ヨセミテ国立公園
ヨセミテはサンフランシスコ(SF)から西に走ること4時間、日本人に一番人気のあるアメリカの国立公園だそうです。
SFに来たからには、ヨセミテに行かないわけはないだろう、という事で行ってきました。

公園内のホテルの予約は半年前でも難しいと言われる中、ラッキーな事に1月前に大体希望の日で取れました。真夏の1泊2日のヨセミテ、なかなかよかったです。
こんなところで、のんびりと暮らせば最高ですね 畑、畑、畑、、、、、、

SFのホテル前からバスに乗って、2時間弱、トイレ休憩で立ち寄った土産物屋からの風景です。

オハイオとは違った感じの広大さです。カルフォルニア自体が日本より広い面積を持ち、しかもその大半がこのような平地で耕作ができるのですから、やはりスゴイ州です。

アメリカはナゼ豊かなのか、ナゼ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?を繰り返していくと、「耕作可能な土地の広さ」、に行き着きます。
一度やってみて下さい。
カルフォルニアのスイカ

それにしても、でかいスイカです。土産物屋ですからこれを1個3ドルで売っていました。本当は50セントでもいいくらいでしょうけど。

カルフォルニアは我々が食する殆どの農作物を作っており、大量に日本にも輸出されています。

私が毎日愛飲している、某日本メーカブランドの一升瓶に入った液体燃料も、カルフォルニアの米で、カルフォルニアで作られています。
ハーフドーム

ヨセミテに行ったのは7月5日、つまりアメリカの独立記念日の週です。
ここヨセミテも、観光客で一杯です。

と言っても日本の混み方とは全然違います。また公園内で宿泊できるホテルは3つしかないので、自然と人数が制限されてしまうのでしょう。

ヨセミテ公園の広さは東京都の1.5倍あるそうです。公園内は無料のシャトルバスが走っていて、非常に便利でした。
ヨセミテ滝:1

この季節には滝の水が枯れかかり、このような姿では見えないのだが、今年は全く違う、とガイドが何度も言っておりました。

滝自体の迫力は近くに行ってみないとなかなかピンときませんので、みんなここから歩いて滝の近くまで行くことになります。

ゾロゾロと行列を作って20分くらいで辿り着きます。
ヨセミテ滝:2

観光客はアメリカ人以外に中国人(多分台湾の方)、インド人等の一目でわかる外国人もたくさんいました。
日本人は非常に少なく、殆ど会うことはありませんでした。

ヨセミテはSFからの日帰り(!)パックツアーもあり、往復8時間のバスで見学3時間という強行軍です。

これですと、公園内のバカ高いホテルに泊まらなくても住みますが、やはり3時間ではヨセミテのハイライトだけでも見るのは無理だと思いました。

滝のほんの近くまで行くと、冷たい飛沫をたっぷり浴びる事ができます。
ヨセミテ滝:3

ヨセミテ公園で最も小さな滝です。
この水でハンカチを濡らし、首に巻くと気持ちイイとガイドが盛んに勧めるので、みんなバスを降りてタオルやらハンカチを濡らしているところです。

今年のヨセミテは蚊が異常発生して、昼間でも立っているだけで、蚊に刺されました。
私たちは事前に、SFで蚊よけのスプレーを買って持って行きましたが、スプレーするとベトベトで気持ち悪い。
日本製の、爽やかな蚊よけスプレーのつもりで買ったのですが間違いでした。
ヨセミテ滝:4

ヨセミテロッジから滝までは歩いて20分ー25分。戻る時に一人のアメリカ人お婆ちゃんが、バテて腰を下ろしていました。
「あんた達、日本人かい?」
お婆ちゃん、息子に連れられて、ウオルナットクリーク(カルフォルニア州内)からここにやってきたのです。

このお婆ちゃん、10年以上前にウオルナットクリークの姉妹都市の静岡県の三島に市の代表の一員で行ったそうです。
新幹線が凄かった、って言っていた79才のお婆ちゃんでした。
アワーニーホテル:1


私たちはここを希望して泊まった訳ではありません。旅行会社がここしか空いていない、と言ったから渋々泊まったのです。目の玉が飛び出る程高いホテルです。
ヨセミテのどの観光案内を見ても、「最高のロケーションに位置しているエレガントなホテル。」とか何とか書いてあります。

外観、ロケーションは確かにそうです。でも設備が古く、快適さは全くありませんでした。外観も大事だけど、ホテルって、快適さも大事じゃない?
アワーニーホテル:2

ホテルのレストランです。ここのレストランで食事をするとよい、とガイドに書いてありましたので予約をしておきました。
で、予約時間の6時に行ったら、入場拒否をされました。私の半ズボンがダメだというのです。
「後でまた来ますか?」

着替えてまた来ると思ったのでしょう。
でも長ズボンは、SFのホテルに預けたスーツケースの中です。「これしかないから、来ません。」

歴史と風格を誇るホテルのレストランは、半ズボンはダメなのです。
アワーニーホテル:3

これはアワーニーホテル内の写真ではありません。上のレストランの代わりに行ったヨセミテロッジのレストランの写真です。

やっぱ、相当に雰囲気が違うのがわかります。
でも出て来る料理の味とか、質はそんなに違う事はないと思います。

アメリカのレストランは高いか、安いかは、特別なレストランを除いて、その雰囲気・格式で決まります。

今までの経験から言いますと、味と値段はあまり関係がありません、というより大体が同じです。
アワーニーホテル:4

ホテルの周りをブラブラ歩いていたら、結婚式をやっているのを見掛けました。
このオバサン2人、左は結婚式に出席していたアメリカ人のオバサン、もう一人は日本人観光客です。

