14−08−08 決断

夏の昼食は何を食べますか?冷たい蕎麦とかそうめんを食べますよね。7月17日の昼食、私はざる蕎麦をカミさんに作ってもらいました。
ざる蕎麦の時は同時に何を食べますか?
ざる蕎麦と一緒に鯖の煮付けは食いません。野菜炒めとかも普通は食いません。

ざる蕎麦には天ぷらです。
私はこの日はかき揚げとあじフライを食いました。ツルツルと蕎麦を食い、かき揚げを食べる、実に夏らしい昼食を摂りました。

昼食のあと私はカミさんの買い物について行きました。本屋にも寄りたかったし、ワインも買いたかったのです。ビール以外の液体燃料は基本的に私が買う事になっています。
大きなショッピングモールで買い物をして、そこでソフトクリームを食いました。ソフトクリームは美味でありました。ハーフボトルのフランスワインも4本買って私はハッピーでした。

駐車場に向かいました。ちょっとお腹の具合がおかしい、、、。車を運転して自宅マンションに到着したのが3時ちょっと過ぎでした。
お腹の調子が少しずつ悪くなってきました。正確にいうと胃ではなく胃のちょっと上のみぞおちあたりがシクシク痛み出しました。

どうしたのだろうと思って、あまり気にもせずコーヒーを作って飲もうとしたところ痛みは急激に大きくなり、立っていられない程になってきました。
こりゃおかしいぞ、と思いつつソファーの上に横になりましたが痛みは益々大きくなり、とうとう体をエビのように曲げて呻き声を出すほどになってしまいました。

生ものは食べていないし、カミさんも同じもの食べているのに何ともありません。
こりゃおかしい、、、と考えているうちに耐えられないほどの痛みになり、のたうち回るという言葉がぴったりの状態になりました。

カミさんはオロオロ、こうなった以上は救急車です。救急車は10分もしないうちに来ました。
ウンウン唸っている私は救急車に乗せられました。隊員はどこの病院に連れていくか、電話をかけ始めました。
容態を病院に告げます。村瀬病院、塩川病院、全部電話をかけて10秒ほどで断られました

「どこかかかりつけの病院はありますか」
「ウー、、、、沖中循環器内科医院です」

ここは帰国以来毎月通っている医院です。名前を言ってかかり付けである事を隊員は言いました。
「ダメ?わかりました」
かかり付けの医者にも断られました。心の中で私は正直、「この野郎!」、と思いました。

最後に隊員は鈴鹿中央病院に電話をしました。OKでした。サイレンを鳴らして10分、私は救急外来に運び込まれました。
この頃には痛みはかなり薄らぎ、もう転げ回るという状態ではなくなっていました。
症状と経緯をドクターに伝え、直ちにCT撮影と採血が行なわれました。ドクターは非常に若い、恐らく30歳前後の若者でした。

「胆石ですね」

「とにかく検査入院とします」、その若いドクターは言いました。CTスキャンの画像を見ると胆のうに白い点がいくつもあります。
今日の朝からの食べ物について詳しく話をしました。

救急ドクター: 「脂っこいものを食べると胆のうから胆汁がたくさん出ます。そのときにこの石が胆のうの中で動いて胆管などを刺激して強烈な痛みになったと思われます。」
私: 「で、私はどうなるのですか」
救急ドクター: 「とにかく消化器専門の先生に再度看てもらって判断をもらいます」

という事でそのまま4Fに連れて行かれて入院となりました。ここでドクターBが現れました。

ドクターB: 「すぐに再発するとは限りませんが、精密検査をやりましょう」。

そんな訳で7月17日(木)から7月24日(木)まで私は鈴鹿中央病院に検査入院をしました
しかし土日に加え、7月20日(月)は旗日だったので実際に検査をやっったのは4日間でした。

消化器の専門医であるドクターBが私の担当で彼は研修医でした。研修医という事でちょっと心配になりましたが、大きな病院(ベッド数400)で内科だけでも10名近くのドクターがいます。
彼ひとりの判断で全てが決まるわけでもないだろうと、ドクターBを信頼する事にしました。

でも土日月と3日間も何もしないで病院でになっていると、他の病気になってしまいそうです。
そこで金曜日の夕方から火曜日の朝まで外泊をさせてくれないか相談をしたところ、「いいですよ。油ものだけは食べないで下さいね」、とあっさりと許可をくれました。

そんな訳で土日月の3日間は自宅で普通の生活をしました。ジョギングもしたし、夜は液体燃料を注入したし、このまま検査なんかしないで退院させてもらおうかと思った程でした。

検査はMRI、エコー、呼吸機能検査、血液検査、などで明らかに手術をする事を前提の検査でした。
水曜日の午後、「やっぱり胆のうを摘出した方がいいですね」、というドクターBのコメントです。
手術は腹に穴を4つ空けてそこから内視鏡と手術の機械を入れてやるので患者への負担は少ないとの事。

「絶対に再発するとも言えないし、しばらく観察という事で手術をやらないという選択肢もあるのですが、どうしますか?」
ウーン、、、手術というと4年前にオハイオでやったあの大手術の経験が過ぎって、あの苦しさを思い出します。どうしよう、、、。

「どうします?」
ドクターBは判断を迫ります。

手術後2〜3日で退院できる軽い手術だというし、リスクも非常に低い手術だという事で私は手術を受ける決心をしました。

7月24日(木)の朝、外科のドクターのところに行って手術の簡単な説明を受け、スケジュールを調整しました。

私: 「なるべく早くやって下さい」
外科のドクター: 「わかりました、では8月5日の火曜に手術、入院は前日の8月4日です」
これで決まりました。

検査の結果わかった事は
・ 胆石は1個とか2個ではなく一杯ある
・ 胆のうが砂袋状態になっている、胆石が袋の壁にこびりついている
・ 手術をしない場合この胆石が胆管に引っかかって炎症を起こすとやっかいな事になる
・ 現在の健康状態については、手術をする前に治療を必要とする病気は一切ない

などでした。

でもな〜、腹に穴を空けるのだろう?
聞いただけでぞっとしますが、ドクターBも外科のドクターも看護婦さん達も、そんなに大変な手術ではありませんよ、という感じで話をします。

エイ、もうくよくよしても仕方ない!4年前は背中を切り開き、今度は腹に穴を空けるのか〜。
まあこれも運命だな、、、。
とにかく体力をつけておかなくてはと、手術までの日々を私は灼熱地獄の中をジョギングに体操にと励んだのでありました。

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