03−05−28 家の保険 |
忘れもしない4月20日の夜、食事をしていると外でザーッというものすごい音。雨の音ではありません。 窓のブラインドを開けるとなんと雹(ヒョウ)が降っているではありませんか。それもものすごい突風を伴って。私は思わず持っていた箸を投げ出し、玄関から表に韋駄天のごとく飛び出しました。 直径1cmから2cm、中にはそれ以上の雹が、嵐のように降っておりました。バラバラという感じではありません。ザーッという音で、道路も庭も氷の塊で一瞬にして埋め尽くされるという、すざましいものでした。 「スゴイ!!」 雹は5−6分で止みましたが、実はこの雹、私の住んでいる地域に局地的に降って、家とか車に相当な被害をもたらしたのでした。 (私はこの時、別のハプニングがありましたがここには書きません。イエ、2回目なので恥ずかしくて書けません。01年7月10日と同じです。) |
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翌日会社から家に帰ってきて家の周りを点検。 ・西側の窓に入れてある12枚の網戸が全滅。雹で網戸に穴が幾つもあいております。 ・クーラーのモーターの周りにあるフィン(車のラジエーターのような形をしています。)が10カ所以上変形 ・家の外板、それに雨樋があちこち変形、ダメージ。 ・バックヤードのフェンスの一部分(合計30mくらい)が突風で少し傾いております。 一番心配したのは屋根のダメージで、これもやられている感じでした。修理にいくらかかるのか、全く想像もつきません。 待てよ、そうだ、この家は買ったときに保険に入っていたはず、それに毎年350ドルも自動的に払わされております。 翌日、保険の契約書を持って会社に行き、Dさんに相談してみました。 「SHIN、話から聞くと私の経験では多分8000ドルはかかると思います。特に屋根は非常に高い修理になります。」 「8000ドル!!!!」 100万円です。一瞬目の前、真っ暗! そんな訳で、保険屋にはDさんに連絡をしてもらいました。 「SHIN、まず被害状況を査定するそうなので、この日にインスペクターが家に行くそうです。」 という事で、3週間後の5月24日に被害の査定をしてもらう事になりました。 |
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約束の日、インスペクターが一人でやってきました。名前はジョン、小柄な髭を生やした白人で土建屋風のラフな格好をしています。 握手をして早速査定開始。家の周りとか、フェンスとか、デッキとか、エアコンとか全部丹念に見て、メモとか、略図を書いて行きます。それに写真も。 最後に乗ってきたミニバンからハシゴを取り出して屋根に上って被害状況を点検。全部で30分くらいでした。 家の東側を点検しているとき、私は外板の傷を指さして、 「これも雹の被害に違いない。」、と言ったところ彼は、「この日の雹は西から降っていたので、東側はダメージを受けておりません。」という返事。ちゃーんと知っておりました。 「後で、査定の結果は正式に書類を送って連絡します。」 「ダメージは大きいですか。」 「ウーン、まあまあかな。」、かなり曖昧な返事で、私は心配になりました。 「ところで、あなたはどこから来たの?」、突然ジョンが話を世間話に振ってきました。 「日本からで、Hという会社に勤務しています。でも永住者ではありません。いずれは日本に戻ります。」 「そうですか、じゃテンポラリーでここで働いているのですね。」 「然り。ところでジョン、あなたの車はどこのメーカーなの。」 「イヤー、Hじゃありません。Tです。アハハ。でも今度買うときは考えてみます。カミさんが新しいのをほしがってるので。」 人なつっこい感じの人でした。 そんな話をしてバイバイ。ジョンは帰って行きました。なーんだ、査定って簡単。でも幾らくらい出るのだろう? |
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それから4日後(!)、保険会社から査定の結果とともに小切手が送られてきました。被害の査定は約4800ドル、家は建築後10年が経過しているので、消却分が約700ドル、それに自己免責が250ドルで、保険の支払いは約3900ドル。びっしりと査定の内容を書いた書類が何枚も入っておりました。 その詳しさは驚くほどで、たとえば屋根を修理した時の廃材の処分費用まで書いてありました。 この金額で実際の修理がどこまでできるのか、これが問題です。 とにかく今度は屋根、外板、フェンスとかのそれぞれの業者にコンタクトをして、見積もりを出してもらわなくてはなりません。 でもアメリカの保険の査定と支払いって、ものすごく簡単。4日後にはポーンと小切手(この場合、現金と同じと考えていい)送ってくるのですから。それに修理費が査定よりも高かった場合は連絡を下さい、と書類の最後には書いてありました。 会社でMさんという女性に雹の話をしたところ、彼女も外に駐車してあった車がダメージを受けたそうです。 「保険会社に言ったら、直ぐに小切手をくれたので、それで修理するから問題なーい。」 とにっこり、元気に言っておりました。 アメリカって保険の国だと聞いておりましたが、言われるだけあって保険会社の支払いはものすごく素早く、そして手続きは簡単な印象を受けました。 私の家の場合驚く事には、私が準備したり、書いたりした書類は一切なし。ただ保険屋に電話を掛けて、「来てくれ。」と言っただけ。(これもDさんにやってもらいましたケド。) さて、日本で同じような事があったらどういう手続きになるのでしょう。多分、住民票から始まって、家の登記簿、市役所か消防の災害証明、それに保険会社のへの保険申請の作成、ひょっとしたら印鑑証明も、、、、。 私は経験がありませんのでわかりません。誰か保険に詳しい人、教えて下さい。 |
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