名もない街−その2 |
カナダのPEI(プリンスエドワード島)の次はアメリカのボストンが目的地。1日で走れない距離ではないのですが、ちょっとしんどい。まあのんびりと行こうとという事で途中で一泊してボストンに向かう計画にしておりました。 例によってどこがいいのかわからないので、地図を見て適当な場所でえいやで街を決め、AAAのガイドブックでホテルを決めるという方法です。 地図を見るとアメリカのメイン州の近くにセントジョンという大きな街があり、「地球の歩き方」を見るとシーフードがおしいしい港町とあります。これはよさそうだ、という事で今度はAAAのガイドブックでセントジョンを探し、適当なホテルを予約しました。 PEIのシャロットタウンを出て午前中は島のあちこちを見学し、目指すセントジョンに向かいました。ほんの3時間で到着の場所です。街の地図がなかったので30分くらい手前の街の観光案内所に立ち寄り、地図をもらう事にしました。 |
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観光案内所というのは地図とか、その他の情報を提供してくれるところは日本と同じです。カウンターのオバサンに「セントジョンの地図を下さい。」と言ったらのですが「?」です。 ああ、また発音が悪いのかなと思って「セントジョン、セントジョン」と言ったらやっと地図をくれました。 ![]() 天気がいいので外のベンチでもらった地図と「地球の歩き方」を拡げて、さてどのように街に入ればいいのかな、と検討を始めましたが随分地図が両方で違います。 やれやれ、またか、日本の観光案内の本は車での旅行用じゃないので適当な事が多いのです。 それにしてもおかしいな、ホテルの通りは随分大きいのに、案内所でもらった地図には載っておりません。 いくら探しても載っていないのです。おかしい。何で載ってないの。 さすがの私も慌て出しました。 どう見ても、今もらった地図と「地球の歩き方」見ているセントジョンが全く違う場所を指しているのに気がついたからです。 |
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「しまった!!」余りに大きな声を出したのでカミさんと子どもがびっくりしたくらいです。 実は、私が見ている「地球の歩き方」のセントジョンは、セントジョンではなく、セントジョンズ。今もらった地図はセントジョンではなくセイントジョンだったのです。 つまり私が予約したホテルはカナダの東端のニューファウンドランド島の「ST.JOHN’S」で、ここから1000km以上も離れた場所で、実際に向かっている街はカナダのニューブランズウイックの「SAINT JOHN」だったのです。という事は今夜のホテルがない、という事態になってしまったのです。 ![]() あまりにも情けない間違いをしてしまい、もうがっくり。ST.JOHM’Sのホテルをキャンセルして、新しくホテルを探さなくてはなりません。 エーイ、どうでもなれ。先ず娘が買ってきてくれたサンドイッチを食べながら、ニューファウンドランド島の「ST.JOHN’S」のホテルに電話を入れました。キャンセルはOKとの事。ペナルティーもなし。 携帯電話持ってきてよかった。 次に今夜の宿をAAAのガイドブックを見ながら、片っ端から電話しますがいずれも満室か1泊$250とかの高級ホテルしか空いておりません。 やっと1軒見つけました。カムデンという街のロッジです。$130との事。少し高いけどまあいいや。でもどんな所だろう。ここから更に4ー5時間かかる場所に飛び込みで宿泊する事になったのです。 |
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ロッジの管理人棟 管理人のビルさんは私達の到着を待っていてくれました。 電話で話したときに「到着の時間を教えて下さい。予定より30分以上遅れる時は電話を下さい。」 と言ってくれました。 着いてみてびっくり。高級住宅街の中にある、素晴らしいロッジだったのです。道路からはロッジがある事さえわかりません。住宅と住宅も何百mも離れており、森の中です。 でもこの写真の右200mは美しい海岸が見えるのです。 |
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私達が宿泊したロッジ このようなロッジが100mおきくらいに10棟程度建っておりました。大きさはいろいろとあり、私達の泊まったのは一番小さい部屋でした。 非常に快適で、自分の家にでもいる感じで、きれいなキッチンとか、冷蔵庫その他のものも備え付けられておりました。 翌朝出るとき、ここに日本人は泊まった事があるか聞いてみたところ、私達が初めてとの事でした。 |
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ロッジのベランダから海の方角 木がうまく植えてあり、ベランダとか窓からは互いの家が見えないように工夫されております。 このカムデンという街はかなり有名なリゾート地のようで、ここから20分くらいで街の中心街に出ますが、多くの観光客であふれており、しゃれたレストランとか、アンティークの店とかがありました。 見かけたのはやはり白人ばかりでした。 |
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シーフードレストラン 管理人のビルさんに食事をしたいのだが、どこか紹介してくれませんか、と聞いたところ、街の方とは全く反対側の車で10分くらいのシーフードレストランを紹介してくれました。 そんなに高級という程ではありませんでしたが、結構な入りで人気の程がわかるレストランでした。 窓側の海辺が見える席に通されたのも好感が持てました。 |
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同じくシーフードレストランで 大きなロブスターがCAN$17。もうお腹一杯ロブスターを食べたという感じでした。 隣では大あさりのワイン蒸しををバケツみたいなでかい容器で食べていました。 ロブスターを小さいのを注文して、あの大あさりも食べておけばよかった。 とにかく満足でした。 |
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とんでもない間違いで、飛び込みで泊まったカムデンのロッジ。 食べ物は安くておいしかったし、ロッジも大変素晴らしかった。 アメリカ人とか、カナダの人達がリゾート地でどのように過ごすのか、垣間みたような気がしました。このような場所に1週間くらい、ボケーっとして過ごしたい。でもやっぱり飽きるかな? |
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