03−07−20 日本雑感
日本は雨は多いのですが思ったより涼しく、過ごしやすい気候でした。
テレビを見ていると、異常に梅雨が長くなりそうで、関東地方の梅雨明けは、ひょっとしたら8月になるかも知れないと報道しておりました。

さてオハイオの田舎者の私が、久しぶりに時間の余裕のある中で観察した日本の感想をほんの少しだけ書いてみます。
会議中のタバコ

ある日の会議、会議室には灰皿が置いてあります。説明を聞きながら、議論をしながらタバコが吸える、なんて素晴らしい事なのでしょう!驚きました。何年ぶりかで経験しました。
私は恐る恐る、タバコに火をつけてしまいました。何かものすごい、悪いことをみんなの前でしているような感じがしました。
でもまだ日本にはこのような喫煙会議が残っているのですね。イイ伝統、是非残して下さい!


大宮駅の新幹線ホーム

上越新幹線、東北新幹線のホームがごっちゃになってわかりにくい。それに8両編成、10両編成、、12両編成、14両編成、16両編成とかの種類も一杯あって、自分の車両がどこにくるのかもわかりにくい。

おまけに前の4両はXXX行き、後ろの4両はXXX行きなんて、ややこしいことこの上ありません。
これ、オハイオ人が日本人の案内なしに、仙台まで行け!と言われたら絶対に辿りつけない。

女性専用車

大宮駅から、埼京線に飛び乗った時。あれ、ヤケに空いているなと思いつつ、席に腰を掛けました。でも何か雰囲気が違う。ふと目に入ったのが、「女性専用車」、というポスター。

そうか、これが例のやつかと思いつつ、車両を変わろうかと思いましたがよく見ると、でも何人かの男性も腰を掛けております。まあイイかという事でそのまま池袋まで。
でも女性専用車ってオハイオ人がいたら理由、説明しにくいよなー。


ロッテリア

私はハンバーガーとかは積極的に食べようとは思いません。
が、ナゼか宇都宮の駅構内にあるロッテリアに入って、ハンバーガーを食べてしまいました。

安いけど、量が少ない!ハンバーガーも小さいけど、ポテトチップの量が、オハイオに比べて4分の1くらい。
飲み物もLサイズを注文したのですが、オハイオのSよりも小さい。

ポテトチップは袋に入りきれず、トレイの上にどさっとこぼれて散らばっているいるものとばっかり思っていましたが、ここでは小さな袋に行儀良く並んで入っていました。


地面にべたっと座るヤツが増えた

駅の構内・ホーム、店の前、デパートの入り口、どこでも見かけます。男だけではなく、女も。
何年か前に東京駅の新幹線ホームで、白人の高校生だかの団体旅行を見たとき、何十人もの高校生があのホーム一杯にべったと座り込んでいて、「何だ!こいつら!」、と思った事がありましたが、ほとんどそれに近い。
もちろん、オハイオではどこでも見れる光景で珍しくありません。


女の酔っぱらいが多い

酒を飲めば人は酔っぱらいます。でも若い女の子から中年のオバサンまで、とにかく外で酒を飲んで、騒ぐのが多くなったような感じがする。騒ぎ方も普通じゃない。
この前なんか、ある居酒屋でそんな女のグループが隣にいて、うるさいの何のって!

酔っぱらって、叫ぶというか、とにかくギャーギャーという声にしか聞こえない。それもボリューム一杯上げて。
もう、ビール瓶投げつけてやろうかと思った!
ありゃ、人間じゃない、サルだ!


喫茶店とか居酒屋でやたら靴を脱ぐヤツがいる

何かおかしい。何かものすごく失礼な感じがする。
靴脱いで、片足であぐらをかいているオジサンを何人も見た。そして靴下をボリボリ。オハイオのどこかのレストランであれやったらどうなるかナー!


女性の真の姿はここでわかる

これもある居酒屋で。(よく居酒屋が出てきますが、これは私の日本での食事用のレストランなので。)
あるカップル(夫婦ではなさそう)の男性の方が、席を立ちました。多分トイレでしょう。

その男性が消えるやいなや、女性の方は、テーブルの上の食べ物を口いっぱい頬張ってガキみたいに食べ、ビールをぐい飲み。その後、爪楊枝ででっかい口あけて、シコシコ。最後に席でお化粧をしておりました。
やがて男性が戻ると、そのままずっと何もしないで待っていたような顔して、にっこり、、、、。イヤー、この豹変ぶり、恐れ入りました。

多分、オハイオではこれは見ることはできないと思います。アメリカ人の女性はこの辺、日本人よりずっと慎重です。
ある日のテレビを見ていると、デパートの「SEIYU」がアメリカの「ウオルマート」と提携をして、驚異的に売り上げを伸ばしているという報道番組をやっていました。
アメリカ人の副社長だかは、日本で売り上げを伸ばした理由として、アメリカで作った接客態度のマニュアルで日本人店員を教育した結果である、と胸を張って言っておりました。

お客が店員の3m以内に近寄ってきたら挨拶をする、お客と話をする時は目と目を合わせ、微笑みながら接する、etc。

正直に言います。ここコロンバスにもウオルマートは何軒もありますが、ウオルマートの店員が他のデパートの店員より、接客態度がイイという印象は全くありませんし、アメリカ人から聞いた事もありません。

一様に、みんなふてくされて接客しております。(アメリカ人の店員にとって、お客は自分の手を煩わせる、敵だそうです。だって客が来なければ、何もしないでもイイのですから。)

紹介されていたマニュアルに書いてある事は、日本では殆どの店員がやっている事であり、(もちろんとんでもない例外はありますが)、ウオルマートのマニュアルが功を奏したとは思えません。

もともと日本人の店員がやっていた事が、たまたまウオルマートのマニュアルに書いてあった事と同じだったに過ぎなかっただけではないかと思っています。

アメリカ人の経営者はやはり店員の接客は、「こうでなければならない、こうあって欲しい。」と考えてマニュアルを作ったのでしょう。
その内容は恐らく、万国共通でしょう。
でもアメリカ人の店員はマニュアルに従っているフリをしているだけで、他の店の店員と何にも違いはありません。

私の会社でも何かあるとマニュアルを作ろう!という意見が出ます。アメリカ人はマニュアルが好きです。何故かというと何か問題があった時に、「マニュアルに書いてない。だから私は悪くはない。」といういい訳の材料にするためではないかと密かに思っています。

だって実際のビジネスの中で起こりうる、全てのケースに対応できるマニュアルなんか作れる訳がありませんから。

私の会社の人ではない、ある社外の人にこの話をしたら、
「マニュアルというのは細かくすればする程、抜け漏れが増える。網戸の縦横の線を増やせば増やすほど、網の目の数が増えるのと同じ理屈。つまり抜け漏れの数はどんどん増えていく。」

でもアメリカのように、考え方、教育、人種が違う連中が最低限のレベルで何かをやろうとする時は、マニュアルは有効かも知れません。

日本もみんなの考え方等がバラバラになって、アメリカのようなマニュアルが必須のような社会になっていくのかなー。
よくわかりません。
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