03−12−17 Jさん、ご苦労様でした
父の葬儀で日本から帰ってきた翌日、急にカミさんのPCが立ち上がらなくなりました。BIOSのエラーで、こんな症状は初めての経験です。さて、ウイルスにやられたかな?
でもBIOSまで破壊するウイルスというのは聞いたことがありません。

とりあえず、ハードディスクを外して、私のPCに取り付け、ウイルスチェック。OKです。
さて?仕方がありません。マザーボードの会社のWEBからBIOSのプログラムをダウンロードして、インストールするしか手はなさそうです。

ところが、プログラムとインストラーをダウンロードして、これでBIOSを書き換えようとしても、うまくいきません。

困ったナー。マザーボードの入れ替えかナー。でも今頃、こんな2年前に買ったマザーボードは売ってないだろうなー。
何か方法はないのかと、いろいろとやってみましたが全部ダメ。
仕方なく、このメーカーに直し方を教えて欲しい旨、メールを出しました。

何と10分後に回答が来て、BIOSのROMを送るから、これを取り替えて下さいとの事。ついては送り先の住所を教えてくれとの返事です。
あまりにも早い反応に半信半疑で、早速送り先の住所をメール。

「了解、今日中にROMを送ります。グッドラック」、という返事が今度は5分後に来ました。待つこと3日、本当に郵便でROMが送られてきました。
早速入れ替えてみると、バッチリ働きます。あまりにもあっけない解決でした。
それにしてもフレアマーケットで買った、確か$40ドルのマザーボード、予想もしないこの会社のサポートには驚きました。
状はマネージャーのJさんが隣の課に移るというのでそのお礼のパーティー。
幹事のBさんから、盛んに、「SHIN、忘れないで出て下さい。お願いします。」、と再三の参加要求。Jさんには仕事はともかく、家の修理の事とか、その他個人的にいろいろとお世話になっていたので、出席をする事にしました。

アメリカ生活の中で、生活面のトラブルとかを解決して、快適に過ごすにはアメリカ人にそのような事を気軽に相談できるかどうかで決まると言っても過言ではありません。

やはり我々は外国人、生活上のトラブルを解決するのは容易ではありません。私は何かあった時にヘルプを頼めるアメリカ人が3人ほどおり、この3人のお陰でどれだけ助かっているかわかりません。

場所は家から車で10分くらいのところのイタリアレストラン。5時からの予定でしたが、会議が長引き、着いたのは5時半すぎ。何年か前に来たことのあるレストランです。
カウンターのオネエさんに、「XXのパーティはどこですか?」、と聞くと部屋まで案内をしてくれます。

「SHIN、何で遅れたのですか?」、とワイワイと言われました。
メンバーはアシスタントマネージャー以上の14人のこじんまりしたパーティーです。記念品やらいろいろな物を渡して、ジョークを飛ばしてのアメリカンスタイル。

幹事のBさんが、「SHIN、一言願います。」エーッ、挨拶かい?やっぱりなー。
英語で適当に1分くらいの挨拶って非常に難しい。でも何とかごまかす事ができました。
ご苦労様でした。課が変わっても同じセクション。これからもよろしく、私の生活サポーターのジムさん!
14人の中で日本人は2名。
アメリカ人はジョークを盛んに飛ばして大笑いしますが、やはりこれにはついて行けません。このジョークについて行けたら英語も一人前なんでしょうが。

今回のパーティーの特徴は、女性が一人もいない点です。以前は2名おりましたが、一人は転属、一人は休職中なのです。ここはアメリカ。私の会社でも部長クラスの女性とか、女性の管理職は結構多いのですが、このような集まりで一人もいないというのは結構珍しい事なのです。

まあそんな訳で、ちょっぴり女性の話題が飛び出すのはアメリカであっても例外ではありません。
(1人でも女性がいると絶対にやりません。ほんの些細な事でも、セクハラか何かで大変な事になるからです。多分。)
案の定、Kさんの話題になりました。

おいおい、止めとけよ、その話題は。
というのは絶対に私に話の矛先が向かってくるからです。
Kさんというのは2人いて、一人は課長クラス、一人は担当者で、アメリカ人の間の男性の間では何かと評判になっているのです。

私はその2人と何故か業務上で、直接いろいろと関係があり、よく私の席に来るので、みんなそれとはなしに観察をしているのは私も知っています。
変なジョーク飛ばされたら、マズイ!話題を変える事にします。

「ところで、あのカフェテリアのオネエさん、全く同じメニューを頼んでも、昨日は6ドル15セント、今日は4ドル85セント、と値段がコロコロ変わるのだけど、、、みんなはどうだい?」
「そうそう、あのオネエさんはおかしい。オレなんか文句言ったら、絶対に間違いない、昨日のがおかしかったのよ!今日が正規!って、まくしたてられたよ。」

よかった、話題が変わって。
2時間ほどでパーティーはおしまい。
幹事のJさんにお礼を言って、レストランを出ました。入り口では何人もの人が行列を作っておりました。
私はDさんに、「随分人気のあるレストランだね。」、と言うと、
「そうですね、えらい人気ですね。でも全部イタリア人だけどね。」、とドイツ系のJさんの返事。

でもアメリカのパーティーって楽です。始まるのが早く、従って終わるのが早い。それに2次会がありません。これもはっきり言ってラク。それにアルコールは殆ど飲みません。私もビールをコップに一杯だけでした。

そんな訳で、8時前には家に帰っておりました。何だ、これじゃいつも会社から帰るよりも早いじゃないか。とにかく健全です。
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