東京見物−8:06−02
日本に行った時、ポッカリと時間が空いたりした時はどうするか。ホテルで昼寝も一つのアイデアですが、私は秋葉原に行くことがあります。別に目的はありません。いろいろなモノを見ながら、ブラブラと歩きます。
いろいろなモノをそれとはなしに見て歩くのは、デパートの中を歩き回るのに似ていますが、秋葉原のジャンルは何と言っても、電気に関係するモノが中心です。

私はかつては地方に住むラジオ少年、今はアメリカに住むラジオおじさんです。ですから秋葉原はずっと憧れの場所でした。秋葉原散策を始めて35年、昔とは随分変わりました。
特にここ10年、私がオハイオに行ってからの変化はすごいものがあります。

でも私は日本に行って、そして東京に行って秋葉原に行かないとナゼか忘れ物をしたような気になる事があります。
そんな訳で今回もぶらっと行ってきましたので、最近の秋葉原と私の感想を簡単なコメントで紹介します。
秋葉原の新しい駅

いきなり、ウッソー!!って感じです。
これはもはや秋葉じゃない!このような駅は秋葉にはふさわしくない!
通路は薄暗くて、改札の横にはトイレがあって、、、という駅ではなくなってしまいました。
そう言えば、電車男っていう映画を観ましたが、あの映画に出てくる秋葉、こっちの感じだったかナー。

別に清潔な感じの駅が嫌いという訳ではなく、35年間のイメージが飛散した事に対する、若干のショックがあった事を言いたいだけです。

私の秋葉原度:ほぼ0点
駅を出たところ(1)

ここも大きな変化です。昔はここには青物市場があって、野菜を積んだトラックとかが行き来していましたっけ。(ホント、大昔ですけど。)
そしてそれがなくなり、駐車場になり、今は近代的なビルが建っています。
このビルも私の秋葉のイメージとはちょっと離れています。
でも電気釜とか、ジャーを買ったお客さん(日本人ではなさそう)がいそいそと改札に向かっている姿を見掛けると昔と変わらないなー、と思います。

私の秋葉原度:間違いなく0点
駅を出たところ(2)

反対側に出てみます。
ウーン、このギラギラした感じ、20年前の秋葉原の感じですね。
この辺のお店は交渉次第では結構安くなりますし、私の経験からは店員の態度もあまり悪くありません。

ちょっとした電気製品なら、この辺のお店で買うのも悪くはないと思います。

私の秋葉原度:30点、甘いかな?
ガード下のお店へ直行

この日は買いたい物があったので、いつも目にしていたあるお店に行きました。これはガード下のいろいろな電子部品を売っているところの集団の入り口のお店です。

秋葉の店員さんは非常に鋭い。何が鋭いかと言うと、その客が本気で買う気で棚を見ているかどうかを二言、三言で嗅ぎ分けます。

このお店のおじさんも私をホンキ客と直ぐに見破りました。

私の秋葉原度:段々上がってきました、50点!
ラジオを買いました

日本に行くと、若い人もそうでない人もイヤホンを耳に入れて歩いています。私もマネをする事にしました。

この名刺大の薄っぺらい重さ70gのAM/FM/TVが聞けるラジオ、8500円の札がついていました。
「7500円で買いたいけど、どお?」、とさりげなく言うと、いきなりOK。

この時に右手をお尻の財布に伸ばすのが大事なジェスチャーです。
(秋葉テクニックを公開しちゃいました。)

私の秋葉原度:更に10点アップ、60点!
呼び込み

この付近はかつて、顔色の悪い汚い服を着た若い数人の男女が、PCのパンフレットをいつも配っていました。
それがムチャクチャ安いのです。私はその店に行ってみました。
確かに安い!でも雰囲気が異様でした。
連れていた娘が私にぴったりくっついて、手を離しませんでした。

店の名前はマハポーシャ、という名前でした。

私の秋葉原度:50点くらいかな?
真空管ラジオのキット

このようなものを見つけると、じっと5分くらい見ちゃいます。ここはあるお店の、ある新しい商売。

実はこのお店は場所を貸しているだけで、この売り物はこのお店とは何の関係もないのです。
数千円払えば小さな売り場スペースを個人に提供してくれるのです。
実にいろいろなものが売られています。
このラジオキット17000円かー。ちょっと高いナー。

私の秋葉原度:いきなり90点
電子部品を売るお店

この雰囲気、これは35年前と変わっていません。でもその頃はもっと暗かったかも知れません。

私か、私よりちょっと年配のオジサンが奥さんと一緒に来て、オジサンはリスト片手に部品を物色していました。
奥さんはこれ以上できないくらい、つまらなさそうな顔して横で立っていました。

でもそのオジサンの顔、輝いていました。

私の秋葉原度:更に95点!!
密かなブーム

「大人の科学」という科学的な商品とか情報をキットにして売っているものです。
電子ブロックとか、鉱石ラジオとか、自称科学少年だったオジサン連中が涙を流して喜ぶようなものがあるようです。

今まで仕事ばっかりやってきたオジサン達、このキットを買っていそいそと家に帰るのでありました。
その時のオジサン達の頭の中では、遠く過ぎ去った昔の少年時代を思い出しているのでした、、、、、。

私の秋葉原度:
考えるだけで胸にジンときます、99点!!!
真空管アンプ

私は熱心なオーディオファンではありません。完璧な高周波ファンです。
でもこのような真空管アンプを見ると、ウズウズしてきます。
真空管アンプで聞く音楽は演歌はダメです。美空ひばりではイメージ合いません。

