15−04−13 晴動雨動
最近ずっと雨が続いています。今年の4月は異常に日照時間が少ないそうです。雨降りが多いとどうしても自宅にいる事が多くなります。
それに日課のジョギング・ウオーキングにも行くことができません。

自宅にいると運動不足になりますので雨の日はジョギング・ウオーキングの代わりに自宅マンションの10階までの上り下りを以前は10回くらいやる事にしていました。

しかしこれはさすがに堪えます。もう最後の2回くらいは死にものぐるいになってしまうので最近は5回以上、そして疲れたら止める、というようにルールを改訂しました。
このマンションは1階のホールが割と広く(50〜60uくらい)、隅っこは一面のガラス張りになっているので、ここでみっちり体操もできます。

今の私は晴れても運動、雨でも運動です。

雨の日は読書をする事も多くなります。別に"晴耕雨読"という訳ではありませんが、やはり仕事を辞めた後は読書は大きな楽しみのひとつになりました。
退職者の多くはやはり読書をする人が多いようです。

ここ2週間ほどで読んだ中で印象に残った本の感想です。
そのカタカナ英語、外国人には通じません: ダニエル・カール(フォレスト出版)★★★☆☆

評価は"2★"かな、と思ったが分かりやすさという点が抜群なので"3★"とした。このテの本は本屋に行くと一杯ある。しかしどの本も中身が濃すぎる。
従ってヒマをみて何度も何度も目を通して少しずつ覚えていく事になるので結構根気が必要である。

この本は違う。日本で使われている205の"カタカナ英語"に対比して正しい英語と解説がされている。たった205語しかないので気楽に読める。

「この製品はもっとコストダウンをせよ」のコストダウンは正しい英語では何という?
「最近のマスコミは例のニュースばかり報道している」、のマスコミは?
「空港のボディーチェック」は?
「ホテルの朝食のバイキング」は?

著者はあの"山形弁"のテレビタレント、ダニエル・カールである。
英語のネイティブ・スピーカーが長い日本生活(30年以上)の経験から英語であって英語ではない205の言葉を選び、それを解説している。
米語と英語の違いもちゃんと解説してある。

それとナルホドと思ったのは、日本語の少しわかるアメリカ人にとって一番困るのは、日本語の中に英語を交ぜて話す事であるという解説だ。
「ユーはツモロー何するの?」、みたいな使い方で、「つもろー」、って、さて何?と殆どパニックになるそうだ。

これと似たようなのはアメリカで結構見てきた。
「おい、そのパーツ、ブリング、ブリング、早く持って来いよ、ヒア、ヒア」、とか言ってオロオロするオハイオ人を見て、「わかんねー奴らだな〜、全く、、、」、という駐在経験7年目の御仁がいた。

選ばれているこの205のカタカナ英語の中でいくつ正しい英語が言えるか?
私の場合、(女性の服の)"ノースリーブ"、と言われて英語はわからなかったが、英語で、"sleeveless"、と言われれば、"ノースリーブ"、の服をイメージできた、という逆のケースがいくつもあった。

この本、日常会話のワンランクアップの手がかりになるかも知れないし、とにかく気軽に読める。
お勧めである。
国家の暴走: 古賀茂明(角川ONEテーマ21)★★★☆☆

日テレ"報道ステーション"の件で話題の人が書いた本である。
古賀という人は少し誉めた言い方をすると、表面的には、「リベラル・改革派」、であろうか。

日本は戦争なしでは生きていけない国になる、と断言している。そのために今の政府は非常に巧みで強引な世論操作を行い、右傾化路線を突っ走っていると言う。
この本の中心になっているのは"戦争をするための13本の矢"という部分で、ナルホドと思える部分も結構多い。

著者は、「日本は軍備を増強すれば覇権主義国家の中国は少しは身を引くか、そうではなくますます、『自分たちも頑張らねばならない』、となるだけである」、と言う。これはある面で正しい。
そして最終的な抑止力は強い軍隊ではなく”国際世論”であり、国際的な経済・文化の”結びつき”である、と続いている。

後半はこの人のキャッチフレーズである、「改革はするが戦争はしない国」、を実現するための提言をしている。外交・軍備・エネルギー・雇用、などの政策について改革ありきで一貫している。
元官僚らしい論理展開ではあるが、少し底が浅い。またあちこちの事実のねじ曲げが気になる。

安倍首相と自民党政権以外、そして中国も含めた外国は、"善人・善国"、である、という前提は何を根拠に言っているのよくかわからない。
とにかく悪いのは今の政権とそのシステムである、と言う事らしい。


トリッキーな書き方が気になるが、たまにはこういう過激な本も面白い。今話題の古賀茂明という人に興味がある人にも一読をお勧めする。、
<大好きなジョーク:1>
ある墓にこんな事が書いてありました。
「誠実な男、そして政治家だった男、ここに眠る」
近くを通りかかった新人神父はこう言いました。「これは珍しい、一つの墓に二人も埋めるなんて。」

<大好きなジョーク:2>
国際会議で大切な事。
インド人と中国人に他人が発言しているときに静かにするようにさせ、日本人にはきちんと発言させること。
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