01−06−27 やはりアメリカではアメリカ人
先月に引き続き今月も再びLA(ロサンゼルス)への出張。
等分の間、LAへの頻繁な出張をしなくてはならない雰囲気ですが、今回はアメリカ人と一緒。午後1時30分の飛行機でコロンバスを出発、デトロイト経由でLAには夕方6時に到着。乗り継ぎが良く、つまり7時間半で到着でした。

空港からの行動は普通、全てレンタカーで行います。
宿泊するホテルは全くいつもと違う場所で、空港から20分、会社まで20分というところにある、レドンドビーチのホテル。いつもは会社のほんの近くにある、日本人がよく宿泊するホテルなのですが、アメリカ人はここには絶対に泊まりません。

日本人に人気があるのは、先ず朝食に日本食が出る事、日本式の風呂があること、会社にうんと近い事、それに周りには日本食のレストランが一杯あることが理由で、全部アメリカ人にとっては何のメリットもない理由ばかりだからです。

アメリカ人はLAに来たからにはそれなりのLAらしい場所を選んで宿泊するようで、ホテルに到着して成る程とナットクしました。別に観光に来たわけではないので、どこに宿泊してもいいのですが海が見える、いつもとは全く違うちょっとリゾートの雰囲気のする場所で、私も直ぐに気に入りました。
ホテルに着いてチェックインをして、さて食事に行こうという訳で同行のアメリカ人は
「SHIN、私お寿司が好きだから、お寿司でもどお?」
と提案。
同行のアメリカ人とは30代の女性社員で、いろいろと気を使ってくれるのです。

寿司なんかより、アメリカンスタイルのシーフードレストランに行きたい、と提案。早速彼女はフロントで地図をもらって来てホテルを出てレストランに向かいました。

薄暗くなってきた海岸通りを歩くこと約10分。
突堤のように海に突き出たところに建てられているレストランに到着。
予約がしてなかったので、少し待たされましたが直ぐに席に案内をしてくれました。

このレストランは海の中に建っているようなものなので、眺めは抜群でしたが海が見える側の席を彼女に譲ったので、私は海を見ながらの食事とはなりませんでした。まあ仕方ないか、、、。

治安があまり良くない会社の近くのホテルに泊まって、夕食は数え切れないくらいある日本食のレストランで焼き鳥で一杯やるよりも、やはりこちらの方がグッドです。
平日にもかかわらず客の入りは70%くらいで、結構人気のあるレストランのようでした。

肝心の味の方ですがこれは100点満点の60点で、ギリギリOKの感じ。
それと何と言ってもずーっと英語でしゃべらなくてはならないので、完璧にリラックスした気分にはなれないのもタマにキズ。

首をカメみたいに引っ込めてコップ酒を舐め、刺身か何かをつつきながらああでもない、こうでもないと日本語でガヤガヤとやる、あの雰囲気には勝てないのは純粋な日本人である私にとっては仕方のない事です。

ここで2人で1時間半をかけて食事をして外に出るともう真っ暗。
レストランの横には小さななハーバーがり、写真を撮ったのですがナゼか写っておりませんでした。

今のデジカメももう寿命かな?5000枚近く撮影したからもう未練はないので、今度新しいのを買おう。
翌朝は朝5時に目覚めてしまいました。
LAとオハイオでは時差が3時間あるので、オハイオ時間の午前8時に相当します。
シャワーを浴びて、持ってきた短パンとスニーカーにはきかえ、ハーバーの海岸の付近を散歩する事にしました。

ホテルの部屋からは大きなヨットハーバーが見えたので、まずこちらの方に向かうことにしました。
朝6時とあって人通りも、車も殆どなく、たまにジョギングをしている人を見かけるだけで、全く閑散としています。
ヨットハーバーは日本のヨットハーバーとは違い、大きなクルーザーがズラーっと係留されており、船とか飛行機が大好きな私にとってはたまりません。

大型のクルーザーは別として30フィートとかのクラスのヨットは庶民でも持つことができるのがアメリカ。
でもこの辺ではいくらアメリカと言っても、係留費用もバカにならないだろうなー、とついお金の事を考えてしまう私。

海岸の堤防にぴったりとくっついたホテルを横切り、さらにヨットハーバーの奥に行くと、ここにもしゃれたレストランがあります。よし、今度はここに来よう。

あと1時間は大丈夫という事で、今度は昨夜アメリカ人と行った突堤のレストランの方に行ってみる事にしました。
まだまだ歩いているのは私一人くらいという雰囲気。
それでも7時前になると車も何台か走るようになり、人もパラパラ見かけるようになりました。

7時ちょっと過ぎに、朝食を食べるためにホテルのレストランへそのままの格好で直行。相棒のアメリカ人が既に食事をしており、そこに座って散歩の状況報告をしました。
彼女はオートミールか何かを食べておりましたが、私はモーニングビュッフェ、つまり食い放題のメニューを選択。

山盛りのスクランブルエッグとか、ソーセージの皿を2つも平らげてしまいました。
彼女曰く、
「SHIN、そんなに食べて何で太らないの?」
アメリカ人らしい質問です。

いつもは朝食は果物と、コーヒーだけ。今日は散歩したから腹が減ったのでこんなに食えたのダ。早朝の散歩なんて何年ぶりだろう。
その日は朝の9時から夕方の6時までみっちりと会議。
山ほどの宿題をしょい込むハメになり、正直言って私にとっては失敗の会議。ある議題について元も子もなくひっくり返されるのではないかと思っていたという上級副社長は満足げな顔をしておりました。

出席者の半分はアメリカ人とカナダ人で、その夜はそれぞれバラバラに夕食へ。
私はその上級副社長に誘われ、もう一人のLAの駐在員と3人で寿司屋へ直行。ここで一緒に食事をすると仕事の手抜きができなくなるなー、と考えつつ
渋々同行。

行った寿司屋はこの上級副社長も初めての店だったようですが、えらい歓迎を受けてびっくり。聞くと先日、長野県人会で講演をやった時にこの店の主人と知り合ったとの事で、ナットク。(LAには県人会ができる程ゴマンと日本人がおります)
エライ珍品の新潟と長野の日本酒を何杯もお代わりしてしまいました。


翌朝は4時起床で、二日酔いの頭を降りながら、5時半頃にLAの空港に到着。予約はEチケットなので、予約番号とクレジットカードがあれば画面を身ながらチョンチョンと操作して、1分で搭乗券の発券終了。
後は搭乗の時に、運転免許証を見せて本人であることを確認するだけで、全て終了。便利なものです。

待合い室で待っていると何やら放送がありましたが、ボーッとしていた私は理解できません。同行のアメリカ人に聞くと彼女曰く、「フライトがキャンセルになったので、コロンバス行きの人はデトロイト経由からミネアポリス経由に変更。チェックインのやり直しをしなくてはならない。」
との事。

やっはりアメリカ人が一緒にいると便利だなー、と思いつつチェックインのやり直し。これも彼女がやってくれました。
アリガトサン。
今回のLA行きは仕事は最悪、それ以外は90点という結果でした。

出張とは目的は仕事ですが、それはそれとしてちょっと気の利いた所に宿泊しておいしいものを食べるという、アメリカ人の考え方には今回は大いに同感。
もうあの会社の近くの朝飯に味噌汁が出るホテルには、宿泊はする気にはなれません。


コロンバス空港に着いたのが、夕方の6時前。またまた時差を感じたLA往復でした。
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