14−08−15 その後
退院して1週間後、つまり手術して9日後の今週木曜日、病院で手術後初めての診察がありました。

ドクターOM: 「ン?ヘソの傷口がちょっと汚れていますね。痛みは?傷口はどんな具合ですか?」

私: 「痛みはありません。傷口からはほんの微かな薄茶色のシミがシャツに1〜2回付着した事があります。それにまだ風呂には入っていません。シャワーを浴びるときはサランラップを傷口に貼って濡れないようにしています。」

ドクターOM: 「ホー、そうですか。でも傷口はよく洗うのが大事です。サランラップなど貼ってはいけません。早く風呂に入ってヘソを静かに洗って下さい」


へー、そういう事なのか、、、。

4年前にオハイオで脊椎管狭窄症で手術をしたあとはシャワーを浴びたのは退院1週間後でしたが"Sealing Wrap of Glad"というのを買ってきてこれを傷口に貼って浴びる事、という指示でした。
そこで今回も同じようにしたのですが意外な指示でした。

オハイオでやった手術は背中を20cmも切り開き、手術後は何十個ものホチキスのようなもので傷口を閉じるという大手術だったので養生の方法が違うのかな〜、と思いました。

ドクターOM: 「それと8月一杯は絶対に重いものを持たないようにして下さい。お腹の中は3本の糸で吊って固定してある部分があるので、これが切れると大変な事になりますから」

退院の時も重い物を持つな、つまり腹に力を加えるな、と言われたのですが具体的な理由を初めて聞きました。
胆のうの病理検査結果も問題なし、肝機能も問題なしという事で診察は15分ほどで終えました。

実際にヘソ以外の4つの穴は既にカサブタになって少しかゆくなっており、よく見ないとちょっとしたシミに見える程度まで回復しています。

実は退院した翌日、つまり手術して3日目にちょっと早いかなとは思いましたが、いつものジョギングコース(5kmちょっと)をウオーキングしてみました。1週間ぶりの大汗、気持ちがよかったです。
8月一杯はジョギングはやめて、このままウオーキングで続けようと思っています。

いずれにせよ回復は順調なようです。感謝です。
この日は11日ぶりに風呂に入りました。気持ちよかった〜、、、。

金曜日は中学校の1年後輩のOT君夫妻が自宅に来て40年ぶりくらいに会う事ができました。
OT君は私の1年後輩で当時は私の家から歩いて15分くらいのところに住んでおりました。

彼は寡黙で頭もよく、人望もあった後輩で、いわゆる"いつも学級委員をやっていた"、というタイプでした。
実家は時計屋で、いつ行ってもお父さんは店の奥で時計の修理をやっており、家の中はシンとしていたのを覚えています。
親しかった理由は彼もラジオ少年のひとりだったからです。

最後に会ったのは私が結婚をする前後で、その時既に彼は結婚をしており彼が私の実家に奥さんと一緒に来てくれたと記憶しています。
今は神戸に住んでおり、彼は毎年お盆には津にあるお墓に参りに来るそうで、それを利用して来てくれたのでした。

再会して10分、話をするとあっという間に40年前、そして中学生の頃に戻れました。
会社を辞めてから故郷の同級生とかに会う事が多くなったのですが、いつも不思議に思うのはこの事です。

それと最近よく言われるのが、
「SHINは君のお父さんそっくりになっている」、という事です。
故郷の同級生とか先輩・後輩の多くは私の両親の事をよく知っています。昔は友達同士というのはお互いの親もよく知っている、親もお互いの子供達を知っている、それが普通でした。

我々が中学生の頃という事は私の父親はまだ40才ちょっとの年齢で、今の私よりうんと若い。
その仲間達が父親に似てきた、というのですからこれも不思議な気がします。

OT君は兵庫県にあるM電機に勤め、既に定年退職をして現在はシニア社員として同じ職場で仕事をしていると言っておりました、私はF通に勤務しているとばかり思っていましたが、勘違いでした。

OT君は2時間もしないで帰っていきましたが、近々に神戸に行ってみようと思っています。。

私がオハイオにいた頃に知り合った仲間にTKさんという人がいます。
コロンバスの隣にあるデイトンで催されたあるミーティングで10年ほど前に、同じ会社に勤める今はシンガポールに駐在しているKSさんと共に知り合いました。

そのTKさん、勤めるST重機を1年前に定年になり1年間嘱託で仕事をしていましたが、それもこの6月に辞めて、晴れて私と同じ立場になりました。
今は父親が入院をしたという事でそちらの方の世話などで忙しいようですが、彼は家庭の事も私よりよくやるタイプのようで、まあスムーズに自由人の生活のスタートを切ったようです。

そこでTKには退職を機に、次の1冊を読む事を勧めておきました。

< みっともない老い方  川北義則(PHP新書) ★★★☆☆ >

著者は新聞社勤務の後、出版プロデューサーで活躍しながら生活経済評論家で、執筆活動もかなり盛んにやっている人である。1935年生まれなのでこういう類いの内容も非常に説得力がある。

中身はいわゆる勤め人をやっていた人が仕事を辞めたあとどのように生きればいいのか、57項目についてそれぞれ4ページくらいで鋭く解説してくれている。

私は定年までの14年間をアメリカでフル回転、その後3年間を逆カルチャーショックの中で再雇用社員、そして全ての仕事を辞めて1年、その変化と経験から書かれている事は”目からウロコ”である。
実にいい本に出会ったと思った。

では一体何が書いてあるか?
ズバリ仕事を辞めた後どのように生きるのか、その作法についてである。但しこの本は現役中、又は退職直後に読んでもピンと来ない内容だと思う。

かと言って退職後5年以上経ってから読んでも生活習慣・考え方が固まってしまっていると思われるのでそれでは遅い。退職後1〜2年くらいの時期に読むのが最適だと思う。

という訳で今度TKさんと会ったら、この本の感想を聞きながら液体燃料を注入するかな、、、。

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