15−03−19 雨は降る降る、、
今月も会社のOB会の"あるこう会"に行ってきました。
今月のコースは大阪八尾市の高安山から奈良県生駒郡にある信貴山朝護孫子寺までの山道の約7kmです。

集合時間も集合場所もいつもと同じ、参加者約180名でバスは4台。さあ、出発!
と何もかも順調のようですが今日もひとつだけ問題があります。
「も」、という事は何か?
そうです、唄で表すと、「♪行き先は〜、♪今日も〜、♪雨だった〜、、、♪」、なのです。

実はこれで昨年の12月から4ヶ月連続で雨(雪)の中のハイキングなのです。

何とも運が悪いと言うか、今回も1週間前からの予報では雨、普段は見事としか言いようのない"外れ予報"をする我が気象庁の予報が、こういう日に限ってぴったりと当たりです。

今日のコースは標高400mくらいあるので、今の季節だと雨雲の中を歩くことになります。
"あるこう会"は1ヶ月くらい前に往復葉書で案内が来るのでこれで参加申し込みをします。

幹事さん達はその後バスの手配などをする訳で、今回もバス4台でほぼ満席ですから、葉書を出してからの不参加申し出は殆どいない、という事です。

そんな最悪の天気ですが、07:50にバスは出発です。
その前に本日のコースの地図とお茶のペットボトルが配られます。このペットボトルの配布は次の4月から予算の都合上なくなるそうで、ちょっと残念。

あるこう会はバスで目的地まで連れて行ってくれ、各バスには幹事3名がいて案内もやってくれ、万が一の時の事故の保険にも入ってくれ、集合写真も毎回配ってくれます。
これが全部で個人負担2500円。

お茶のペットボトの配布はなくてもいいですよ、幹事さん。皆さんも平均年令67〜8才、200本近くのボトルを運ぶのも大変ですからね。
雨の中を東名阪を使ってバスは大阪の八尾市に向かいます。バスの中では皆さんはおしゃべりをしたり、風景を眺めたりお菓子を食べたりして過ごします。
ま、普通の小学生とか中学生のバス旅行と基本的に変わりません。

私も"あるこう会"に参加して1年半、みなさんの顔を見ていると入社してから9年を過ごした鈴鹿工場で、「あっ、この顔どこかで見た事あったな〜」、という人が何名かいるのがわかってきました。
今回私達が乗ったバスは1号車、幹事のOTさんは現場の班長さんだったか何かでした。

前回の浜松の舘山寺でウナギを食べた時前に座った人は昔々に検査ラインで見掛けたような、、、とかそんな具合です。

それはさておき、今回は通路を挟んだ隣の方が自作のテレビを持って来て、それを前の座席に引っかけて見ていました。

もちろん元の職場とかは全く知らない方ですが、テレビを見せてもらいました。

ナルホド、受像器自体は廃品のポータブルテレビでこをタッパーウエアーをケースにして組み込んでいます。

そしてもう1個のタッパウエア−にはバッテリーを組み込んで持ち歩けるようにしています。

テレビ自体の作動電圧は5.7.V,バッテリーは12Vなのでレギュレータも組み込んでありました。
どうも"あるこう会"のバスの中専用のテレビという事で作ったみたいです。

こうやって"あるこう会"は目的地でハイキングをする楽しみだけではなく、今度のお弁当は何にしようとか、ああいう靴が欲しいな、とかこの方のように、「バスの中でテレビを見たい」、と言うことでポータブルテレビを自作するとか、そういう関連する楽しみも出てきます。

今日のコースは屋根のある休憩所が全くありません。
外はかなりの雨、そこで11:00とちょっと早いのですが出発の前にバスの中でお弁当を済ませるという事になりました。

お弁当は殆どの方が家から持ってきます。途中のトイレ休憩で立ち寄るドライブインでお弁当を買われる方も見えるようですが恐らく数名というレベルです。
持ってきた6個のおにぎりと少々のおかずはリュックサックから私とカミさんの胃袋へ移動が完了しました。

11:15に合羽を着て傘をさして高安山のロープウエー山頂からスタートです。
出発して2kmくらいまで上り坂で下り坂にかかるところにかなり広い敷地に塀で囲まれた立派な建物があります。

"宗教法人一元の宮"というこれも立派な看板があり、"宇宙念波研究会"という看板もあります。

ハハーン、新興宗教だな〜、、、。それにしても立派な建物です。

昔ある人に聞いた事があります。
「新興宗教というのは教祖になって、その信者が3人いれば十分に生活できる。10人いればベンツが持てる」

これを聞いた時はホンマかいな?と思いましたが、その後いろいろな事を知ってからは、これは大げさでも何でもない事がわかりました。
でも教祖様って経典を作ったり、結構大変そうです。私にはムリです。

ま、それもともかく、雨の降る中を"あるこう会"会員のオジサン、オバサン(それぞれ"イ"と"ア"は省きます)は山道を黙々と歩きます。
出発して雨の中を歩くこと2時間弱、やっと信貴山朝護孫子寺に着きました。気温は16〜7℃あり、私はかなりの汗です。
本堂下の休憩所で上に着ていたジャンバーを脱いで半袖姿になりました。

知り合いのMTさんから、「Nさん、若いね〜」、とか言われましたが、みんな結構厚着しています。これだけ歩いて汗は出ていないのかな〜。

この信貴山というのは聖徳太子が誰だったかの征伐の時に戦勝祈念をやった所で、それにちなんだ名前だそうです。
その後いろいろな人がこの山の加護で病・難事を乗り越えたことから建物が増えていったそうです。

よくは知りませんが要するに山岳信仰から始まった寺ではないかと思います。
山を信仰の対象にする国はあまり多くないと聞いています。

山と言えばワイオミングのグランド・ティートンの事を思い出します。

ティートンとは胸という意味で、西部開拓時代に探検に来たフランス人が山の形を見て、「うん、ありゃ女性の胸に似てる」、という事でグランド・ティートンになったそうです。

日本人は山に手を合わせ、西洋人は山を見て女を思い出す、、、。

さて信貴山朝護孫子寺は山の斜面にそっていくつもの建物があり、また境内には寅の象がいくつもあり、これはここを聖徳太子を開基とする伝説からきているようです。

寺の入り口に休憩所があってやっと腰を下ろすことができました。境内は結構広いのであちこち散策するのも悪くはなさそうですが何しろこの雨模様、さすがにそんな気にはなれません。
早々にバスに引き上げ予定より早く14:20には岐路につきました。

途中のドライブインでの休憩で雨が止んだので、ここで記念撮影です。写真は朝護孫子寺の写真と合成してみんなに配ると写真係の幹事さんが言っていました。

”あるこう会”、4月は京都山科、そして5月は奈良の室生寺です。また雨かな〜、
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