サンフランシスコ : 市内編
サンフランシスコ(SF)、先ずはいつものとおり旅行会社に1日観光を申し込み、それでぐるっと回ってもらって有名どころを押さえ、もう1日は自分たちでじっくりと回りました。

SF市内だけを観光するのであれば、車は全く不要です。パーッと移動するのでしたらバスが非常に便利な気がしました。ケーブルカーは実用的な移動手段とは言えません。

SFはアメリカの都市がもつ共通した雰囲気とはちょっと違う香りのする街です。海が見える、波止場のある街、東洋人を始めとする、いろんな人種の住む街、オハイオから見ると何とも魅力的な街です。
先ず、、、最初に

SFは寒い。7月だというのに風は非常に冷たく、半袖では場所によっては寒いです。
朝、ホテルの前で見てたら、毛糸の帽子に、毛糸の首巻き、それに手袋、ジャンパーという親子連れを見て、腰を抜かしました。

で、あわててホテルのショップでご覧のようなコートを買いました。ちゃんと何種類も売っております。

100km以上、ちょっと内陸に入ると普通の夏の気温です。

ここはシビックセンター、つまり市役所前です。
パシフィックハイツ

大金持ちが住んでいた(今も住んでいる)ところで、映画の撮影にもよく使われるそうです。

遠くにダウンタウンのビル街が見えますが、SFは午前中は霧のせいで、このように何となく靄がかかったような感じになります。

ですから午前中は遠望をして風景を楽しむような場所には、行かないようなコースにすべきです。
エクスプロラトリウム-1

プレシディオと言われる、古い建物が一杯あるエリアの中にあります。
ザ・ロックとかいう映画でショーンコネリーが、娘と再会するシーンがこのドームの中で撮影されたそうです。
(私はその映画見たことがありません。)

ここで同じツアーに参加の30代の夫婦とその両親の合計6人連れの家族が何と私の会社の駐在員である事を発見。
エンジン工場にいて、全く別の部門なので知りませんでした。SFで会ったオハイオの日本人の最初です。(実はまだ他にも会ったのです)
エクスプロラトリウム-2

ここが映画のシーン、ズバリの場所だとカミさんが言うので1枚撮影。

この周りにだけでもいろいろと見物をする場所はあるらしいのですが、如何せんパックの1日観光、見て回る余裕はありません。

この辺りには昔の軍事施設も非常に多く、太平洋戦争の時は、日本軍の米本土への上陸に備えて防衛軍の総司令部のあった場所でもあります。

立派な古い建物がたくさんありました。
かの有名なゴールデンゲートブリッジ−1

やっぱりこれを見ないとSFに来たとは言えませんね。
観光バスとか、車で周りはごった返しており、来ている人の70%くらいが非白人という状況でした。

橋は歩いて渡れます。一応せっかくですから、少しだけ歩いてみました。橋自体は赤茶色の塗料で塗られており、これは普通の下塗りに使う錆止め塗料です。上塗りはしてありません。

この橋を訪れたのが午前11時頃、まだ少し霧が残っている感じでした。
かの有名なゴールデンゲートブリッジ−2

SFから帰る前日、フィシャマンズワーフを歩いていると、オジサンの呼び込みに出会いました。

「ゴールデンゲートブリッジまで1時間のクルーズ、1人$10でどお?」

但し、6人の客が集まった時点で出発との事。
小さなボートでの出発です。
船長のフレッドさん、私と同じくらいの年の人で子供の頃に日本に3年ほど住んだ事があるとか言っておりました。
かの有名なゴールデンゲートブリッジ−3

下から眺めるゴールデンゲートブリッジもなかなか迫力があります。湾の外に向かってブリッジに近づくと、段々波が高くなり、ボートは大きく揺れます。

フレッドさんは一応、由来とかについていろいろと説明をしてくれます。

私はこのようなボートに乗って、大きく揺すられるのが大好きで、フネに乗ってる、って感じになります。カミさんは顔が段々引きつっておりましたけど。

やはりこの日も霧が残っており、ブリッジの上の方は霧に隠れておりました。
フィシャーマンズ・ワーフ−1

`どの観光ガイドにも載っております、有名なカニの看板です。せっかくですから、ここでワンショット。

とにかくこの一帯はシーフードの屋台、レストラン、土産物屋、そして人でごった返しておりました。
屋台でシーフードの唐揚げを買って、適当な場所に座り込んでムシャムシャ、なかなかいい気分です。

ここに来る10分くらい前に、何とR&DのIさんを見掛けました。声をかけようとしたのですが、人混みの中に消えていきました。
他人の空似かなー、今度会ったらSFに来ていたか、聞いてみよう。
フィシャーマンズ・ワーフ−2

ここには今回の旅行で2回来ました。1回はパックツアーで、もう一回は1日ブラブラの時です。
この時はチャイナタウンから、適当にバスに乗り、フィシャーマンズ・ワーフの西端にうまい具合につきました。

バスの運転手は親切で、行きたい場所を言えば、きちんと教えてくれます。
バス停で待っている時も、オジサンに切符の買い方とか、行き先も聞きましたが、親切に教えてくれました。

