14−01−04 今年の目標

お正月は特別にのんびりしました。ジョギング・ウオーキングも1日、2日とお休みして3日から。走り初めは天気が良く、風もなく、気温もまあまあで気持ちよかった〜。

帰ってきて体重を量ったら大晦日から連日のご馳走とお酒で体重が1kg近く増加。
思ったほどではなくてほっとしました。これくらいだったら数日で元に戻せる自信を持てるようになりました。

正月はテレビを見ても同じような番組ばかりで全く面白くありません。どのチャンネルも芸人が何人もひな壇に座って、意味のないギャクを連発する騒々しい番組ばかり。という訳で年末に仕入れてきた本を集中的に読んでみました。
以下、その中の一部の感想です。

1. アメリカはいつまで日本を守るか 日高義樹(PHP)  ★★★☆☆

中国が日本を含む東アジア、東南アジア支配を目指して着々と軍事力を増強、日本はアメリカの核の傘の下で温々と平和主義を唱えている訳だが、"結局はアメリカの軍事力の下にあったので、脳天気な事を言って来れた"、という事実を思い知らされる一冊である。

アメリカは冷戦構造を利用して、「アメリカの軍事力で日本を守る」、という口実で日本経済を押さえ込んで、そして利用してきた、と筆者は分析するが、正しいと思う。

そして民主党政権のオバマ大統領は中国寄りの姿勢により、日米関係はほとんど疎遠になり、日本は孤立の道を歩んでいる。
また日本の問題は、世界に友人がいない事であると筆者は言う。

今まではアメリカ(強いて言うなら台湾も入るか?)が唯一であったが、アメリカは日本が孤立しているのを十分に読んでおり、また日本がアメリカと中国の間でうまく立ち回ろうとしていると見ている、特に経済問題を挟んで、、、しかし、、、。

ズバリ、有事の際にアメリカは日本を守ってくれるか?
アメリカの母親達は自分の息子が日本という気ままに見える国のために血を流す事に賛成をしてくれるか?これは私が常に持つ最大の疑問の一つである。

この本を読むと中国の台頭、アメリカのエネルギー戦略の変化、その他の大きな変化の中で日本が何をしたらいいのか、その答えを暗示してくれている。
本当は4つ★を付けたいところであるが、この著者の本は時々数字に大きな誤りがあるので3つ★にした。

2.ドイツで日本と東アジアはどう報じられていうるか 川口マーン恵美(祥伝社) ★★★★☆

筆者曰く、「"公正で質が高い"と思われているドイツの報道が、ことアジアについては"不公平で質が低い"」。

いままで中国とフランスは関係が深く、中国の宣伝が行き渡っていると思っていたが、ドイツについても中国、それに韓国の主張がここまで出ているとは思っていなかった。
尖閣列島領土問題と歴史問題を微妙に結びつけて、それを宣伝している中国、残念ではあるが中国のプロパガンダがドイツの隅々まで行き渡っている

ドイツは脱原発をぶち上げて政府は動いているが、何を見てもうまくいっているところはないそうだ。
実はドイツの主たるエネルギー減は石炭だそうで、この業界とメルケル政権の深いつながりから来ている政策でもあると筆者は説く。
ドイツ人はこの事実に目をつむっているのはドイツ七不思議のひとつなのか?

しかし、ここまで日本について誤った、悪意に満ちた報道がされているとなると、ドイツの一般市民は日本についてどう思っているのか。
「日本人は、誠意というものは打算抜きだと信じているが、他国の政治家にとって、誠意は、何かを手に入れるために使う武器の一つである場合が多い」
長年ドイツヨーロッパで日欧、そして中国さらにアメリカのやり方を見てきた筆者の感想は私も同感である。

しかし日本政府、日本のマスコミ報道は何とかならないものか。
事実ではない日本についての情報・ニュースがドイツを席巻しているという事を我々はしっかりと認識すべきである。

3.「まじめ」をやめれば病気にならない 安保 徹(PHP新書) ★★★☆☆

"豊かで平和な時代なのに病人が多く長生きしても寝たきりの人が多い、立派な病院が多いのに病気をなかなか治せない"。

この2つの不思議な現象を筆者は"日本人のストレス耐性の低下"、そして"医学が分析的研究にシフトしすぎて、からだ全体を見る視点が希薄になっている"という2つの理由に集約している。

悪いのはすべて働き過ぎとストレス、そして病気になりやすいのはどういう人なのか、非常にわかりやすく解説している。一番興味のあるのは、"第6章「生きる力」をつける生活習慣"、のところで詳しく述べている。

読み終えての感想は、今までどこかで誰かが、また何かの本で聞いたり、読んだりした事が書いてあるという事だ。
それらを整理して体系的にまとめ、220ページの本にしてあるという感じである。

第5章の"医者や薬に頼らない行き方"、というところの「薬で対処療法的に改善しても、それまでと同じ生活をして いては治ったことにならない、、、」、というところを読むだけでもこの本を買う価値はありそう。
"病気にならない運動と食事"、ここは誰もが知っている事が説得力豊かに書かれている。
あとはこれらの事を我々はどこまで実践できるか、これだけの話である。

定年を迎えて自由人として生活を始める人、或いは既に始めている人にとって必読の書であると思う。誰かの定年退職のお祝いプレゼントしたいと思った一冊である。
我が家では毎年それぞれの今年の目標を神社で買ってきた絵馬の裏に書いて、1年後に検証をする、というのをやっています。
今年は上の娘夫婦が来なかったので、この2人の目標は電話で聞いて記入をしましたが、娘の連れ合いからはまだ返事がありませんが感じとして去年と同じような気がしています。(早く教えて)

私は3の目標を立てました。一つ目と二つ目は退職後の基本的な生活ポリシーである3原則(体を使う、頭を使う、道楽をする)に関する事で、三つ目は家事に関する事にしました。

私は長い間のサラリーマン生活の中で家事の経験は、オハイオに転勤した最初の1年間の単身赴任地のみで、家事は不得意科目、特に料理がダメです。
退職してやはり家事全般についてあまり苦にする事なく出来るようになっておくのは大事だと思うようになりました。
退職直後もこの目標を立てましたが、まだできていないので正式な今年の目標にしました。

娘達もそれぞれ身近な目標を立てて、それを記入しました。絵馬は1年間壁にぶら下げておき、来年の正月にその結果をお互いに披露します。
エッ、去年の目標の実績?下の娘を除き、みんな大体60%くらいの達成率かな〜、、、。

さて来年は?
inserted by FC2 system