ここのホテルで披露宴をやって、朝までダンスして賑やかにやるのでしょうか。

このアメリカ人のオバサンもカメラで写真を撮っていましたから、ここは初めてなのでしょう。
グレイシャー・ポイント:1

2日目はヨセミテ国立公園観光の目玉のひとつ、グレーシャー・ポイントに行きました。

今回のヨセミテ観光はJTBのバスツアーとして申し込んだのですが、グレーシャー・ポイントまでのバスによる送迎、その間の案内・説明はアメリカ人運転手によるもので、日本人は私達を含めて4人で、他は全部アメリカ人(多分)でした。

後ろの席の黒人が、「ねえねえ、日本人でしょ?数字の10って日本語で何て言うの?」、なんて急に意味不明の質問してきたのにはびっくりでした。
グレイシャー・ポイント:2

運転主兼ガイドの説明を聞きながら、バスに揺られて1時間やっと入り口に着きました。
運転手の説明は、ゆっくりとしゃべってくれたので非常に分かり易かったです。

バスがもう1台と、個人で来ている人達の車が10台くらいで混雑はなさそうです。

良く整備された歩道をテクテクと7−8分も歩くと眼下に広がる大パノラマが見えてきます。

ウーン、こりゃスゴイねーーーーー、かなり感激です。
グレイシャー・ポイント:3

どこかで見た風景です。この風景、今までに絶対にどこかで見た事があります。どこかなー、、、、、、。

思い出しました!!
私が中学生の頃、近所の教会のアメリカ人の牧師さんから、「 National Geographic 」という本をもらい、これの特集記事でヨセミテがあり、きれいな写真が一杯載っていて、それこそ何百回もその本を見ていたのです。
(カナディアンロッキーもその本で知りました。)
確か1960年−1963年くらいの発行だったと記憶しています。その本、実家のどこかにまだあるといいのですが。
グレイシャー・ポイント:4

ヨセミテ渓谷の南側にそっそりたつ1000mの断崖の上から下を覗くわけですから、スゴイ迫力です。

遠くにはシエラネバタの山脈が白い雪を被って見えています。

アーア、双眼鏡があればなー。
実はカミさん、私が持ってきた大事な大事な愛用の双眼鏡をSFで落としてしまったのです。
グレイシャー・ポイント:5

反対側の断崖には、渓谷の底から見上げたヨセミテ滝を今度は見下ろすように見えました。
渓谷の底には確かにホテルが米粒みたいに見えました。

少年の頃に雑誌で見た、ヨセミテの風景。
あれから40年、そこに自分が現実に来て、そして何度も見た写真と同じ風景を自分の目で見ている。ちょっとだけ感傷的になってしまいました。

それにしても、おい、双眼鏡!
エルキャピタン

素直にそびえる1枚岩、花こう岩としては世界一を誇るそうです。実はこの岩、世界中のロッククライマーの憧れの岩だそうです。
岩をじっと目を凝らすと、それこそ針の点より小さく見えるなロッククライマーがかろうじて見えます。

下から、何日もかけて登るそうで、食事をして、寝て、トイレをして、、でも下の人は上から爆弾が落ちてくるのだから、、どうやって回避するのかなー、、

巨大な絶壁、感激です!!今年の冬には日本人の若いカップル2人が、岩にへばりついたまま、凍死をしてしまったそうです。
マーセド川をバックに、、

ヨセミテは岩と森と幾つかの滝が主人公の公園です。渓谷なので川は1本しか流れていません。湖も一つしかないそうで、今回は見る事ができませんでした。

ヨセミテからSFに向けて戻るとき、ヨセミテで最後の休憩と言うことでバスをこの川の傍に停めました。

そしたら一緒に乗っていた若い女の子、川の中にザブザブと入って行って、キャーキャー。ガイドのアンちゃんも服のまま、水浴びです。
大阪方面からの観光客のようでした。

本当は私も水浴びしたかったのですが、、、、
帰りの土産物屋:1

帰りのバスもちゃんと途中で土産物屋に寄って、お客に散財の機会をくれます。

売っているものは食べ物ばかりで、加工されたものが殆どです。アメリカ国内は頼めば送ってくれると書いてありました。

大平原の真ん中にポツンとある土産物屋。
結構清潔なトイレで用を済ませて、まあせっかくですからパパイヤのシャーベットだけ買いました。
帰りの土産物屋:2

ここの土産物屋では、「イモを食おう!」、キャンペーンをやっておりました。

健康のためには、1日に5個のイモを食べなくてはなりません、といろいろと書いてありました。でも誰も買っていませんでした。

イモは健康食品に違いないのはわかるけど、1日に5個も食べれないよ。
イモで作った、液体燃料での代用はダメなの?

ここから1時間半でSFに到着でした。
SFの周囲にはちょっと足を延ばせば、観光地は一杯ありますがやはりヨセミテが一番人気があるようです。
私たちは昨年カナディアンロッキーに行ってそのイメージが強く頭の中に残っており、どうしてもここと比較をしてしまいがちでした。
ヨセミテは森と岩と滝、カナディアンロッキーは森と山と湖、やはり比較をしてはいけないのだと思います。

今回見忘れたものが一つあります。それは巨大なメタセコイアの木です。
ヨセミテというと、大きな木をくり抜いて、トンネルにして、そこを自動車がくぐっている、というのがシンボルでした。
会社のオハイオ人も、「ウン、ウン、覚えている、その自動車の上にはトランクが一杯置いてあって、、、、、。」、なんて言っておりました。

という事は、もう一度来なきゃダメかな、ヨセミテは。
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