13−08−29 事故・事件

仕事を辞めて4週間が経過しました。
起床してからの9時頃までと、夕方の5時から6時半以外の時間は自由に使えるという生活のリズムに少しずつ慣れてきた感じがします。

私の場合、朝の7時までに全てを済ませてしまう、という生活パターンは、非常に効率的です。
日などの休みの日は朝は少しゆっくり起きて、食事をした後もそのままダラダラして、ヒゲも剃らないで気が付いたら10時になっていた、というような生活は誰でも経験するところだと思います。

これは月曜から金曜まで緊張して仕事をしていたのだから土日くらいはゆっくりとしたい、という気持ちから出てくるものでそんなに悪くはない事とは思います。

しかし自宅を出て仕事に行くという生活ではなくなった今、こういうパターンが身に付くと日々の生活にメリハリがつかなくなってしまう可能性がある、というよりも私の場合間違いなくダラダラした生活になると踏んだので、敢えて朝は現役時代と同じ生活パターンにする事に決めました。

遠距離通勤をしていて毎朝5時に起きて、6時前には自宅を出ていた、というような生活をしていた人がそのパターンを退職後も続けるというのは違和感があるかも知れませんが、そういう人は+30分するとか現実的に変更すればいいと思います。
要は1日は朝がスタートな訳ですから、ここの生活パターンを乱さない、というのが大事なような気がします。

朝のテレビのニュースは6時からのものを見ればいいし、新聞も7時前に十分に見れます。たった4週間の経験ですが、朝はダラダラしないで一気にその日の生活を立ち上げる、これはなかなか気持ちのいいものです。

この習慣はこれから定年を迎えて仕事を辞め、家で過ごす事になる方々にお勧めです。誰でもできる事です。だってそれまで何十年間もやってきた事を続けるだけですから。。

よく退職する前には自分の居場所を自宅の中に確保しておく、と言われます。これもスゴク大事だと思います。
自分の居場所とは、家の中で自分ある程度独立して引きこもれる場所、という事かも知れません。
具体的に言うと、書斎です。

英語で書斎というと " study " とか学校では習いますが、我々が一般的に頭に思い浮かべる書斎はアメリカではこういう言い方はしません。
" den " と言います。

家を買う時も不動産屋は、「この部屋は貴方の " den " にするといいですね」、とか言います。
" den " とは一義的に、野獣のねぐら、盗賊などの巣、子供達の秘密の遊び場、貧民窟、とかイメージとしてあまりパットしないような場所を指し、次に、奥まった部屋、くつろげる部屋、こじんまりした私室、書斎、と続きます。

実に我々退職者に必要なのはこの英語でいうところの " den " なのです。

私は家内と結婚してから最初の1年半を除き、狭くて小さいながらも" den "を確保してきました。オハイオにいた時は住宅環境がそれまでとは比較にならないほど余裕があったので2部屋、合計20畳ほどをこの" den "に使っていましたが、今のミニマンションではそういう事はできません。

でも一部屋を私専用に使っています。あまりゴチャゴチャとさせず、シンプルにしてくつろげるようにしてあります。
机は大きめ(190cmX70cm)にして、後は小さな飾り棚兼用の本棚と作業台(120cmX45cm)を置いてあるだけです。
机の上にはノートPCと小型のアマチュア無線用の無線機1台、それにLEDのデスクライトだけです。

机の前に座ると伊勢湾それに伊良子水道が見え、遠くに津市、松坂市、伊勢市の街が見えます。時々カミさんが洗濯物を干して目の前の風景を邪魔しますが、その時は障子を閉めます。
この部屋は基本的に掃除も自分でやります。

自宅にいるときはここで時間の殆どを過ごす事になります。調べ物をしたり、本を読んだり、瞑想に耽ったり(今夜は日本酒にするか、焼酎にするかなど)、ちょっとした工作をしたり、いわゆる私にとっての" den "であります。

今の住まいは3LDKのマンションで、上の娘夫婦が来たりした時は狭いとかその他不満はあるものの、一部屋を占有させてもらっています。この部屋なしには私の退職後の生活は成り立たないと思っています。
先日、私の会社の社員が会社の前で何者かにナイフで背中と腕を刺されて重傷を負った、というニュースがテレビ・新聞で報道されましたが、刺されたのは私の同僚のKさんでした。
ここの工場には正社員だけで7000人いて、59才の社員は恐らく150〜200人はいますから、話を聞いた時は「まさか!」、という感じでした。

Kさんは私の机から数メートル離れたところに座っており、仕事上ではあまり関係はなかったのですが、何かにつけてよく雑談などをした人でした。
昨年の2月には和歌山市までKさんと期間従業員の採用に行って、夜は2人で大いに飲んだりしました。

本人は精神的にかなりショックを受けているという事でしたので本日、お見舞いに行ってきました。Kさんは既に元気な様子でした。事件当日の事を詳しく話してくれました。

背中を刺された時はスズメバチに刺されたような痛みを覚えた、その後腕を切られた時は血が噴き出して、身が切れて中の骨が白く見えたそうです。

、傷口を押さえ会社の守衛所まで走ったが犯人も追いかけてきて心から命の危険を感じたこと、など生々しく語ってくれました。


守衛所に駆け込んで、何者かに刺された、と叫んだが守衛はきょとんとして直ぐに反応でず、その後駆けつけた警察官にまだ血がドクドク出ているのに写真を撮らせてくれと言われて呆れたと言っておりました。

また会社の診療所では最初、看護婦が右往左往するだけで大した応急措置もできなかったこと
も詳しく話してくれました。

また救急車が来たものの最初はKさんを受け入れてくれる病院が見つからなず、その後近くの総合病院に救急車で連れて行かれて手術を開始したのは犯人に刺されてから2時間後であったこと、などびっくりするような話ばかりでした。

オハイオにいた時に帰宅しようとしたオハイオ人が道路に出たところで大事故を起こした事がありましたが、直ぐに救急ヘリが飛んできて病院に搬送、直ちに手術一命をとりとめた、というのがありました。

オハイオでの例では警官が来るまで、従業員が交通整理をして、ケガをしているオハイオ人をかける毛布を誰かが車から出してかけた(車にこういうものを入れている人がいる)のでした。
この違いは何か、説明できる具体的な理由はいくつもあります。

今回のKさんの事件犯人の動機はまだわかっていません。(Kさんは大凡は警察から聞いてみえるようでしたが)。
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