03−01−17 飛行機の旅は忙しい?
年末に計画していた一時帰国休暇がやっとできるようになり、13日間の日本行きになりました。
休暇と言っても会社は甘くありません。結局半分を仕事に取れれてしまい、1日前までスケジュールの調整に大童。何日には何時にどこで誰に会うとか、超過密スケジュール。

子ども達も別の場所で自活しており、両親も別の場所。会いたい人たちも全部別の場所に住んでいるのですから仕方ありません。
それにホテルの予約。三重県にいる両親の家に泊まる以外は全部ホテル住まいになりますから、スケジュールにあわせて予約も入れておかなくてはなりません。

出発の前日の夜中に最後まで調整のつかなかった人たちに一方的にメールを出して、16日の早朝にコロンバス空港まで。今回も大きなスーツケースを2つも持ち込みです。特大の方は私の持ち物で一杯。中くらいのスーツケースはカミさんに頼まれたもので一杯。これには何が入っているのか最後までよく知りませんでした。
空港に着いたら義理の妹に送ってくれと言われているだけなのです。
コロンバス空港に着いてチェックイン。ありゃ?いつもと全然違う巨大な機械がチェックインカウンターの前に何台も設置されています。
これは貨物室への預ける荷物も全数X線検査をするようになったので、それを行う機械なのです。
まだ係員が慣れていないので大混乱。でも私の大きな荷物はちゃんと引っかかり、係員にスーツケースを開けるように言われ、中をゴソゴソやられてしまいました。

「これ何?あっ、ラップトップコンピューターね。」
黒人の体格のいいオネエサン、私が一番気にしていた持ち物もあっさりと許可。実はこれ、古いオーディオの機械に使われている真空管の試験機で、メーターやらケーブルが一杯付いていて、おまけにタイマーに似たダイヤルまで付いている、時限爆弾と言われても不思議ではない友人に渡す、ものすごく怪しげな「機械」だったのです。

真空管試験機をラップトップコンピューターと間違うなんて、これじゃ何千万円、おっと何十万ドルものX線の検査機器も殆ど意味がありません。
理由はすぐにわかりました。X線検査のモニターを見ている人が、怪しいと思った具体的な中身を、検査をするオネエサンに知らせていないので、何に的を絞って検査をすればいいのかわからないからです。

さすがアメリカであります。
飛行機は20分遅れの9時15分にコロンバスを離陸。
シカゴまでは1時間少しで着きます。私は前日までの寝不足による疲れで寝たかったのですが、そうは問屋が卸さない。通路をはさんだ席のアメリカ人と、私の後のアメリカ人が大声で、1時間ずっと隣の人としゃべりっ放し!
高度10000mからのオハイオ、トレド付近?
アメリカ人はとにかく声が大きい。そもそも英語と言う言葉は、腹の底からしっかりと声を出さないとうまく聞こえない言葉で、それに加えて飛行機の中ですから普段より更に大きな声を出す。

会社でも時々、こいつらケンカしてるんじゃないか、というくらい激しい、そして大きな声で会話をしてるのを見かけます。

お陰でせっかくゆっくりと寝ようと思っていた私は一睡もできませんでした。
日本人でこのような大きな声で飛行機の中でしゃべりまくるのは、酔っ払ったオジサンくらいで、以前に2−3回経験した事があります。

アメリカ人の大きな声による会話で悩まされた事が国際線でも何度もあり、いつも近くにアメリカ人とおぼしき輩がいない事を祈りつつ、席に着くと周りを見渡すのが私の習慣になっております。
赤ん坊とアメリカ人。この2つは特に長時間の飛行機の旅の敵です。

ちなみにアメリカ人に言わせると日本語は、「鳥がさえずっている。」、ように聞こえるそうです。もちろんそうでないしゃべり方をする日本人も多いでしょうが。

機内から見えるオハイオ、ミシガンは一面真っ白の雪でした。
半分は仕事で潰された休暇とは言え、やはり出張とは全然違う気分。
私は普段、ラウンジではアルコールは飲まないのですが、今回シカゴのラウンジでウイスキーの水割りで乾杯。ラウンジはガラガラで、機内に乗り込むと全部の席が1人掛けで、2階席全部で12−13人、隣は誰もおりませんでした。ラッキー!!
席はかなり空いております
飛行機は予定通り、12:00に離陸。

飛行機の中では私は非常に忙しいのであります。
先ずどんなスチュワーデス、最近はフライトアテンダントとか言っております、が担当なのか気になり、只のオジサンをやってしまいます。
今日の2階席には2人のスチュワーデスがおります。

次に適当に新聞と雑誌を、どさっともらいます。
新聞を読んでいると飲み物を持ってくるので、これをもらって飲みます。気分がいいときは何杯もお代わりをします。
旅行の本には飛行機の中ではアルコールは飲まないほうがイイ、と書いてありますが私は一生懸命に飲みます。

新聞雑誌に飽きると、今度は映画とオーディオの番組チェックを行います。
ありゃ?まだ番組は変わっていない。昨年の11月に乗った時と同じです。まあ仕方ないか。液晶の画面を引っ張り出して、前に見ていない番組を探してチャンネルを合わせます。

そのうちに食事のメニューを配ってくるので、ざっと目を通して普通は和食を頼みます。
飛行機からの日の入り、日の出はいつ見てもきれいです食事の間の映画鑑賞は画面がじゃまになるので、オーディオを聞きます。
食事が終わると、また何やかを配ってくるので、ありがたく頂戴します。

後はまた一杯飲みながら、オーディオを聞きながら、普段読んでいない持参の本を読みます。
そのうち眠くなると寝ます。が、直ぐに目が覚めてしまうので、また本を読みます。

本に飽きるとぶらっと席を立ってギャリー付近にたむろしている、スチュワーデスのオネエサン、又はオバサンと話をします。この時は中国人のスチュワーデスは避けます。
理由は、私の世間話についていけるだけの日本語をしゃべる人が少ないので、逆に気の毒だからです。

ソバとかウドンとかラーメンとかの夜食も2つくらい食べます。出張の時はこれらの間を縫って会社の資料とかに目を通しますが、これをやるとどういう訳か眠くなるので直ぐに止めます。

こんな事を繰り返して、12時間後には成田に到着しました。飛行機の中では私は結構忙しいのです。
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