オハイオ人、ここが理解できない
オハイオ生活も長くなると最初の頃のように、何だこりゃ?とかエー、そんなのあり?とか感激、憤慨する事が段々すくなくなってきます。
そのように私自身オハイオ生活に慣れてきた証拠なのですが、それでも未だに納得のできない事、不思議な事が多くあります。

オハイオ生活8年終了、間もなく9年目を迎えるにあたり、この未だ理解できず、の事をほんの少しだけ書いてみました。
1.何でどこでもかしこでもあんな大きな声でしゃべって、笑うのだ。我々から見ると傍若無人。オマエら耳が遠いんか?

英語そのものが腹の底から声を出さないと、駄目な言葉なのはわかっているのですが、それにしてもデカイ声で相手を威嚇しているような、しゃべり方、声の大きい連中にはウンザリ。
これは自分の存在を常に外に出していかなくてはならないというお国柄から来ている面もあると思うのだが、とにかくうるさい!
特に飛行機の旅の時、近くにアメリカ人がいたら、最悪!!!!一度、「静かにしてくれ!」、と言った事があるが、直ぐに静かになった。声をでかくしてしゃべるのは、骨の髄までしみ込んだ、ヤツらの習性らしい。


2.何で通路の、しかも人がよく行き来するところで、両側に立ってミーティングを始めるのだ。何で階段の上と下で話しを始めるのだ。じゃまで仕方ない。

廊下の両側に立って、すぐ立ち話を始める。片側の壁に寄り添ってしゃべればいいものを人が行き来する両側でやる連中が結構いる。それに階段の途中でこれをやるヤツもいる。とにかくじゃま!ちょっとした踊り場なんかでも、隅っこに寄ればいいのに、その場所を最大限に占有するような体制で、始める。
最初の頃は、その2人の間をすり抜けるのに少し抵抗を感じたが、今は平気で突き抜ける。
オハイオ人は突き抜けるのも無視して、廊下ミーティングを続けている。


3.何で英語をしゃべらない人間をバカにするのだ。明らかに英語をしゃべらないのは知能が 遅れている、という態度をとるヤツが結構いる。

私はアメリカ人は世界一の外国語オンチだと信じて疑わない。彼等は自分の言うことが伝わらないのは、相手が悪いのであって、自分ではないと心の底から信じている。英語をうまくしゃべれないのは、どこかの国からの移民1世で、貧困階層の、無教養な人達だと思っているフシもある。

また、彼等は基本的に外国語を勉強しないので、外国語を習得する事の大変さを理解できている連中が殆どいない。
会社ではこのようにバカにする態度をする輩はさすがにいないが、会社外では結構多い。
4.アイドントノウ、これを平気で連発する。何でその後に、後で調べます、とかそれは気が付かなかった、とか言わないのだ。アイドントノウでもいい、それだったらデカイ態度するな。

日系企業を骨抜きにするために、アメリカ人を養護して、問題は常に日本人側が作っているという本(書名:反省しないXXXX人とつきあう方法)を書いているアメリカ人の弁護士のオバサンに言わせると、こういう場合アメリカ人は心の中では反省しているそうである。
何かを質問して答えられないとき、「I don't know.」、で一発で片付けて知らん顔をするヤツがいる。まるで質問をするな!という態度である。
私なんか、カチンと頭にくるのだが、バカモン!とも言えず最初の頃はイライラした。これに対応する方法はいろいろとあるので、最近はちょっとは気が楽になったけど。


5,何で、同時に2つ以上の仕事ができないのだ。(全部の人間じゃないけど。)この点についてはアメリカ人だけではないが。ヨーロッパ、中近東の人間も多い。

無理に2つ以上の仕事を押し込むと、「どちらを先にやればいいですか?」、と聞いてくる連中が多い。「同時にだ。」、というと変な顔をする。2つ以上の仕事を同時にやらせた時、よく観察していると、やはりやり方はどちらかの仕事を止めて、同時に2つはやっていない。

それにあるレベル以上の忙しさになると、2つともぴたっと仕事が止まってしまうヤツもいる。パニックになっているのである。日本人の場合は、忙しくなってもそう簡単にパニックにはならない。徐々に効率が落ちていくだけである。


