日本を飛び越えちゃった−1
地球の上で日本の裏側はそうです、南米のアルゼンチンあたりです。私の住んでいるあたりからの裏側は、大体東南アジアあたりになります。
今回、急にタイ国に行くことになり、あわてて準備。東南アジアは20年前くらいに行っただけ。実質的に初めてみたいなもので、ワクワク。

どうやって行くのか、アメリカ人に言わせるとハワイあたりを経由して行くのが良いとか。でも私はそんなバカなコースはとりません。もちろん日本経由、そうです東京経由です。出発の2日前に、今度は日本の本社にも寄るというスケジュールが追加。

9月の18日の朝6時、コロンバスの空港に向かって家を出ました。土曜の朝なのでフリーウエーもガラガラ、150kmでぶっ飛ばして20分で到着。
やはり、西に向かって旅をするとなると何故かうきうきした気分になるのです。久しぶりに会えるかも知れない人もいるし、、、。
コロンバスの朝はもう息が白くなっておりました。
コロンバスから例のごとくシカゴまで。機内は半分くらいの乗客でゆったりと。
シカゴでターミナル5までシャトルに乗って移動、ここまで来ると日本に向かうという気分になってしまいます。

少しだけお土産を買おうと免税店に入ったら、日本人とかの観光客でごった返しており、レジは長蛇の列。結局何も買えませんでした。
シカゴから成田まで12時間のフライト、ほぼ満席でした。
成田に翌日の午後3時に到着、3時間後にはバンコック行きのフライトがあるのですが、バンコック到着が真夜中になるし、家を出てから20時間以上経っているのでかなり疲れており、東京都内で1泊する事にしました。


そして翌朝11時のフライトで、成田からバンコックへ。約6時間でバンコック到着。家を出たのが土曜日の朝6時、バンコックの空港に着いたのが月曜日の午後3時。
タイはやはり遠い!
バンコックは思っていたよりも大都会。
高層ビルが建ち並び、高速道路も走っております。何と言っても町を歩く人達が東洋人ばかり。
中国系の人達を見ていると日本人と殆ど変わりません。でもタイの人は我々日本人を50m先から見分けるそうです。

結局タイには土曜日の夜までの5日間の5泊を滞在。仕事は金曜日に終わり、土曜の朝のフライトで日本に戻るという方法もあったのですが、せっかくバンコックまで来たのですから土曜の半日を利用してバンコックの市内観光をして夜の10時30分のフライトで成田に戻りました。

東南アジアの各国は経済的にかなりのダメージを受けており、大変な状況にありますが、みなそれぞれ懸命に生活をしております。短い滞在でしたが、現地の方の好意によっていろいろな体験をすることができました。
シカゴ空港のターミナル5ゲート入り口

右側に免税店がずらり並んでおります。時々買い物をしますがこの日は団体さんでごった返しておりました。

みなさんすごい量の買い物。何百ドルもするものをポンポンと買うのを見ていると、日本の不景気ってホントかな?と思ってしまいます。

左側にマクドナルドがありますが、ものすごく愛想が悪い。釣り銭投げてよこしやがる!
これがいわゆる機内食というヤツ

はっきり言ってウマくない。年を追うごとに質が低下している感じ。でもワインとかお酒は結構いいのを出してくれるので、これはスキ。

空気が薄いので簡単にデキアガってしまいます。私の場合、このボトル2本で完了。
地上の1/2から1/3の感じですナー。効率がよろしい。
あっと言う間にバンコックです。
バンコック市内の露店

野菜、、果物、魚等の食料からお花、生活に必要な小物まで何でも揃っているという感じ。
屋台も一杯あり、私もラーメンを食べて見ました。20バーツ(60円)で大変おいしい。

