99−11−24 メキシコの風
昨日からメキシコのIさんが出張で来ておりました。オハイオに来るのは2年半ぶり。空港からホテルまでたどり着くのに、道に迷いに迷って1時間半掛かったとぼやいておりました。(普通なら20分くらい)

Iさんは今年の3月から単身でメキシコに駐在になっています。スペイン語も大分上達したようで、もうすぐ彼の英語並になるかも知れません。
こうやって外国からの出張者が来ると、その国の話をいろいろと聞くのが楽しみです。

彼も本社の時から世界中飛び回っていた一人で、どこに行っても何とか生きていくことのできる人間のようです。単身でも炊事なんかはあまり苦にならない方で、お付き合い以外は全て自分で食事を作っているそうです。
私がオハイオに駐在になて単身生活をしていた頃、3回ほど日本から出張に来て、私があまりにもいい加減な食生活を送っている姿を見て、3回目かの出張の時には、会社を早く切り上げて私のアパートで料理を作ってくれた事もありました。

「SHINさんは生活力がありませんね。」
彼ははっきり私に言います。
当時の私のエンゲル係数は最貧国の国民並でしたから。

また彼は私なんかでは食べられないようなマズイ食べ物でもあまり文句を言いません。
理由を聞いたら、モンゴルに行ってから食べ物に対する考え方が変わったと言っておりました。モンゴルで馬乳酒を毎日飲まされたそうです。

「どんな味がするの。」
「そうですね、酸っぱい濃い牛乳の味ですが、これに強いスエた匂いがします。」
「じゃ、腐ったヨーグルトみたい?」
「まあ強いて言えば、吐いたヘドを茶碗にカキ集めてまた飲む、って感じですネ。」
おいおい、止めてくれ。
彼が住む所は、グアダラハラというメキシコで2番目に大きな市ですが、日本レストランが2軒しかなく、しかも相当ひどいと言っておりました。
私も一回そのレストランへ行った事がありますので納得です。

仕事が終わって、じゃ食事に行こうかという事で私のセクションの日本人全員(と言っても私以外2人)の計4人でレストランに行く事にしました。
「何が食べたい?メキシコ料理かい?」
「寿司食べたい。」

行きつけのレストランに予約を入れようと電話をしましたが休みの様子。
仕方なく、別のレストランで予約。
刺身の盛り合わせとか、もう純日本料理を山のように注文。3時間近くおりました。
お銚子も15本くらいは空けたかな?
彼は最後に約束どおり(?)、上寿司をペロリと1人前食べておりましたっけ。ホント彼は満足気でした。娘の隣がメキシコからのIさん

私の家で口直しという事で、彼の持ってきたテキーラで夜中の2時まで飲み直し。1人は明日の朝早いという事で帰ったので、3人でトドメを刺しました。

彼はカラダも大きいけど、アルコールも強い。

ナゼか娘もオジサン3人の中に割り込んできて、2時までおりました。
酔っぱらいのオジサンをどのように見てたのか、いつか聞いてみよう。

彼は今年の暮れの休みは日本に帰るそうですが、12/30には再びメキシコに戻らなくてはならないと言っておりました。
メキシコはコンピューターの2000年問題で何が起きるかわからない国の一つだそうで、お正月は家族と共に過ごせません。

ガンバレよI君。
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