日本の食い物は旨い? |
私は年に数回、仕事の関係で日本に業務出張をします。大体がイヤーな用件ですが、一つだけ楽しみがあります。それは日本の食べ物を口にできる事です。 私は誰にも負けない雑食です。何でも残さず、大体はきれいに食べます。ある人は「ただ、いやしいだけ。」なんて言いますが、そうではありません。 また特に外国に行ったら、そこの人達が口にしているものを、なるべく食べるようにしています。食べ物でその国の人とか、オオゲサに言えば文化が見えてくるのです。 アメリカに30年住んで、アメリカ人と結婚している奥さんが言ってました。 「日本ってどうしてあんなに食べ物がおいしいのでしょう?」 |
私はお酒も飲みます。どこへ行っても、いつでも(昼間は飲みません。)飲みます。外国に行った時、ふらりと近所の居酒屋へ足を運びます。後で地元の人に言ったら、そこは結構ヤバイ所だったという事もあります。 |
ラーメン 日本の成田空港に着くのは午後、3時から4時、仕事の内容によって宿泊する場所は違いますが、大抵は東京都内。 オハイオにない食べ物として、ラーメンがあります。私はホテルのチェックインを済ませると夕食はラーメンとギョーザ、そしてビールです。味噌味の、もやしがたっぷり入ったラーメン。こりゃ、もう最高。20時間以上の飛行機の旅に疲れた胃袋にラーメンはぴったり。 これを食べると日本に着いたのを実感します。 |
焼き肉 次に何としても食べたいのが、焼き肉。NYとか都会に行けば食べる事はできますが、あの炭火で焼いた焼き肉は、オハイオでは食べる事ができないのです。 店はなるべく汚い方がよろしい。置いてある週刊誌をめくるとタレでベリベリとなるようであれば、これは最高級。 タレは濃いめ、煙の中で食べる、ミノとかタンは絶品。私はローストかは食べません。あれは焼き肉の外道、いわゆる「ホルモン焼き」屋さんでないとダメです。私は。 でもラーメンも焼き肉も元はといえば外国ダナー。 |
居酒屋 膝にナプキンなんか置いて食事をしてお酒を飲んでも、おいしくも何ともない。タバコを吸えないなんて、これはもう論外。 チェーン店の居酒屋はパス。何故かと言いますと、あの若いお姉さん達が「、はーい!らっしゃい!」と大声で叫ぶのはもうダメ。大体にして騒々し過ぎます。 やはり、間口二間くらいで、中には真っ白なエプロンをした、余り若くない女将さんがいる店がよろしい。 あまり若くてべっぴんさんだと、気が散ってゆっくりと飲めません。 |
居酒屋で大事なのは板前さん。 ペラペラしゃべるような板前さんの店はダメ。 客の方をちらちら見ながら、その客の好みを判断して、料理をグイと出してくる板前がいたら、これはもう最高。(これは腕と客読みに自信がないとできない。) 女将さんとワケありなら雰囲気なら、なおよろしい。 |
仲間 日本に行った時も、やはり誰と食事をするかは非常に大切。もちろん会社の連中と食事をする事が多くなりますが、会社以外の仲間と食事、一杯がやはり最高。 私には気のおけない社外でお付き合いしているグループがあり、日本に行った時は何とか時間を作ってこのグループと食事をします。 女っ気なしのグループですが、いろんな職業の方がおり、常に刺激を受けております。 結局は食い物とは誰と食うかで味が決まるのかな? |
駅の立ち食いソバ、叉はうどん 都内の駅ではあまり見かけませんが、都心から少し離れると、結構見かけるアレ。 日本に行くと、自ずと忙しくあちこち移動をします。そんな時に重宝するのが、これです。 ソバだけでは足りないとき、おにぎりかなんか頼めば、もうこれで立派な昼飯です。これを食べると日本に帰ってきたという実感が、更に増すのです。 死んでもマクドナルドとかは食べません。私にとってのファーストフードはソバ、うどん、おにぎりです。 |
日本に行くと、やはりテンプラとかお刺身とかが食べたくなるのでは、と思われがちですが、それよりも食べる或いは飲む雰囲気が重要なのです。もちろんオハイオでは味わえない、「味」そのものを味わいたいという気持ちもないワケではありませんが、別な意味での「日本の味」を求めているという感じがします。 いずれ日本に帰ったら、私もアメリカの味が懐かしくなるかも知れません。 |