このような場所が市内至る所にあります。私はデパートとかそんな場所は一切興味なし。

このようなところをぶらっと歩いて一般の市民がどんな生活をしているのか、じっくり見るのです。
おばあさんの果物売り

バナナとか、パパイヤその他の果物を安く売っています。

笑いかけたら一個(名前を忘れました)小さな実をくれました。皮をむいて食べると何とも絶妙な味。

どなたか名前知りませんか。直径3cmくらいで、外側は割と堅い皮で、中身はブドウのような歯触りでした。
メナム川の波止場横にあった食堂

食べようと思いましたが、時間がなくパス。鍋の中には野菜とか肉を辛く炒めたものが入っており、これを御飯の上にかけて食べます。

手前はナマズを油で揚げたもの。これは別のレストランで食べましたが非常においしかった。

私があんまり熱心に見ているので子どもが寄ってきて、じっと私の顔を見ておりました。
WAT PO

メナム川の横にある有名な寺院。
ガイドさんがいっぱい説明をしてくれましたが、何故かあまり頭に残っておりません。

川は黄色く濁っており、日本のように清水という感じはありません。
従って、暑いから飛び込んでやろう、と言う気には全くなれません。
同じくWAT POの入り口

大変大きな敷地でぐるっと回って見るのに、1時間くらいかかりました。30度をを越す暑さと湿気でもう服もズボンもグチョグチョ。

タイのお寺は独特の雰囲気がありますが、やはり中国の影響を感じざるを得ませんでした。

でもタイは東南アジアで唯一、どこの植民地にもなっていない国で、妙な西洋文化に侵されていないのです。
かの有名な王宮

ここも広大な敷地で、見学にはたっぷりと1時間半かかりました。
入り口で、服装検査があり、特に女性の半ズポン、ノースリーブ等は入場できません。
白人の団体さんがどっと来ており、例によって殆ど半ズボン。でもご心配なく。ちゃんと腰巻きを貸してくれます。

もうあの白人どもの半ズボンにはうんざりです。
オバサン、腰巻き巻いた方が色っぽいヨ。
王宮の中

ご覧のように人でごった返しておりました。

中国語、英語、韓国語、日本語その他のそれぞれのガイドさんのでっかい声が、入り交じって聞こえます。

ここで皆さんの様子を観察すると、それぞれのお国柄が本当によくわかります。
もっとはっきり言いますと、マナーというかお行儀が見えます。

一番よろしくないのは、、。止めときます。でも日本人ではありませんでした。
衛兵

当然、この王宮はタイ国の兵隊さんにがっちりガードされております。

多分、近衛連隊とか空挺隊とかの精鋭部隊なのでしょう、タイ人にしては体格のいい兵隊さんばかりでした。

でも左側の兵隊さんは若い女の子が前を通ると、気の毒なくらい目玉キョロキョロ、右側の兵隊さんは誰かとおしゃべりしておりました。

意地の悪い見方をする観光客がいる事をお忘れなく。
バンコック国際空港の出発ゲートを入ったところ

成田空港より多くの免税店が並んでおりました。
私が店をのぞき込んでいると、ものすごいべっぴんさん揃いの店員が必ず日本語で声をかけてきました。
「私、お金ありませーん。見てるだけです。」

土曜の半日を観光で費やし、夜の10時30分発のフライトで成田へ。かなり疲れており、危うくラウンジで寝過ごすところでした。
日曜日の早朝成田に戻り、都内のホテルに。日本から6時間で行けるタイは日本から見るアメリカよりずっと近く、そして身近に感じました。

少し気になるのは、バンコックにいる何万人もの日本人が、本当にこの国を知ろうとしているのか、特定の場所しか出入りしていないのではないか、タイの人達と同じ目線でものを見ようとしているのか、という点でした。
タイに行くと、本当にお金持ちになったような気になって、タイの人のひんしゅくを買ったような行動をしていないだろうか。
短い期間の滞在でしたが、「アメリカに住む日本人」と「バンコックに住む日本人」の違いについて大いに考えさせられました。

アメリカからタイは本当に遠かった。でもまた行ってみたい。
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