99−11−19 帰国子女受験 |
下の娘は12年生(高校3年)で来年の6月に卒業です。正確に言うと6月に卒業式があるという事です。 こちらの学校に転入する時に、日本で勉強をした内容を履修単位として大幅にで認めてくれたため、繰り上げ卒業になったのです。 娘は日本に帰って、日本の大学を受験するのですが、アメリカの高校で勉強した事は日本の受験には全く役に立ちません。 ですから、いわゆる「学力試験」では勝負できないのです。 |
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しかし、ありがたい事に「帰国子女入学枠」というのがあちこちの学校にあって、これで受験をする事ができます。帰国子女の受験は殆どの学校が前年の11月頃で、今年はダメで、娘は編入で1年遅れたので結局2年遅れになってしまいます。 そんな中で、来年の4月の入学に対する受験が2月に一般受験と同時に行われる学校があったので、その学校の受験申し込み書等を取り寄せてみました。 これを見ると出願には、卒業証明書、または卒業見込み証明書、成績証明書、校長の推薦書、健康診断書が必要となっております。 ここで問題は、アメリカには「卒業見込み」という考えがない点です。 願書を出す時点ではわずかですがまだ授業が残っており、卒業ではないのです。 娘はカウンセラーにいろいろと交渉をしたそうですが、 「卒業見込みというのはよくわからない。第一成績証明は卒業しないと書けない。」 成績証明は前期の分でいいのですと言っても、それではこの学校の正確な成績を表していないではないか、という理屈をいわれ沈黙したそうです。 もうこうなれば校長に直談判しかありません。 来週にでも校長に会いに行ってこようと思っております。 |
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アメリカの社会は交渉は上からやらないと先ず、うまくいきません。 「その件は担当者と相談して決めて下さい。」 というのはあまりありません。上と交渉して、そこからドンと落としてもらうのがコツです。 更に困った事は健康診断証明書が日本語で書かなくてはならない点です。 ここには日本人の医師はいないし、いたとしても外国で発行されたものが有効であるかもよくわかりません。 娘がその学校にここから電話を掛けて聞いたところ、 「とにかく日本語で持って来い。」 の一点張りで、とりつくシマもなかったそうです。中身は身長、体重、聴力、胸部X線透視の所見だけです。 娘はアメリカの病院で定期健康診断を受けており、その証明は持っております。 こうなるとこの簡単な健康診断書を書いてもらうために日本に行くしかありません。そんなバカな。アメリカは一応、医学でも先進国じゃなかったかナー。 |
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帰国子女受験と言っても、日本在住者を対象にしか考えておらず、願書受け付け期間も1週間しかなく、しかも受験票送付先は日本のみとなっております。 そう言えばこの学校、帰国子女枠は数名の枠を作っておりますが、実際に入学したという話は聞いた事がありませんし、公表もしておりません。 ひょっとしたら、文部省かどこかの指導で枠は設けたものの、最初から帰国子女を採用する気なんかない学校じゃないか。 そんな気がしてきました。 アメリカの学校も石頭だけど、日本の大学はもっと石頭。アーア、いろいろと面倒ばかりおきます。 私の会社でも、海外とは殆ど関係のない部署にFAXを送ったら、ウンともスンとも返事はなし。 電話を入れたら海外へのFAXの出し方がわからなかったから、という返事が返ってきました。 バカヤロウ、です。ホントに。 アーア、我々は棄民か。 |
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