00−01−08 さらばアメリカ駐在生活
アメリカに駐在社員として赴任、でもいつかは転勤になります。転勤先は外地から外地というケースもありますが、多くの場合は日本に戻る事になります。Gさん宅で送別会、右から2番目がTさん、左から2番目が奥さん
私の隣の職場のTさんも5年のアメリカ勤務を終え、この2月に日本に帰る事になりました。

Tさんは息子さんは既に成人して勤めをしており、ご夫婦の2人でアメリカに来られたのですが、こちらの生活を大いにエンジョイされたと言っておりました。

7日の夜はアメリカ人を家に呼び、さよならパーティーをやったそうで全部で40人(!)のアメリカ人が家に押し寄せ、夜中の12時まで盛況だったそうです。

アメリカ人には一人一個以上の家にある物を持って帰る事、というのを条件に呼んだそうで、「これで物がなくなってすっきりした。」とはご本人の言。

ワイン25本、ビールは恐らく100本以上、その他ウイスキー、焼酎、日本酒、とにかくありったけの液体燃料を動員、そして消化したと言っておりました。スゴイなー!

酒を飲ませて、物をくれてやる。
Tさんは太っ腹であります。イロイロと飲んでみました

この日は、私の先輩駐在員Gさんのお宅で、TさんとGさんと私の夫婦の計6人のこじんまりした送別会を催しました。
私がアメリカに来て以来、何かとお世話になっているGさんは駐在11年の大ベテランです。

奥さん曰く、11年もこちらにいるという事は、生まれたばかりの赤ん坊が小学校5年生になっている訳で、完全な浦島太郎状態だとの事です。

日本のテレビを見るわけでもなし、ラジオは短波放送を聞くようになったのは2年くらい前からで、それまでの情報のソースは新聞だけ。
Gさんの奥さんは目を日本に向ける事もなく、アメリカでの生活をエンジョイしてみえます。

しかし、このGさんもあと2年弱で日本に帰る事が決まっており、13年のアメリカ生活にもピリオドが打たれます。

夜の7時頃から始まった6人による送別会は夜中の12時半まで続き、私は久しぶりにウイスキーを大分飲みました。
Gさん宅にあったものに加え、先日Tさん夫妻がスコットランドに旅行に行った時に買ってきたスコッチウイスキーも殆ど空けてしまいました。

Tさんが仕上げた地下室,見事です。絵もTさんと奥さんの作品
Tさんは昨年はスコットランド以外にイタリー、アメリカ国内ではコロラドにスキーに行ったそうです。
かなりの行動派です。
イタリーでは列車の旅を楽しんできたそうで、普通の旅行では味わえない格別の旅だったとの事。

ヨーロッパは私も是非行ってみたいのですが、いざ行こうとなると何かおっくうでまだ行動に移せておりません。
北欧にいつか行ってみたいものです。

これ以外にTさんはマラソンもやっており、今年もコロンバスマラソンに参加。昨年はフルマラソンでしたが、今年はハーフマラソンだったとの事。
またTさんはビール造り、ドブロク造りといった方面にも手を出しており、ビールはよく相伴させて頂きました。
地下室も自分でフィニッシュしてきれいな部屋に改造したりする日曜大工を越えた器用さ。

この地下室の部屋に掲げてある何枚もの絵画は奥さんと共通の趣味で2人が描いたもの。
地下室のビール工場、びんのラベルも自作です
レコード集めにも熱心で、恐らく数百枚のLPを買い集めたのではないでしょうか。オーディオアンプもすごいのを持っております。

とにかく仕事も超一流でしたが、チャレンジ精神とその趣味の広さはずば抜けておりました。
脱帽する以外にありません。
このTさんが帰ってしまうのは本当に残念です。Gさんもあと2年弱。寂しくなるナー。

これでまた一人、名物日本人駐在員が減ってしまいました。
私もだんだん年数だけは古手の駐在員になってきます。Tさんを見習っていろいろとチャレンジをするつもりです。
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