16−07−30 嬉しい日
フィリピンに来て既に3ヶ月弱が経過しました。
今の会社に勤務を始めたのが3月21日で5月9日にフィリピンに来ましたので、勤務の長さから言うと既にフィリピンの方が長くなっています。

この3ヶ月弱は非常に長く感じています。カレンダーを見ると3ヶ月弱しか経っていないというのはよくわかるのですが、あまりにも様々な変化があったからからでしょうか、もっともっと長い日が経過したような気分です。
前任のMTさんが帰ってからは1ヶ月ちょっとしか経っていない、それも何だか信じられない感覚です。

さてそんな中、7月30日のフライトで業務出張を兼ねた一時帰国で日本に行くことになりました。日本に行くスケジュールは随分前から決めてありましたが、荷造りとかの準備は結局出発当日の仕事。

30日は土曜日でメイドのジョイさんが来る日です。ジョイさんはいつものように08:00頃に部屋にやってきました。

洗濯・アイロン掛けをしてもらう下着とかワイシャツを渡して私はスーツケースに荷物をポンポンと放り込んで30分くらいで終了です。

自宅は日本にあり、そこに"帰る"訳ですからフィリピンから持っていく物って元々そんなにないのですね。
オハイオにいた時はオハイオに生活の基盤が移っていましたのでその時とは全然違うのですね、当たり前の事ですけど。
やはり日本に行くって何となくウキウキ、嬉しい気持になりますね。
マニラからセントレアまでの直行便はフィリピン航空のみでETDは13:45です。
住んでいるコンドミアムから空港までは10kmくらいしかありませんが、これが恐ろしく渋滞して最低でも1時間はみておく必要があります。

車は10:30に迎えに来るように言ってありますのでまあ十分な余裕でしょう。結局空港までは45分ほどで、いつもよりうんと早く着きました。

運転手のサミー君はこの後バスに6時間以上乗ってリンガエン湾に面した故郷に行くというので、「これでお土産でも買って持っていきなさい」、という事で500ペソ(約1200円)を餞別であげました。

チェックインカウンターで、「スーツケースの中に壊れ物はありませんか?」、と聞かれたので、「PCが入っています」、と言ったらバッテリーを外して下さいとの事。

仕方ないのでカウンター横でスーツケースを開け、PCのバッテリーを外してまた閉じて鉢巻きを巻く、という作業をやっちゃいました。

出国手続きをして娘に頼まれた化粧品を免税店で買ってフィリピン航空のラウンジへ。ここまで来るとヤレヤレです。ワインを飲みながら軽食を食べます。

13:15になったのでゲートに行き、搭乗、この飛行機はビジネスシートは18席しかないのですが、実際に搭乗している人は6人だけです。つまりガラガラです。
あれ、男のフライトアテンダントは3ヶ月前にセントレアからマニラに来た時と同じ人です。ちょっと特徴のある顔をしていたので覚えておりました。

食事は洋食と和食があり、飲み物にシャンペンを頼んで私は洋食をチョイス。フィリピン航空のビジネスクラスの食事はあまり期待できませんが、今回もこの”期待できない”を裏切りませんでした。

食事の後はウトウト、、、気が付くと18:15、着陸30分前です。飛行機は三重県の尾鷲付近から四日市方面に向かって飛行、そして右旋回でセントレア空港に着陸です。
そうです、マニラからセントレアまではたった4時間で行けるのです。文字通り、食事をしてウトウトしていると到着です。

入国審査を終えて荷物を受け取り税関を通ってカミさんに電話をします。娘が津の港まで迎えに来てくれるとの事。

誰も来てくれないのだったら面倒なのでスーツケースは空港から宅急便で自宅まで送ろうかと思っていたのですが、これだったら持って行けそうです。

セントレアから自宅のある鈴鹿までは直線で20kmしかないのですが、電車でもバスでも高速船でも待ち時間を入れると確実に2時間以上はかかります。結構不便です。
20:45、やっと津の港に着きました。船を降りて20mも歩いたところで娘から声を掛けられました。

するとドーン、ドーンともの凄い花火の音が聞こえます。今日は津の花火大会の日だったのです。
津の花火、こんなに近くで見るのは恐らく50年振り、イヤそれ以上だと思います。
3ヶ月ぶりの日本、着いたら花火、、、何だか嬉しくなってしまいました。。
一時帰国前日の29日・金曜日、お昼前に副社長のRさんから、「Nさん、今日の昼食は会社で食べて下さいね」、と言われました。
さて何だろう、、、。

12:00になったので食堂に行きました。びっくり!!!
社員の殆どが食堂で待っていてくれて入った途端、「ハッピ−バースデー、ツユー、、、」、の大合唱でです!!

翌日の7月30日、私の誕生日なのでした。すっかり忘れていました。
30日は土曜日なので前日にお祝いをやってくれたのでした。

壁には「HAPPY BIRTHDAY,MR.N」と書いた大きな紙、テーブルには大きなケーキ、びっくりしました。

そう言えば1ヶ月くらい前から社内の数カ所の掲示板に、”7月30日はMR.N」の誕生日です”、という張り紙が掲げられていたのを思い出しました。
私はお礼の言葉を皆に言い、ケーキにナイフを入れました。

「私は今日で60サムシングになりました。(ドッと笑い。よかった〜、みんな笑ってくれて。英語で笑いをとるって結構難しいのです)、みんなの暖かい気持に心から感謝です。こんなに多くの人に誕生日を祝ってもらったのは生まれて初めてです、、」

その後皆で食事、この日は涙が出そうになるくらい嬉しい日でした。
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