00−07−03 安普請のお手入れ 
今年の夏休みは特に大きな旅行の計画もなく、家でのんびりと過ごそうと思っておりましたが、かと言ってゴロゴロ昼寝ばかりをする訳にもいきません。
今の家に来てから丸3年、あちこちに不具合が出てきましたので、この休みを利用して細かい修理をすることにしました。

私の家は中古の家を買ったのですが、買った時で築3年、私たちが住んでから3年の合計6年が経過しております。
6年も経つとあちこちに不具合が出てきます。
トイレの水槽からの水漏れ、床のきしみ、窓のブラインドの破損、あちこちの扉の蝶番の破損、その他。

このような細かい事でも、いろいろと重なってくるとバカにならない時間がかかります。
今年の夏休みはこれらの細かい仕事をなるべく片付ける事にしました。特に私の家は安普請なので痛みも激しいのです。

アメリカでは家の修理、改造は大抵の事を自分でやってしまう人が多いようです。
そんなお国柄にふさわしく、ハードウエアーショップと言われる日曜大工を超えた道具、材料を売っている、それこそ飛行機の格納庫の何倍もあるような建物の店(?)がここコロンバスにもたくさんあります。

これらの店の規模は日本のDIYショップに比べるとけた違いで、家一軒を建てる材料が売っている感じです。
事実私の職場でも、家の基礎工事だけは業者にやってもらってそれ以外は全部自分でやって家を建てたという人が何人もおります。
休みの始まった7/1はいろいろな材料をこれらの店で買い込み、7/2の朝から作業開始。
先ずデッキテラスの修理から。広さは12畳くらいで全部木でできています。

釘で板が打ちつけてあるのですが、歩くとギシギシ。床は幅5インチ(12.5cm)厚さ1インチ(2.5cm)の板が敷き詰めてあります。
これをギシギシ音がする場所を5cmくらいの木ネジで補強してゆくのです。

床に打ちつけてある釘の数を数えたら約800本!
釘の効きが弱っている場所を見つけ、ドリルで穴をあけて、ドライバーで1本ずつ木ネジをねじ込んでいくのですが、100本くらいねじ込んだところでギブアップ。
手の皮が剥けてしまいました。
ブライドも新しくしてスッキリ
今日は半分壊れた窓のブラインドの交換。

交換作業も大変ですが、ブラインドを買ってくるのも大変。種類が多くて、きちんと自分の目的とするサイズのものを探し出すのが一苦労なのです。

これらの物はネジとかブラッケトとかが一式キットになっているのですが、何せここはアメリカ。
キットの中身がよく過不足があるのです。
「過」の場合はいいのですが「不足」の場合、これは困ります。

今回はラッキーなことに「過」の方でした。
アメリカは何でもキットが好きで、机とか、椅子、本棚は無論の事、電気掃除機もキットでした。
これでしょっちゅう過不足の「不足」が生じている訳で、売った店も心得たものでお客が「何々が足りなかった。」というと直ぐに別なものと交換してくれます。

ある人は何かのキットを買って、やはり部品が不足していたので文句を言いに行ったところ、店員は横にあった別のキットからその部品を取り出して、ポイとくれたそうです。

そしてその部品を取り出したキットは、次の客に売るために元の場所に戻して、平気な顔をしていたそうです。
多分、何人かに一人は部品が足りなくても文句を言わないで、何とかする人がいるのでしょう。

それまでの間この部品は、次々と新しいキットから取り出されて自転車操業(?)されていくという仕組みです。
うまくできています。

家のあちこちの修理はまだ数日はかかりそうです。
買ってきたキット部品の過不足の「不足」が出ない事を祈っております。
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