15−08−08 必要か?

私のノート型PCはDELLのE5540という安っぽいバタ臭いメーカー製で、約1年前に購入した私にとっては新品と言える、そして私レベルの用途としては十分な性能のPCです。

PCのメモリー(補助記憶装置って学校で習ったヤツ)はHDD(ハード・ディスク・ドライブ:磁気円盤記憶装置)が内蔵されています。
巷の噂によるとこれをSSD(ソリッド・ステート・ドライブ:半導体記憶装置)に入れ替えると更に高性能になるというのです。

・電源を入れてからWINDOWSが立ち上がるまでの時間短縮
・各アプリケーション・ソフトの立ち上げ時間短縮
・物理ショックによるデーター破壊リスクの低減


今でも十分過ぎる処理速度があるのでSSDに交換する必要はないハズなのですが、こういう話を聞くとやってみたくなるのが人情です。

このテの事に詳しい厚木に住むKSさんに相談、同時に川越に住むSTさんにも相談。

結果、「ま、ヒマだしやってみようか」、という事でHDDをSSDへ交換をする事にしました。

検討の結果SSDはインテル・730シリーズの480GBを購入しました。
同時にSATA/USBの変換ケーブル、それに取り外したHDDを再利用できるようにIO付きのケースも購入しました。

宅急便で送られてきたSSD、サイズが小さいのと軽さに改めてびっくり。HDDからの移行手順はWEBで詳しく解説されていますが基本的にたった3ステップです。

1ステップ:データーをHDDからSSDにコピー

ソフトはインテルのサイトからダウンロード、これを使って内蔵HDDのクローン(全くの複製)をSSDに作ります。
SSDが480GBありますので軽く1時間は掛かります。全部終わるまではテレビを見る、昼寝をするなどで時間を潰すことになります。

2ステップ:HDDを外しSDDを組み込む

DELLのサイトにあるサービスマニュアルに従って裏ブタを外します。

割とクリティカルな作業なので一杯飲んでやってはいけません。
私は裏ブタに変な力を入れてしまい、樹脂の小さな爪を1本折っちゃいました。(涙)

でも再組み立て後は特に影響なし、"胸オロ"でした。
(最近は"胸をなでオロす"事をこう言うそうです)

3ステップ:PCを立ち上げる、環境の最適化をする

PCの中はHDDの代わりにSDDが内蔵され、システムはSSDから立ち上がります。
インテルのサイトからツールソフトをダウンロード、PCがSSDの使用にマッチした設定になっている事を確認します。
これでとりあえず完了、あっけない程簡単でした。

トラブルとして電源を入れてWINDOWSが立ち上がる前に"INVALID PARTITION TABLE"というエラーメッセージが出てしまいまいました。
無視してエンターキーを押すとWINDOWSは立ち上がるのですが気分が悪い。

調べるとブートの順番がSSDが最初になっていないのが原因で、BIOSでブートの順番を入れ替えました。これで全てOKになりました。
さて気になる性能ですが、能書き通りWINDOWS、アプリケーションはサッと立ち上がります。
体感的にはHDDに比べて1/2以下のスピードです。快適です。

私のPCは持ち歩くことが多く、何かのショックでHDDが壊れて中のデーターが全てパー、という事故も殆ど気にしなくてもよさそうです。

HDDからSSDへの移行は良い事ばかりではなくまだ大きな問題があります。
それはHDDにはなかった、”データーの書き換え寿命”、です。PCの中では様々なデータの書き換えが常に発生しています。

SSDはこれがある一定以上行われるとデーターが書き込めなくなる、或いは書き込めても時間が経過するとデーターが消えてしまうという問題です。

他にもHDDではなかった問題があり、SSDはHDDと併行して使うのがベスト、という事のようです。

従ってSSDとHDDの両方を内蔵できないノートPCの場合は他の対策を十分にやっておく必要がありそうです


ノートPCでも内蔵のSSD、外付けのHDDという使い方がありますが、これではノートPCの長所が半減してしまいます。

今回SSD交換に必要な費用は3万5千円。まだSSDは高価です。
この投資効果はあったのか?今の段階では答えは出せません。
結論はもう少し先になってからのようです。
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