「トランスファー・チケットは時間制限あるけど、全然見てないから、いつでも使えるよ。」
そのオジサンはこうも教えてくれました。
フィシャーマンズ・ワーフ−3

屋台ではいろんなシーフードを売っています。これはカニです。注文すると、その場で茹でて、ソースと一緒に出してくれます。8ドル。

カミさんと吟味の結果、これは見かけよりもうんと食べるところが少ない、液体燃料のつまみになりにくい、見ていても売れ行きが芳しくない、等の理由により、試食・購入は見送りとなりました。

みんなはどんなものを買うのか見ていると、クラムチャウダーを入れた大きなパンを食べている人が目立ったように思います。
フィシャーマンズ・ワーフ−4

フィシャーマンズ・ワーフのメインストリートの丁度中央付近です。
真ん中のベンチに寝ているのは、浮浪者です。SFどこへ言っても浮浪者が目立つ街でした。

遠くにベイクルーズ、アルカトラズ島見学等の波止場が見えます。
このほんの左に公衆トイレがあります。使うには25セントが必要で、行列ができていました。

2人で入っていく人を見掛けましたが、25セントの節約とは言え、オイオイ、という感じでした。
フィシャーマンズ・ワーフ−5

ピア39と呼ばれる桟橋。今は観光客相手のショッピングセンターになっています。
奥の方に向かって土産物屋、レストラン等が150軒以上並んでいます。

ツーショットを撮ってもらうおうと通りかかった東洋人の若者に英語でお願いをしたところ、どうも日本人臭い。
「日本人?」
「イエ、カンコクデス。」
と、日本語で返事が返ってきました。私の人種嗅ぎ分け力も、若い人の場合ハズレが多くなります。
フィシャーマンズ・ワーフ−5

ピア39のショッピングモールから見た風景。
モールの床、手すり、階段、全て木でできていて、桟橋の上に作った、という感じが良く出ています。

遠くにはアルカトラズ(監獄島)が見え、手前には大小のヨットが浮かんでいます。これぞ、観光地、って感じです。

これで「氷」って書いた水色の旗とかがあって、いか焼きとか、焼きそばの匂いがしたら、文句なしです。
アルカトラズ島−1

フィシャーマンズ・ワーフの沖3マイルにある、かの有名な監獄島です。
しばらく前まで、団体の観光ツアーはなく、個人で申し込む必要があったそうです。

切符売り場は長蛇の列でしたが、旅行会社を通じて予約がしてあったので、すんなりと切符は買うことができました。

島の周りの潮流は異常に早く、水温は常時10℃以下という事で、脱獄が不可能な監獄島と言われてきたそうです。
アルカトラズ島−2

島に船で渡ると、まず入り口で一通りの説明を島を管理しているSF市の職員から聞いてから出発です。

この島はクリントイーストウッドの映画で有名になり、私もこの映画を見ております。

1775年に島が発見されてから、ずっと軍の刑務所だったこと、連邦刑務所になったこと、何度もネイティブ・アメリカンに占領された事、等を説明してくれます。
アルカトラズ島−3

独房の監獄は島の一番上にあります。そこまでご覧のようにトボトボと歩いて行きます。結構な坂道です。

島の周りは青い海と、遠くにはSFの街とか、丘が見えます。
風が強く、そして風の温度も低いので、何か上に着ていないと寒くてたまりません。

本当にSFの潮風は冷たい。
アルカトラズ島−4

建物の中は独房が3階建てで並んでいます。
収容数は
以外と少なく確か300名とか400名とかそんな数だったと思います。

中には図書館、床屋、食堂などもあり、これも見ることができます。
ここに来る囚人は、各地の連邦刑務所で矯正できなかった囚人が入れられたそうです。

アルカポネもここにいたと説明にありました。
レシーバーを借りて、録音テープを聴きながら説明を受けられます。嬉しいことに、日本語があります。
アルカトラズ島−5

独房の様子です。大きさは5フィートX9フィートで、3畳弱くらいの大きさです。ベッドとトイレ、それに小さな物置というか机のようなものがあるだけです。

中に入る事もできます。
映画であったように、床屋から髪の毛を拾ってきて、新聞紙を水で練って粘土状にして頭を作り、寝ているふりをして、脱獄の作業をしたところも再現されています。

いっそうの事、ここをホテルにして、監獄体験1泊ツアーとかいうのをやってみたら流行るかも。食事も当時のままで、、、、。
アルカトラズ島−6

独房棟の通路の横に、小さな窓がナゼかあり、そこからSFの街が見えるのです。

ここでの平均的な収容年数は8−10年だったそうで、この風景を囚人達はどんな思いで眺めていたのでしょうか。

面会室もあり、顔はお互いに見ることができますが、話は電話でするようになっていました。
チャイナタウン−1

SFには約10万人の中国人が住んでいるそうです。とにかくどこへ行っても目立ちます。

チャイナタウンへ行ったのは朝の9時半頃から11時半頃までという時間帯で、まだかなりの店が閉まっていました。

本当は午後遅くから、夕方・夜にかけて行くのが一番いいのでしょうが、何せ限られた時間の中でのやりくり、仕方ありませんでした。
チャイナタウン−2

チャイナタウンはコースを決めてブラブラ歩くだけで面白い。何の店なのか、漢字で書いてあるので何となくわかるし。

ゆっくりと見て回れば恐らく4−5時間、半日は必要かも知れません。
午前中だったので、レストランは殆どが閉まっており、入ることができなかったのが残念でした。

それに歩いている人がナゼか年配の人ばかり。おかしーなー、若い人はいないのかなー。
チャイナタウン−3

食材店は大分開店していましたので、ちょっと入ってみました。
いろいろな食材が山のように並べられていますが、私にはちょっと馴染みのないものばかり。どんな味がするのかなー。

