02−05−20 日本からのお客様−その3
Mさんは感性豊かなオジサン、いえ会社ではかなりのエライサンです。
オハイオという、普通の観光客が来ることのない所にお見えになり、いろいろと経験をされてこの日の朝、コロンバス空港から日本に帰って行きました。

空港はナゼかガラガラ、手荷物だけしかないMさんのチェックインは簡単に終わりました。でもゲートでは随分長いこと荷物を調べられておりました。

(Mさんのメールより)

コロンバス空港では、善良を絵に描いたような 日本のオジサンでもびっしりと調べられる。
荷物の中のある密封してある箱をとって、「コレハナンデアルカ?エックスセンヲカケテミルベイ」、だとかなんとか・・頭にくるぜい!


6−7分あれこれやっておりましたが、無事通過。アメリカ人の検査員は正直言って、アホです。もっと怪しそうな輩が一杯いるのに、腰の曲がりかけたオバアサンとかに靴まで脱がせて検査、、、どうなってんの?
昨日のナイアガラからの帰り、Mさんは30分ほどハンドルを握って運転の経験もされました。5日間の滞在ではあったのですが、ちゃんと国際免許証を持ってきたのです。

帰りはナイアガラから西に走り、デトロイトからアメリカに入国。I−75に入ったのですが、工事の影響で大渋滞に巻き込まれ、1時間ほどノロノロ運転。

ミシガン州からオハイオに入ったところで、運転を交代。殆ど直線だけのフリーウエーでしたが、しばしの間運転をされました。

大都会の、しかも一部を除いては公共の交通機関が全くないアメリカという国を実感するのは、車での移動が一番です。

飛行機で移動しても、移動先でレンタカーを借りて移動するのが一般的です。
Mさんの奥様も何故バスとか、電車が全くないのか、不思議がってみえました。

(コロンバスでの交通の印象についてMさんのメールより)

オハイオは車がないとどこにも行けませんので、SHINさんに甘えるのが一番です。(かってを言ってすみません)
レンタカーもよさそうですが、交通量が想像以上に多く、運転が一般にすごく乱暴なので現地に慣れないと危険です。

車線が多いだけでもおかしくなります。車間距離をあけずに 65マイルでとばすのが普通です。あきれたことにウインカーを出さないで曲がる車も非常に多いです。


120−140km/hで運転をしても車間距離は6−7mくらいというのはザラで、なかなかのスリルです。車線変更でもウインカーを点けるのは4−5台に1台くらいです。

これは運転免許の制度によるかも知れません。オハイオですと、適当に練習して、警察官が横に乗って、5−10分くらい街の中をぐるっと回って、OKをもらえば免許証は手に入ります。(勿論、筆記試験はありますが。)

不思議なのは、受験者はこの試験を受けるのに車で来て、落っこちたらまた車で帰っていくところです。よくわかりません。ちなみに受験料は確か12ドルだと思いました。
Mさんはいろいろな感想を友人宛てのメールで送ってみえましたが、その中の一つ、アメリカ人の体型について。

(Mさんのメールより)

、、、、肥満の人が多いのでびっくりです。なにしろ、若いのに電動の車椅子に移動している人がたくさんいます。
太りすぎで歩けないのですね。


70%以上は肥満、30%以上は異常肥満、5%くらいは歩くのがやっとという肥満。私はもう見慣れたせいかも知れませんが、多分次の理由だと思います。
左側の人はクビからカメラでわかるように日本人です
・偏食で、かつとにかく大食。
会社でアメリカ人を見ていると、野菜とかはあまり食べません。確かにサラダなんかは口にしていますが、量は知れていますからねー。

マクドナルドなんかへ行っても、オバアちゃんが孫にビックマックを食べさせるのに、ちゃんとトマトとレタスを取り除いて食べさせているのを何度も見ました。

・食べ物、飲み物に糖分、脂肪分が多い。
コーラ、その他ジュース類、パック牛乳、何でもどっさり砂糖が入っています。朝食だって、油まみれのハム、ソーセージに、卵。
納豆と味噌汁とは比較になりません。

・とにかく運動をしない。
生まれてから死ぬまで歩くという事をしない。
移動は全部車です。つまり殆どがドア−ツードア−です。学校でも基本的に日本でいうところの、「体育」がない。だから運動とは何かをよく知らない。

・便利な道具がある。
歩くのが面倒になると、Mさんの言うように電動の椅子があり、どこも広いせいで、車で移動して、その先でこれに乗る。但し、食べる量は同じだから、足が身体を支えられなくなる。だから電動の椅子を離せなくなる、更に食べる、、、、結果どうなるか、です。

ところが、運動をする人、スリムな人も一杯います。つまり、自分で自分をコントロールしようとしている人はそれなりの体型を保っているのも事実です。
肥満かどうか一つの基準が、真っ直ぐに立って、足の爪先が見えるかどうかだそうです。でもこの基準、甘くない?
少し残念だったのは、Mさんにアメリカの食べ物を十分に味わって頂く、時間がなかったことです。
団体旅行等で、NYとかの都会に行くと、食事はレストランが準備されていて、しかも旅行会社の日本人が事前に試食をしていますので、無茶なものは出ないようです。

あのスーパーで山のように並べられているおいしそうなパン、日本とは比較にならない程種類の多いチーズとかハム、極めつけはファミリィーレストランの見るだけでよだれの出そうなメニューの数々。
ズバリ殆どが、「グッ」と喉をと通らないくらい、マ・ズ・イ。

Mさんの奥様が、
「日本のケンタッキーとどのように味が違うのか食べてみたい。」
と言われたので、買いに行きました。実は私は6年間、一度もケンタッキーフライドチキンを食べたことがなかったので、私の分も買いました。

私はこんなもんかな?という事で食べましたが、Mさんご夫妻に言わせると、日本のものと全然違ったそうです。まずかったそうです。

今度もし再度Mさんご夫妻がオハイオにお見えになったら、これらの食べ物を食べて頂きます。

Mさんは草木に対する観察もいろいろとされて行かれました。

(Mさんのメールから)

オハイオはあちこちにカエデの木があります。SHINさんの家も玄関前におおきなカエデがありました。

USAでは庭にごたごたと植木を植えないようです。わが家もそうですが、日本では狭い庭にあれこれと植えるのが好きですね。

USAでは写真のような大きな家でも、庭にカエデの木をポツンポツンと植えている程度です。

近所が自然だらけなのでせこせこした庭はこのまないのでしょうか。

面白いのは、自然だらけの環境なのに、自然公園みたいなのがたくさんあります。ここでは、バーベキューなどをして楽しむらしいです。

カエデはさとうきびのような木です。カナダではおみやげとして売っている、メイプルシロップ。これはカエデの木の樹液からつくります。

カエデにも種類があって、サトウカエデという木からとるらしいです。カエデの種はかわいらしいですよ。写真のように鳥の羽のようなからがついています。

写真の種はSHIN宅に落ちていたものです。
2ツブだけ日本に抜け荷しました。鉢にまいてみましたが発芽するでしょうか?
楽しみです。


今度日本に行ったらMさん宅をお尋ねして、カエデの鉢を見せてもらいましょう。
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