03−10−31 オーロラが見えた
数日前から日本からのニュース、日本の友人からのメールで、太陽の活動が異常に活発になっている事を知っておりました。太陽は大体11年周期で活動が活発になるそうで、最近のピークは2年ほど前だったそうです。
巨大な黒点が太陽の表面に現れている写真も見ました。

太陽の活動が活発になると、私たちの生活にどんな影響が出るのか?
別に温度が上がるとかではなく、実は無線通信に影響が出るのです。もっと具体的に言うと、短波通信に影響が出るのです。

短波は地球の裏側まで電波が届くのですが、これは電離層という地球を取り巻いているイオン層のお陰らしいのですが、これが弱くなってしまう。
つまり、電波が遠くへ届かなくなってしまうのです。

だから?何か問題なの?

そうです。我が家では1日に2回、NHKの国際放送を聞いているのですが、これが最近殆ど聞こえません。

いつもは少しノイズがあるものの、明瞭に聞こえるのですが、ここ数日聞こえないのです。

我が家はどこにいても放送が聞こえるように、4台の受信機が各部屋に置いてありますがいつも聞こえる放送が聞こえないのも寂しいものです。

短波だけではなく、電波を使ったいろいろな事に影響が出ているそうです。
昨日はハロウイーン。
子供達が仮装ををして、「Tric and treat.」と言いながら各家庭を回って、お菓子をもらう日です。他の国とかはよく知りませんが、アメリカ・カナダでは子供達が非常に楽しみにしている行事です。

会社もこの日は4時になるとアメリカ人は、さっと引上げてしまい、残っているのは数人だけ。
私が仕事をして帰る様子がないのを見てJさんが、「SHIN、早く帰らないのですか?今日はハロウイーンですよ。」、と言ってきました。

もう一人の日本人駐在員のWさんも、5時半にはさっと帰って行きます。
事務所に残っているのは私だけ、エイ、オレも今日は帰ろう。6時頃に会社を出て家に向かいました。

この日に住宅地帯を車で運転するのは、子供達が走り回っているので注意が必要です。

家に帰って、カミサンに、
「今日はハロウイーンだって?知ってた?」、と聞くとちゃんとお菓子が準備してありました。

お菓子が準備してないと、ちょっと大きな子供になると卵を家にぶつけていったり、本当に悪さをしていきます。

でも今年は子供が家に来たのは少なく、全部でたった15人くらいだったそうです。私の住んでいるコート(路地)はどうも子供が来にくい感じのようです。
今日、休憩所に置いてある地元の新聞を何気なしに見ると、空が真っ赤になった写真がデカデカと載っております。
「??」

Wさんがすかさず、「昨夜、オハイオでオーロラが見えたという記事です。」、と教えてくれました。
エーッ、オーロラ?
Wさんによると、昨夜のハロウイーンでお菓子を配るために外に立っていると、北東の空が真っ赤になっているのに気が付き、「さて?」、と思ったそうです。

見えたオーロラは極地で見えるような、カーテン状のものではなく、空が真っ赤になっていただけで、動きはなかったそうです。
傍にいたKさんに、「今夜も見えるかなー?」、と言ったところ、Kさんは既に天気をチチェック済み。残念ながら雲が多くてたとえ又オーロラが出たところで、見るのはちょっと無理との事でした。

オハイオは日本で言えば岩手県、青森県くらいの北緯39度ー40度。このような低緯度の地方でオーロラが見えるのは滅多にない事で、これも太陽の活動が異常に活発になった影響のようです。

私はオーロラを1回だけ見たことがあります。
2−3年前の冬に日本へ行った帰りに、アラスカのちょっと南を飛んでいるとき、急に機内アナウンスがあったのです。
「皆様、本機左手にオーロラが見えております。」

私はうとうとしていたのですが、ガバッと起きて席を立って非常口の扉についている窓をのぞき込みました。空に赤と紫の絨毯のようなものが見えました。
これがオーロラか、、、、。少しだけ感激をしたのを思い出しました。

低緯度の地方でオーロラが見える時は、何か天変地異があるとの事、何もなければいいのですが。
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