肉屋さんにも入ってみました。これは豚と鶏、牛肉はありませんでした。

ついでに餃子、シュウマイを作っている店に入ってみました。カメラを構えたら、オバサンにシッシと追い払われました。
チャイナタウン−4

ポーツマス・スクエア(だったと思います)に行くと、たくさんの人がベンチに腰をかけて、のんびりとおしゃべりをしたり新聞を読んでいました。

あるベンチ、黒山の人だかりなので、何かと覗いてみると4人でバクチの真っ最中。
向こう側のオバサンが3人のオジサンから鼻息荒く、25セントをドンドン巻き上げていました。

巻き上げた25セント硬貨をポケットにさっさと入れる仕草は、女とは思えない見事なものでした。
チャイナタウン−5

典型的なチャイナタウンのお土産屋さん。
ド派手なチャイナドレス、いろんな置物・飾り物がところ狭しと並べられています。

隣の店先では、ブランド品に非常によく似たハンドバックを大量に並べて売っていました。
こんなの売って、大丈夫なのかナー。

本当は時間があれば、このような店を一軒ずつ回ってみたいのですが、さっと外から見るだけです。残念!
ケーブルカー

ガタン・ガタンと街の大通りをゆったりと走っています。
実は観光シーズンにこれに乗るのは結構、根性が必要なのです。

私も最後の日に45分以上行列に並んで、やっと乗ることができました。
ぎゅうぎゅうに乗っても40人から、せいぜい45人。しかも10分〜15分に1本、つまり1両しか走りませんので仕方ありません。

SFに住んでいる人でもこれに乗ったことがないという人は結構いるようです。
ケーブルカーから見たSFの景色

フィシャマンズ・ワーフからパウエル・ハイド線に乗って後ろのデッキに立った場合のみ、この風景が堪能できます。
これは40人ー45人の乗客の中で、3人ー4人だけです。私は幸いにもこの位置を占有することができ、写真を撮る事ができました。本当にラッキーでした。

車両の後ろのデッキにはグリップマンと呼ばれる、ケーブルカーの操作をする人が乗り、かなり激しい操作をしますので、客は最大でも4人くらいに制限をしているのだと思います。

正面の島はアルカトラズ島です。
夜のSF

SFの夜景は世界的にも有名である、という事だったのでこれのツアーにも申し込みをしてありました。

ところがこの日は生憎、夜になって霧が立ちこめあちこち回ったのですが、何も見えませんでした。
かろうじてベイブリッジからSFの市街方面の光が見えただけ。残念!!

SFの市内は広告・看板のネオンがないため、ギラギラした感じがありません。
宿泊したホテル−1

今回は最初の2泊はヒルトン・アンド・タワーズというホテルとヨセミテに1泊で行って帰ってきた後の2泊が写真にあるウエスティン・セント・フランシスというホテル。

ここはエリザベス女王様とか、天皇陛下も泊まったというホテルだそうです。
確かにロビーとかの雰囲気はスゴイものがありましたけど。

ロビーを歩いていたらテレビでよく見る、大学の教授で国際政治の評論なんかをやっている、オジサンに出会いました。
名前は、、、、、、、、思い出せません。
宿泊したホテル−2

部屋は清潔でしたが、風呂の栓の調子が悪い、目覚ましラジオ時計の調子が悪い、窓からの景色が悪い、という事でちょっと不満。

でも天皇陛下、エリザベス女王さんが泊まったホテルに2人で150ドルですから文句は言えないのかなー。1人に直すと日本で言えばビジネスホテルと同じ料金ですからね。

SFには他にも観光客向けのいいホテルが一杯ある感じでした。
SFからコロンバスへ

SFは何もなければコロンバスから10時間くらいで行けるところです。ところが往きは予定していたフライトのキャンセルで、19時間掛かってしまいました。

帰りもテキサスのヒューストンで、雷雨のため空港が一時閉鎖になって、コロンバスまでのフライトが1時間以上遅れてしまい、結局はホテルを出てから、家に着くまでに13時間掛かってしまいました。

やはりアメリカは広い、今回もつくづく実感しました。
SF市内を余裕を持って、ゆっくりと観光をするには2日ではちょっと少ない感じがしました。できれば3日、少なくともあと半日あれば、もうあと2−3カ所は回れたと思います。

オハイオのベタッとしたトウモロコシ畑の平地から、SFに行くとほっとします。やはり西海岸というのは、人も食べ物も東洋の香りが強いところ、そんな印象を持ちました。
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