やはりクラッシックか、50年代、60年代のおとなしいアメリカンポップス、映画音楽ですかねー。
そんな事を考えながら、アンプを眺めています。

私の秋葉原度:90点以上を維持
許せないもの(その1)

某有名家電量販店の横に、行列ができていました。
何の安売りかな?
近づいてみると、何とたこ焼きを買うための行列です。

オマエら、秋葉に来てたこ焼き買うのに行列作るなよなー、お店もこんなもので客を呼び込むなよなー。

電気に関係のないもので、行列作るなよなー。
腹減ったら、そこのラーメン食えよ、、、、、。

私の秋葉原度:イッキにマイナス30点、たこ焼きはいけません、即撤去して下さい
許せないもの(その2)

秋葉もはっきり言って段々(というか、急激に)と変化しています。
段々と怪しげなものを堂々と売るようになっています。どうしてこうなったのだろう。
メイド喫茶なる、私の理解を越えた店もあります。

14−5年前から秋葉はそれまでの電気の街からPCの街に変化をしてきました。そして今3回目の変化をしようとしています。
ラジオおじさんが娘の手を引いて、来るところではなくなるのでしょうか、、、、、。

私の秋葉原度:マイナス∞、言語同断です
許せないもの(3)

これはガイジン、特に西欧人が持つ昔の日本のイメージ、フジヤマ、ゲイシャ、スキヤキのゲイシャですかね。この格好で、マイクで大声で客の呼び込みをやっていました。英語と韓国語と中国語と日本語で。
そしてこの少し横にはでっかい黒人の店員が目をぎょろっとひんむいて立っておりました。

ガイジン向けの呼び込みなんでしょうけどねー、これだったら、とうもろこし持ったオハイオ人のネエチャンとアンちゃんを立たせておくのと同じレベルじゃない?
私の秋葉原度:もはや前衛的に近い、目がクラクラしてしまう、このセンスのかけらもない企画を堂々と実行している事に敬意を表し、60点を差し上げます。
怪しい世界

超高性能、会話情報発信装置です。
大体25000円から高いモノは100000円以上、コンセントタイプのものまであります。

このお店のオジサンにいろいろと質問をしてみましたが、中身は割愛。(このようなお店のオジサンと会話をするのはテクニックが必要、これも割愛。)

私は一度だけテストで聞かせてもらった事がありますが、ウッソーというくらいに明瞭に聞こえます。
尚、この発信器を盗聴器と呼ぶ人もいます。

私の秋葉原度:これはかなり高い、80点!
私の原点です(いわゆる、ジャンク屋さん)

私は昔、お金がありませんでした。(今もその状態は、殆ど改善されておりませんケド。)
このようなところで、掘り出し物と称する物を見つけて、それでラジオを作るのです。

ですから今もこのようなところには何が置いてあるのか、つい見入ってしまうのです。
さて、これは何に使っていたのだろうと考えるのですが、もはや私の知識では殆どついていけない物ばかりになってしまいました。

私の秋葉原度:
やはりここがピークですね、100点です。
先端機器(部品)

秋葉原では最先端の電子部品とか、高度な測定器などがお金さえ払えば、簡単に手に入ります。

某国の連中が、お店にぶらっと来て、最新のICチップとかCCDをアタッシュケース一杯買って行ったとかいう話はいくらでもあります。

そう言えば、少し前に海上保安庁の船と撃ち合いをやった北朝鮮の船の公開映像を見たとき、ハハーンという通信機が写っておりました。

秋葉って、ハイテクの街でもあります。

私の秋葉原度:70点
これも秋葉原です

秋葉原には時として、秋葉原らしくない物が大量に売られている事があります。

この日も見つけました。ワイシャツです。一つ333円で売っていました。ちょっと手に取ってみてみましたが、特に粗悪品という訳でもなさそうです。

このようなものが売られているのは大通りからかなり入ったところで、普通の人はあまり行かないところです。

私の秋葉原度:50点くらいですかねー、、、、。
懐かしの洋画DVD

駅の切符売り場の横では、いつもの音楽CDを売る露天が出ていました。
何かいいのがあれば買おうと思って立ち寄ったら音楽CD以外にこんなものを売っていました。

500円の映画DVD。一流人気映画はありませんでしたがそれ以外の映画は殆どある感じでした。
500円なら10本買っても5000円。
でもなー、オハイオでは観る暇ないしなー。

同じ物が池袋で1000円で売っていました。

私の秋葉原度:ま、30点
歩行者天国

万世橋から通りをみたところです。
この歩行者天国をブラブラ歩くのも秋葉原、裏路地に入って掘り出し物を探すのも秋葉原、秋葉原っていろいろな楽しみ方ができるところです。

そして何とかほんの一部でもいいから、昔の雰囲気を残してほしいものです。
ラジオのジャンク部品を売る街、次に家電を売る街、そしてPCの街、次は何になるのでしょうか。

さあ、腹が減ったので何か食べますか。

私の秋葉原度:(この風景は)70点、合格!
平日の秋葉原のガード下の電子部品のお店には、業者風のオニイサン、オジサン、学校の研究室の先生とか学生等の姿を見ることができます。
このような人達を見ると秋葉らしいなあ、と思います。

でももう目につく所は大きなビルだらけで、普通の街とあまり変わらなくなったのがちょっぴり残念です。それにいかがわしいお店も増えています。極めて遺憾です。

小間物を漁っていると、店の親父さんが私が連れていた小学生の娘に、「食べるかい?」、と言ってミカンをくれた、そんな秋葉原はどんどんなくなっていく感じです、、、、、、。
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