時、その内容の一方的解釈振りは別として、相変わらず物事の当事者にはなれない人達が多くいるのだなー、と感じました。

何はともあれ、あとどれくらいの期間になるかわかりませんがT中尉、頑張って下さい。同じ職場の仲間として無事を祈ります。
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