これまでの35年間、会社に入って以来ずっとお付き合いを頂いていた先輩のMBさん、奥さんの故郷である鹿児島県・種子島に帰る事になりました。
私は入社して数年間、工場の現場で仕事をした経験があり、MBさんはその時の先輩でした。
趣味のアマチュア無線も同じで、私が入社して転勤をするまでの数年間は何かと機会を見つけてはお互いの家を往き来し、その時はいつも一杯やっていました。
MBさんは私より7才上で子どもがいなく、当時まだ幼稚園児だった私の2人の娘達をよく可愛がってくれ、娘達もなついていました。
現在の自宅は亀山市にあり、再び帰ってくる事もあると考えてみえるのか、売らずに残しておくとのことでした。
でも一旦種子島に腰を落ち着けてしまうと、年令を考えるともう帰ってくる事はないかもしれないな〜、と考えたりしていました。
そんな訳でMBさんの友人で、最も親しかった中のひとりであるYAさんと私の2人で、中身の濃いMBさんの送別会を行うことにしました。
場所は"神島"、やはり長年住んだ三重県を離れるという事なので、三重県らしいところがいいのではないかと思い、ここに決めました。
YAさんという方はMBさんより1才年上の同じく会社のOB、私はMBさんと同じくらいの長さの付き合いの方です。
YAさんと普通の人の違いは、そのズバ抜けた”財テク”の能力です。鈴鹿に住むこと50年、現在住む自宅は4軒目、今まで住んでいた3軒は手放さずに借家にしています。
YAさんは他にアパートを2棟持っており、更に最近大きな貸倉庫も買ったようです。
ですからみんなからYMさんは、"YM不動産"と呼ばれています。年金は多分、全部YAさんの小遣いです。
YAさんは倉庫にしてある私の前の家を見て、
「Nさん、あの家を遊ばせておいても一文の得にもならない。固定資産税分も稼げていないじゃないか。ちょっとは頭を使いなさいよ。」、といつも言いいます。
私はYAさんから見ると、”アホ”かも知れません。
|