15−06−30 大西部の入り口
今日から4泊5日のイエローストーン観光のスタートです。
集合時間は7時35分です。

昨夜はあまり眠れませんでした。15時間の時差は3日くらいではリカバリーできません。若いときならともかくやはり1週間以上はかかります。
とはいうものの体の調子は至って良好、怠さとか疲れはあまりありません。

このホテルはインターネットも大変高速で快適でした。実はSFで2泊したホリデーインはナゼカ私の持ってきたPCでは接続できず、PCがおかしくなったのではないかと心配していたのです。
(カミさんのIーPADは快適に接続できていました)

ま、そんな事はともかく取り出した身の回りの品物をスーツケースに詰め込んで出発準備完了です。
カミさんの朝食

食欲があまりないという事で”軽朝食”というのを注文してみました。

山盛りのフルーツに山盛りのシリアル。
ヨーグルトは日本のヨーグルトの軽く3個分はあります。

決して” light ”ではないのですが、カミさんは完食でした。
マウントラッシュモア(1)

4人の大統領(ジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファーソン、セオドア・ルーズベルト、エイブラハム・リンカーン)の顔が山の岩を利用して掘られています。
顔は長さ18m、とにかく見上げると圧倒されます。

現時点でもう一人加えるとしたら誰か、それはレーガン大統領だそうです。

でもナゼこのようなものが作られたか、理由を聞くと、「エーッと言うようなものです。
マウントラッシュモア(2)

日本でこれを作るとしたら首相になると思うのですが誰になるのでしょうか。

伊藤博文はわかるのですが、それ以外は、「さて?」、となります。
ひとつの国の歴史とは何か、この4人の顔を見ていると考えさせられます。

今の日本は半島、それに大陸に気を遣って自国の歴史を見失っているような気がするのですが、、、。
マウントラッシュモア(3)

土産物屋に入ってみました。
月並みなものが並んでいる一番奥に、50X30くらいの寄せ木細工の素晴らしい絵がありました。

でも値段を見ると何と500ドル!
これじゃちょっと買えないな〜。
お土産というのはパッと閃いたときに買っておくのがコツですが、こればかりは買うことができませんでした。
クレージーホース

クレージーホースの巨大な彫像です。
製作を始めて50年、未だに20%程しか完成していません。

誰が作っているのか?
クレージーホースの子孫とボランティアで、政府からの援助を頑なに拒否しています。

アメリカ大陸は誰のものなのか、ナゼ今のアメリカ合衆国があるのか、これを考えていくと日本の近代史の核心に突き当たります。
こりゃマズイぜ!

マウントラッシュモアからデッドウッドに向かって走り出して30分、バスは突如エンジンストップして路肩に。

リアーのエンジンルームから大量のオイルが漏れています。
どこが故障したのか運転手もさっぱりわからないと言います。

巨大なレッカー車と代わりのバスが来るまで2時間の立ち往生となってしまいました。
デッドウッド(1)

代わりに来たびっくりするようなおんぼろバスに乗って1時間、やっとデッドウッドに着きました。

バイキングレストランで食事を済ませて外に出ると先住民が観光客にマスゲーム(?)を教えています。

デッドウッドは西部開拓時代の無法者がうろつく街の雰囲気を再現した観光地です。
デッドウッド(2)

街の通りにはいろいろなレストラン、バー等が立ち並び、中に入る”西部!!”って感じの雰囲気を出しています。

この街は観光と同時にギャンブルの街でも有名であちこちにスロットマシンがあります。

でも今のスロット・マシンって現金を入れるタイプのものは見あたらないのですね。。
デッドウッド(3)

ここにはケビンコスナー兄弟が経営する店(ミッドナイトスター)があります。
中にはいるとケビンコスナーが映画に使った様々なものがディスプレイされています。

時間があればこういうカウンターに座ってウイスキーのショットを飲む、いや”ひっかける”、のをやりたい、、、。
デッドウッド(4)

ワイルド・ビル・ヒコックはこの町で殺されており、そのときに座っていたと言われる椅子が展示されています。

殺された時に手に持っていたポーカーのカードがエースと8のツーペアー、この手は”デッドマンズ・ハンド”、と呼ばれています。

みんなそんな説明をフンフン聞きながら店内を歩きます。
床を見ると、、、

昔の西部開拓時代のバーの床には”おがくず”が蒔いてあったそうです。

当時はバーに飲みに来たカウボーイなどが飲み過ぎてヘドを吐いたり食べ物をこぼしたりした時に掃除をやりやすくするためだったそうです。

嘘のような本当の話です。
今の中国人も真似るべし、、、。
デビルズタワー(1)

デッドウッドはサウスダコタ州の西端にあり1時間ほど走るとワイオミング州にあるデビルズタワーに到着します。

高さは386mで何とも巨大です。頂上は90mX60mの広さです。

何で有名かというとこの奇形もさることながら、スピルバーグ監督の”未知との遭遇”で宇宙船の降りる場所に使われた事で、有名になりました。

写真の反対側はロッククライミングをやる人が年間5000人くらいいるそうで、この日も壁に何人かへばりついていました。

と言うわけで焼く50分をかけてこの奇岩の周りを歩きます。
デビルズタワー(2)


トレイルの足下はコンクリートで簡易的に固めてあるので、アップダウンはありますが♪気分で歩けます。

反時計回りに歩きます。右手には大平原の風景が広がります。
木に結びつけてある布切れは先住民のおまじないだそうです。
野生の動物

XXX

プレーリードッグ

ホテルに着きました

この日はバスの故障があったのですが予定通りのコースを回り、結局ホテルに着いたのは夜中の10時半。

食事はホテルに着いてからでは遅すぎるという事で途中のレストランで済ませてきました。

何だかんだでベッドに入ったのは1時頃になってしまいました。
この日はサウス・ダコタ州のラピッドシティーからワイオミング州のシェリダンまで14時間半のコースになってしまいました。

この2つの州の人工はそれそれ100万人以下ですが面積は日本の1/2〜1倍の広さがあります。
西部開拓というのはどいう出来事だったのか、なぜ白人達は何千キロの旅を続けて西部に行ったのか、聞けば聞くほど実に興味深い歴史があります。

例えば西部に行った人々は自分たちの命と街の治安を守るためにどうしたのか。保安官という人がいたのですがこれはどういう人だったのか。
騎兵隊は人々にとってどういう存在だったのか。

こういうところからスタートすると、”今のアメリカを知る”上で実に重要なキーワードがいくつも浮かび上がってくるのです。
それらが大西部を旅すると、「ナルホド!」、と実に素直にわかってくるのです。

今回の旅は観光旅行ではありますが、アメリカをもう一度発見する旅にしたいと思います。
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