13−10−8 南海の離島(2)

旅行に行くと、いろいろな人と会います。
旅先で知らない人と話をして、観光案内には書いてないその土地の事を教えてもらったりするのも旅の楽しみのひとつだと思います。

今までの経験で言うと、海外旅行をしたときに地元の人に尋ねたり、ちょっとした会話をしたりしても不愉快な思いをした事はあまりありませんが、日本国内ではそうでない場合が時々あります。
ナゼでしょうか。

私はこの人はどうなか?と思った時はなるべく声をかけるようにしています。
今回も様々な方と話をする機会がありましたが、その中で記憶に残っているものの一部を紹介します。。

<レンタカー屋のあんちゃん>

久米島ではレンタカーを2泊3日で借りました。到着した翌日、レンタカー会社の従業員の若いアンチャンがホテルまで迎えに来てくれ、その車に同乗して会社まで行って車を借りました。
このアンチャン、迎えに来たときは異常に愛想が悪かった。

借りたとき :「、、、、、、、、」  

いくら声を掛けても殆ど返事なし。

返すとき : 「何も問題なかったですか?はい、台風が来ていますね、、、島に田んぼはあるのかですか?ほんの少しありますが、作っている人が食べるくらいの量ですかね、、、、ありがとうございました〜!!」 

別人のように愛想が良くなっていました。

<はての浜の女の子>

はての浜観光に行って、パラソルとチェアーを借りました。浜には何人もの観光客相手の仕事をやっている若い連中がいます。その中の一人の真っ黒に日焼けした、かわいい女の子、いろいろと話しかけてきました。

「沖縄本島にいて、シーズンの時だけここに来て仕事をしています。前から南の島に興味があってタイとかに何ヶ月も行っていた事があります。出身?
この島ではなく長野県です。夕食に行くところ決まってないのだったら、ここに行って下さ〜い。」


ちゃんと営業活動もしていきました。

<はての浜観光で一緒になった男性>

一人ではての浜に来ている私より少し若い男性でした。写真を撮って欲しいというので撮ってあげ、ちょっと話をしてみました。

「いいところですね、ここは。沖縄には仕事で何十回も来ているのですが、久米島に来るのは初めてです。
どこから来たのですか?三重県?私は出身は名古屋です。来たのは茨城県のつくばです。えっ?娘さんが茨城にいるのですか?それとパラソルを借りたのですか?この浜に来るにはテントを持ってきた方がいいという事なので私は持ってきました。」


この方ははての浜でお弁当を食べるコースのようで、お弁当を持っていました。

<やちむん土炎房>

前日に居酒屋で知り合った町会議員の玉城さんに勧められて訪れた、"やちむん土炎房"、ここのご主人の宇江城さん、なかなか親切な方でした。でも最初ベルをいくら押しても5分くらい出てこなかった。昼寝してたのかな〜、、、

「私は陶芸を始めたのは40才になってからですよ。三重県から来たのですか。私は学校を出て三重造船に2〜3年いましたがオイルショックで、、、その後あちこち転々としましてね。
ここの土地は2600坪あります。自分でも焼きながら、観光客相手に陶芸教室をやって、コッテージも今作っていますよ。見ますか?」


<島の同世代の方、その1>

居酒屋で会った地元のHさん 来年に定年だそうです

「仕事辞めたら、畑もやっているので孫と遊びながらやっていきますかね〜、、、」

<島の同世代の方、その2>

2日目に行った居酒屋”波路”、後ろのテーブルで私と同じくらいの年配の地元の方が刺盛りの”松”を注文していました。出てきたのを見てたまげました!!でっかい皿一杯の刺身、これで2000円。
カミさんが目をパチクリしてその皿を見ていると、

「おしそうでしょ?一緒に食べますか?」

結構ごつくて強面の人でしたが、愛想のいい感じの人でした
<1年後くらいの私の姿を既に実現しているひと>

毎朝ホテルで出会った会った男性の一人客。
朝からビールを飲みながら、朝食をまったりと食べています。あまりに羨ましかったので、どういう人なのか声を掛けてみました。

私 : 「朝からビール飲んで、最高ですね〜!!!」

男性 : 「そうです、最高ですね。大阪の阿倍野から来ています。7回目です。いいですよ、ここは。ホテル代ですか?高かったですが、インターネットでやると安いのですね。
夜はほら、そこの海坊主(居酒屋)に行って毎晩飲んでいます。マスターと親しくなりまして、、、今日帰ります、、、」


私の理想とする島の生活です。同じ事を考えている人はやっぱりいたのだな〜、、、

<島の同世代の方、その3>

比屋定バンダの展望台で景色を眺めていると地元の方が一人上がってきて、食事を始めました。
ちょうどお昼時でした。

私: 「ここから沖縄本島は見えるのですか?しかし、今日はきれいに見えますね、、、素晴らしい!」

男性: 「本島は無理だと思います。まだ宇江城に行っていないのでしたら、行ってみてはどうですか。そこの先を右に曲がってしばらく走れば直ぐですよ。ここより眺めはいいですよ。」


宇江城城跡には翌日くらいに行くつもりでしたが、この方のアドバイスで直ぐに行ってみました。ここから脇道に入って、2.8Kmでした。翌日に行っていたら、この日のようなきれいな景色は見れませんでした。

<ホテル従業員>

4日目に宿泊したサイプレス・リゾートホテル、割と新しいホテルでした。ロビー横のラウンジの片付けをしている若い従業員に声を掛けてみました。

「冬ですか?寒いですよ。1年目の冬にあまりに寒いのであわてて実家に冬物を送ってもらいました。来たのは千葉からです。まだ2年目ですけど。」

<ホテルのバスの運転手さん>

帰りの日、ホテルから空港までホテルのバスで送ってもらいました。乗客は私とカミさんの2人。それでも発車時間は時刻表のとおりなので、少し時間があります。運転手さんに話しかけてみました。

「出身は福岡です。福岡で長距離トラックの運転手をやっていました。大阪とか名古屋によく行っていました。家内がこの島なのでやってきました。いいところです。住めば都って本当ですね。」

いろいろな生き方があるのですね〜、、、。
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