15−05−05 時間の巻き戻し
GW連休というのは我々にとってはあまり重要ではない世間の行事で、せいぜい外出を控える時、というくらいの感覚になっています。

とは言うものの、このGW連休中に同窓会が2つ、それぞれ偶然にも1日おいて同じ会場で同じ時間帯でありました。
一つは中学校の学年同窓会、そしてもう一つは高校の電気クラブの同窓会でした。

中学の学年同窓会は9クラス450名のうち約80名が集まりました。この数が多いのか少ないのかよくわかりませんが、一番遠くからは神奈川県から来てくれたSD君でした。
クラスの同窓会は頻繁にやっており、頻繁に顔を合わせているのですが学年同窓会への参加は初めてで、49年ぶりに顔を合わせたという仲間が殆どでした。

会場には開始時間5分間前の11:55に到着しました。
同じ電車には誰か乗っていたのでは?と改札を出てキョロキョロすると、同じ歳頃のそれらしき男性が歩いています。

斜め後ろから顔を見ると、「おっ、確か、、、」、と思った瞬間向こうの方から声を掛けてくれました。
親しかったTJ君でした。

会場はクラスごとにテーブルがセットしてあり、和気藹々とスタート。

幹事はKK君、挨拶はHR君、それぞれ当時の私の家から100mくらいのところに住んでおり、それぞれ3才下の妹がいたという構成まで同じの同級生です。

乾杯でスタートした同窓会、しばらくすると席を立ってそれぞれのテーブルを回ってお互いの顔と名前を確め合い、当時の話に花が咲きます。
顔とかスタイルが大きく変わっているヤツ、殆ど変わってないヤツ、悪ガキだった連中は悪ガキらしくちゃんとその面影を残していたりして妙に納得したりしました。

女性では全くと言っていいほどに変わっていない(モチロン、年令は感じますが)YSさんなどがいて、話題にしてはイケナイと知りつつ、「変わっていないな〜!」、と声を上げてしまいました。

余興としてUR君とKT君のマジックなどもあり、中々の出来映えにびっくりでした。
15:00にはお開きになり別の部屋で2次会があり、これにも参加、17:00にはこれもお開きになりました。

元気のある連中は3次会に行ったようでした。懐かしい再会ばかりでした。
2日後の”電気クラブ”の同窓会は昭和24年卒業の84才の大先輩から昭和49年卒業の後輩まで含めて18名が集まりました。
”電気部クラブ”というのは実質的に”アマチュア無線クラブ"で、アマチュア無線は私達の世代では中学生とか高校生が中心の、”科学的な趣味”、の一種でした。


しかしそれが昭和52〜3年頃以降は科学的な趣味と言うよりも、大人主体の”道楽”的な面が強くなってしまいました。

この時期以降、中学生・高校生はアマチュア無線から段々と足が遠のき、今ではアマチュア無線をやる中学生・高校生は皆無と言ってもいい状態になってしまいました。

ちなみに外国ではアメリカを除き、電子部品とかが日本のように豊富に出回っていなくて非常に高価だったので、アマチュア無線は元々お金持ちの大人の道楽だったようです。

この日に集まったメンバーは全員が中学生から高校生の頃にアマチュア無線に熱中した楽しい思い出を持つ人達ばかりで、昔話に大いに花が咲きました。

私が小学生(!)の頃にお宅におじゃましていろいろと指導をしてもらったISさん(84才)は、ずっと長い間私が生まれる前のS24年卒業の先輩である事を知りませんでした。
全くお元気で、驚くばかりでした。

次が私が卒業したあとのクラブ顧問の先生であったHRさん(79才)、実にお元気で海外旅行が趣味のご様子でした。

「最近は家内から”一人で行ったら?”、って言われるのだけど、ホテルでスーツケースの中身を出発の時にまとめたりするが自分でやるのがイヤだから連れていく、、、アハハ、、、」
実にお元気!見習いたいと思いました。

びっくりしたのは、私が1年生の時に顧問をしていたKB先生(S17年卒業:故人)の息子さんが来てくれていた事で、確か関東からの出席でした。

TMさん(S38卒業)は私が中学生の時には既に高校を卒業しており、その頃にいろいろと指導を受けた方で、その後ある私立中高校の先生になって私の上の娘はその学校に行ったので教えてもらっていたと思います。

BS君は私がオハイオにいた時に、ある関連会社の責任者としてカナダにいた人で、私がオハイオにいた時は”同じクラブの後輩”、なんて全く知りませんでした。

立派!と思ったのは歯医者のKS君(S46年卒)で、昨年1ヶ月の勉強で第1級の資格を取ったとの事、「KTさん(S45年卒)の受験対策の指導があったから」、と本人は謙遜していました。

同窓会には顔を出していませんが、私の同じ会社でオハイオのR&DにいたBB君は私の7年後輩だった、というのが数年前にわかったという人もいます。

とにかく今になってこうやって集まると世間の狭さと言うか、お互いの関係の不思議さに唯々驚くばかりでした。
中学校の同窓会に参加して思ったのは同窓会というのは会場ではかなりの”暖機運転”が必要だという事でした。

つまり普段は全く会っていない、或いは会わなくなって何十年も経っている同級生達とは先ず、お互いに当時に還るために時間を巻き戻さなくてはなりません。
人数が多いとそれに比例して時間が必要です。私の場合で言うと、今回のケースでは2時間くらいは必要でした。

勿論一瞬で何十年もの時間をワープできる同級生も一杯いましたが、とにかく時間を巻き戻して、そこから話がスタートします。
この暖機運転に相当な時間を費やので互いがワイワイできる時間は以外と短く、いろいろと話せるメンバーはどうしても限定されます。

そんな訳で同窓会では2次会が結構重要になり、2次会がない同窓会はお互いに生煮えになったまま時間切れで別れてしまう、という事になってしまう事があります。
残念ながら今回も何人もの級友とそういう風になってしまいました。

同窓会はこの”暖機運転時間”、をどうやって短縮するか、ここがポイントかな〜、と思いました。
今回の中学校の同窓会、何人かの同級生と電話番号の交換をしたので、近々に会ってみたいと思っています。
inserted by FC2 system