プリンスエドワード島(PEI)
PEI(プリンスエドワード島)と言えば大体の日本人は、「ああ、赤毛のアンの島ね。」と返事が返ってきます。そうです。そのとおりです。
この島はカナダの東端にあって、日本人にとっては大変有名な島です。

私の娘達も小さい頃から「赤毛のアン」の小説を読んでいましたし、私もテレビの映画で見た事があります。
今年の夏(99.6)、以前から行ってみたいと思っておりましたので、かなり遠いとは感じましたが、休みを利用して出掛ける事にしました。

いつものとおり、車の旅です。コロンバスから往復3000マイル(約5000km)と、今までの旅行の中で一番遠い所になります。
これを7泊8日で行くと、半分近くは車に乗っている事になりますが、車の旅は風景を楽しめるのと、自由がきくというメリットがありますので、飛行機とは違った味があり、家族も何の反対もありませんでした。

職場のアメリカ人に、この休みはどこに行くのだい?、と聞かれたので、
「ほら、あの有名なカナダのPEIに行くのさ。」
と答えたところ、PEIと赤毛のアンを結びつける事ができたのは5人くらいのうち、たった1人でした。

アメリカ人にとっては「赤毛のアン」は日本人程、知名度は高くないようで、知っている連中も
「また、遠い所に行くんだね。」
と感心された程度でした。

とにかく、カナダのケベックシティーに1泊、PEIに2泊、ボストンに2泊、その他の途中で2泊という計画を立て出発する事にしました。

日本にいる、上の娘も連れて行ってやりたかったのですが、6月ではまだ学校が休みになっていないので来れないという事で、今回はカミさんと下の娘の3人の旅になりました。
出発の朝は例によって、5時起床、6時半には家を出ます。

コロンバスからは、先ず、ナイアガラに行くのと同じ道で
ニューヨーク州のバッファローまで行き、オンタリオ湖の東端からカナダに入りました。
アメリカとの国境沿いを走って、コーンウオールと言う町で一泊。そして翌日はケベックシティーまで行って観光をして一泊。

そこからが長かった。
天気は崩れてくるし、道は迷うし、PEIにたどり着いたのが夜の8時前。それから食事に行こうと、ロビーのパンフレットでレストランを探してダウンタウンまで行ったのですが、いくら探しても見つかりません。

一方通行も多いし、今夜はどこでもいいや、という事で観光客なんかはまず行かない、地元の衆が集まるレストランで食事をしてその日はおしまい。

PEIはやっぱり遠い。
見学のコースがずっとあって、なかなかいい感じでした。どこも非常に良く手入れされており、人工物が目立たないように工夫がしてあります。
これをかぶると、誰でも「赤毛のアン」になれる。

みやげ物屋は、「赤毛のアン」グッズで一杯。みやげ物屋というのは万国共通で、絵はがき、置物、人形その他etc。
でも、日本と決定的に違う点は、食べ物のおみやげというのが殆どない。

もちろん「赤毛のアン」センベイとか、「赤毛のアン」まんじゅうとかは置いてない。
「アンの漬け物」なんかもない。

食い物はみやげにならないという事なのかな?
「赤毛のアン」もいいけれど、PEIはこのようなハーバーとか、キャンプ場、長期滞在のロッジとかがある、リゾート地です。
私はヨットとか、船を見ると無性に嬉しくなってしまうクセがあります。


この横にはよさそうなシーフードのレストランがあったのですが、昼食には早い時間だったのでパス。

おじいさんとおばあさんの団体さん(と言っても5ー6人)から、どこから来たのか、尋ねられました。
おじいさんの一人は冬はアメリカの南部、夏はPEIで過ごすのだ、と言っておりました。
この右側の方は、広い芝生になっており、バーベキューができるように整備されております。
このような海を眺めながらバーベキューをやるなんて最高だろうナー。

カナダもアメリカも野外での飲酒は御法度。

従って、車座になって、冷や酒ひっかけながら、ひょっとこ踊りはできません。


車での旅行のいいところは、気に入った場所で降りていろいろと楽しめる事。
さすがにここに来ると、日本人のお姉さん方もおりません。
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