小江戸の街
忙しい日本出張ですが、土日をはさむと1日くらいは休養がとれます。休みの日はホテルでゴロゴロはもったいない。日本らしい所を尋ねる事にしておりますが、今回は「小江戸」、埼玉県の川越に行ってみました。

ちょっと俗っぽい部分もある所ですが、それはそれとしてぶらりと行って時間をつぶすには肩の凝らない、いい場所だと思います。
東武東上線「池袋」駅

代平日の朝夕は通勤客等でごったがえしている所ですが、日曜の朝はごらんのとおり、閑散としております。

池袋というのは私の仕事上、大変便利な場所ですが、あちこちの見物にも便利な場所です。定宿にしているホテルから歩いて2分でここに来れます。

ここから川越までは30分程度、ガラガラの車両に乗って出発です。
小江戸巡回バス

小江戸は川越市の結構広い範囲に散らばっておりますので、全部を見物するのに徒歩では少しくたびれます。そこでこのバスを利用すると便利です。

料金は乗り放題で500円。1回ごとに料金を払うと170円が必要で、3回以上乗ると「乗り放題券」が得です。

私は乗り放題券を買いましたが、結局2回しか乗らなかったので損(?)をしてしまいました。

小さなバスで、15−6人で一杯になってしまいます。
喜多院正門

春日の局で有名な喜多院。中にはいろいろと文化財や史跡があります。

平安時代の創建とされていますが、寛永15年(1638年)に再建されて今に至っているそうです。

この日は寒い日だったので、観光客はそれ程多くはありませんでした。先ず、外の一部を回ってみましたが、町のど真ん中にあり、結構騒々しい場所です。

境内はやたらと団子売りの店だのが目立ちました。
喜多院中庭

客殿、書院の裏にある中庭です。これはなかなかの日本庭園でした。
後でわかったのですが、ここに入るには400円の拝観料を払わなくてはならなかったのです。

私はどこかの団体客と一緒になってしまい、そのまま知らないうちに入ってしまいました。(ホントです。)

将軍も使ったという「かわや」(トイレ)があったので写真を撮ろうと思いましたが、オバサンの団体がいたので止めました。
(ここの中は庭以外写真撮影禁止。)
客殿の一部

部屋の雰囲気はこのような感じで、あちこちの部屋に当時の雲上人が日常に使った物がたくさん陳列してありました。

障子が開け放されいるので温度は外気と同じ、靴を脱いでいるせいか足下が異常に寒くて早々に引き上げて外にでました。

やはりこのような場所は春以降に来るべきだと痛切に感じました。
時の鐘

喜多院から歩いて20分ほどで蔵造りの通りに行けました。
この通りは昔の江戸の佇まいを残しているという事で有名です。

確かに大きな蔵造りの店舗が並んでいる様子は、我々が持っている江戸のイメージにぴったりです。

この時の鐘は城下町に時を知らせてきた、川越のシンボルだそうですが、残念ながら鐘の音は今回は聞くことができませんでした。
蔵造りの町並みの中の土産物屋

江戸の風景とは言うものの、町並みの建物の殆どは土産物屋です。これは食器とかの焼き物売っている店で、中には喫茶店までありました。
ナゼか外には人力車が置いてありました。

その他「浮世絵」もどきを売っている店もありましたが、どう見ても夢二の世界の雰囲気で、江戸時代とは結びつきませんでした。

まあ、堅いこと言わず、とにかく何か古いものが売られているのだからいいじゃん!
菓子屋横町

蔵造りの通りの北の端に、いわゆる昔からの駄菓子を売っている店が並ぶ、「菓子屋横町」があります。

一軒ずつ覗いて見ると、確かに昔私なんかも子どもの時に近所で買った、駄菓子が並んでおります。買っているのは主に私よりかなり年輩のオバサン連中と、なぜか若い女の子。

ハッカ飴とか金太郎飴、それに様々な工夫を凝らした駄菓子がところ狭しと並べられて売っておりました。
菓子屋横町で食べたダンゴ

確かに川越は駄菓子だけではなく、いろいろな菓子でもかなり有名で、中にはおいしいものもあります。
私は駄菓子は食べたいとは思わなかったのですが、少し休憩をしたかったので駄菓子屋とダンゴ屋やっている店にに入ってみました。

「これ、店の者、ダンゴと茶を所望する。」
「はい、かしこまりました。」

「うん、これは美味であるぞよ。」
「はい、ありがとうございます。」

江戸時代ならこんな感じかな?
芋ビール!!!

川越はイモ何とかでも有名なところです。

でもイモビールだけは知らなかった。
ダンゴを食べていると、隣にいた人がイモビールを飲んでいたので初めて知りました。

とにかく、イモ煎餅から始まってイモようかん、イモいちご、イモアイス、イモジュース、イモコーヒー、何でもかんでもイモ、イモ、イモ、です。

もちろん、イモね○ちゃん、いもに○ちゃんもたくさん見かけました。(失礼!)
東武東上線川越駅東口

今回は川越城跡とか、資料館とかも見る予定でしたが途中で気が変わり、これらは取り止め。
再び巡回バスに乗って駅まで戻ってきました。

ここを初めて訪れたのは15年程前で、その時から比べると随分きれいな町になりました。今は何回目かの「江戸」ブームだそうで、春以降のシーズンになれば観光客で一杯になることでしょう。

川越自体は庶民的な町で私は大好きです。
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