6.間違い電話を掛けてきた。間違いである事を言ったら、「You have a wrong number.」、と言ってガチャンと切った。間違ってるのはお前だろ?間違いは全て他人のせいにする、アメリカ 人はこの点については天才だ。

とにかく何か自分に都合の悪いことがあると、その理由を自分以外に見つけようとする能力がものすごく発達している。全ての悪い事は相手に責任があって、自分ではないという徹底したやり方が骨の髄までしみ込んでいる。これは上は大統領が外交に失敗したときから、下はレジを打ち間違えたオバサンまで共通している。

それと全てが自分中心だから、言葉も我々からみると失礼な表現を平気で使う。会社である韓国人がオバサンに呼ばれて、ある仕事の依頼を受けた時、そのオバサンはお願いする事を言ったあと、「I let you go.」、と言った。その韓国人は、「人に仕事を頼んでおいて、あの野郎(この場合女郎か)!!」、としばらく怒っていた。
確かに東洋人的な感覚から行くと、無礼な言い方である。

私もこれを言われた事がある。スピード違反でお巡りさんに捕まって、切符を切られて解放してもらう時だったけど。
7.何で街中でチュチュやるのだ。おマエら、獣か!!!!!!

とにかくチュチュやっている。手つないで10mおきにやているのもいる。犬なら、水でもかけてやればパッとはなれるのだけど、オハイオ人じゃそうもいかない。家に帰ってやれ!!家で!!
日本人みたいに3年に1回、「ん、今日の髪型ちょっとはまし、ダな。」、とか言ってるのではダメみたいで、1日に20回は、「I love you.」、と言いいながらチュチュしているのではないか。(最近は日本でも、これじゃダメみたいだけど。)

非常に動物的で、私なんかには理解が難しい行為である。


8.何でこんなに太っている人が多いのか。

ズバリ理由は、極端な糖分の摂りすぎ、極端な偏食、極端な運動不足である。それぞれ半端なレベルではない。
この傾向は小学生の低学年から始まっている。
あちこちで電気椅子、あっ間違い、電動椅子に乗って移動している人を見かけるが、あれば太り過ぎて歩行困難になっているからである。

会社で時々女性が、「SHIN、これ私が作ったケーキよ。一つどう?」、と持ってきてくれる。食べると口の中で砂糖がジャリジャリ音を立てそうな代物である。
「いやー、ちょっと今ダイエットしているんで、、、ありがとう。」、と断ると、「SHIN、ダイエット?必要ないじゃありませんか。」、と言われた事がある。うーん、外からではわからないけど、お腹を見せれば納得してもらえる、、、と思う、、、。


9.拳銃でしょっちゅう人が殺されているのに何で、拳銃を野放しにするのか?人を殺す目的の道具を、誰でもが持てるというのはどういう事か。

理由を聞くと、「拳銃を持っている相手から身を守る。」、となる。みんながそう思って、お互いに拳銃を持っているのだから、ま、世の中バランスが取れているのかな?
こちらでは若い女性もかなりの数で、ハンドバックに拳銃を入れているので、要注意。
オハイオ(アメリカ)で生活をして、仕事をしていると今まで自分が持っていた常識というのが通用しない事に気付く事がものすごく多くあります。
例えば、会議一つとってみてもそうです。

アメリカでは会議は、「問題解決の場、意志決定の場」、という位置付けです。ですから、議題に対して賛否両論、ガンガン議論しまくります。
日本流は、「報告の場、出席者のコンセンサスがとれているかどうかの確認の場」、という位置付けの場合が多いような気がします。

ですから日本流ですと、事前に根回しをやっておかないとダメで、その場でケンケンガクガクやると、「何だ、何もコンセンサス取れていないじゃないか、やり直し」、となりますから、アメリカ人には理解できません。

また指導についても日本流の、「ノウハウは見て盗め」、というのがありますが、これはまず通用しません。きちんと言葉に表して表現(ビジネスの場合は文書)をしないと、指導をした事にはなりません。

これらの事はどちらがいいのかという比較ではなく、違いとして捉えているのですが、それにしても上の7つはやっぱりよくわかりません。それぞれきちんとした背景とか、理由はあるのですが、、、、、、、、。
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