12−11−29 今年最後かな?
今週は(多分)今年最後の京都市に行ってきました。今年はこれで京都市に6回、舞鶴に3回、福知山に1回と京都に行く機会が多くありました。京都市は三重県鈴鹿からは車で行くのが時間的には一番早いのですが、出張ということもあって電車で行きます。

水曜日の昼に京都駅に到着、すごい人波です。全部という訳ではありませんが観光客風の人々が目立ちます。制服を着た中学生・高校生の集団も見掛けます。

そう言えば京都に初めて来たのは50年近く前の小学生の修学旅行だったな〜、、、あの時は京都・奈良の1泊2日の修学旅行で嬉しかったな〜、、、。

そうそう、当時は持って行っていいお菓子の金額が決まっていて、それを超えるのは絶対にダメ!確か全部合わせて80円〜100円以下だった。

そんな厳格な規則の中、オレはひとりの同級生が明らかにこれを超えた量のものを持ってきていたのを旅館(ホテルではない)で見つけた。

これは先生に一応報告しなくてはイケナイかな?と思ったが相手は仲のイイN村君。

で、どうしようか迷っているとN村君は規則違反の食べ物の中のバナナ(今では想像もできないが、これは当時は極めて高価であった)の皮をさっと剥き、オレの口にねじ込んだ。

私はあまりの旨さに口がモグモグと自然に動いてしまい、バナナは胃袋にストン!

結局オレは先生にこの事は告げる事ができず、N村君はハッピー、バナナを口にできたオレもハッピー、N村君とオレの友情にも傷が付かずハッピー、余計な報告を受けず生徒を平穏に扱う事ができた先生も知らぬが仏でハッピー、、、。
エブリバディー・ハッピー、、、世の中やっぱりこれでなくっちゃイカン。


しかしあの時オレに無理矢理バナナを食わせた同級生のN村君、その後どうなったのかな〜、、、。
あの機転は今考えてもスゴイ、きっと彼は出世したに違いない、などと考えながら人混みの京都駅構内を歩き、食事をするために伊勢丹の10Fに行ったのでした。
出張先は今年6回目のR社、超有名な世界有数の半導体製造会社です。
我々はここの会社と直接取引をしている訳ではなく、この会社で作られた部品が別の会社の部品に組み込まれて私の会社はそれを買っている野です。
会議で議論する内容は技術的に非常に高度で、もちろん我々にそういう半導体の設計・製造ノウハウはありません。

しかしいつも思うのですが、どんなに高度で複雑な部品の話でも何時間も聞いていると段々と本質が見えてきて、やがて問題点が浮かび上がってくるものなのです。

これにはもちろん基本的な素養は必要ですが、我々の方から疑問点などについて質問を重ねていく事により、そしてこれらの会社の技術者が答えてくれます。

そして最後は本質についての共有化ができるというステップを踏むのです。
今回もそれなりのレベルでこれに達したのではないかと思いました。

私は会議の中で方向などを聞きながらこれと同じ事が欧米系の会社とできるだろうか、という事をふと考えました。

私の経験から言うと普通の会社ではまず100%無理だろうと思います。
欧米系の会社はノウハウに関する部分は余程の事がない限り概要も出さえも出しません。

それにこれは故意なのかそうでないのかよくわかりませんが、見せるデーターは最小限できちんと系統的に説明をしない、というケースが非常に多いのが普通です。

また資料そのものが非常にわかりにくいのも欧米系各社に共通しています。時には細か過ぎる、時には大雑把過ぎる、ストーリーは系統的ではない、ノウハウはその片鱗も出さない、おまけに工場などの現場を見せない事も多いのでこれでは問題の共有化などできっこありません。

というより相手は我々と問題の共有化など最初から考えていない、というのが普通です。
もちろん日本の会社も開示している情報は非常に限られているのは当然でしょうが、それでもわかるように説明をしてくれるというところは雲泥の差があるというのが私の印象です。
水曜日の夜は二条城近くの高瀬川何とかという京風情たっぷりの料理屋で食事、その後ホテルに行ってチェックインして同じ会社の連中と近くの焼鳥屋で飲み直し。

今回の件も何とか一段落が就いたので、大いにリラックスして飲む事ができました。
いつもは京都駅近くのホテルに泊まるのですが、今回は観光シーズンであるという事で駅近くのホテルがとれず、二条城近くのホテルに泊まりました。

翌日も水曜日の続きで会議をやりましたが、途中でR社の社長さんが会いたいという事でAさんとOさんの3人で20分ほど話をさせて頂きました。
社長さんは本館ビルの方に行ってお会いしましたが、ここのビルに行っていつも思うのは受付とかにズラッと女子社員がいて、それがみんなとびきりのベッピンさんである事です。

何でここまでの"上子さん"(ジョウコサン:我が地方の方言できれいなお嬢さんのこと)を揃えてあるかは、社としての戦略によるものである事は既に知ってのとおりです。

この会社は会社のPR用(?)に京都を紹介する立派な小冊子を作っており、17名のRレディーが出演しています。
これをあるひとりのRレディーにしたら、「ハイ、あちこち行けて楽しです。」、という返事が返ってきました。
「ウン、そいうだろうな、、、」、オジサンはそんな何の変哲もない答にもイチイチ頷くのでありました。

さて会議の方は順調に進み予定より少し早く終わる事ができました。本当にほっと一息です。
あとはこのまま帰るだけなのですが、時間が少しあります。そこで清水寺に寄ってから帰る事にしました。清水寺は大変な人混みです。

上着を着てネクタイをしている姿の我々はちょっと場違いな感じかな?と思いましたが、清水寺の紅葉をほんの少しだけ満喫する事ができました。
清水寺では着物姿の女性を見掛けましたが、Aさんの情報によるとこれらは大陸方面からの観光客で、「着物を着て、京都見物をしよう!」、みたいな企画で着ているとの事でした。

これと同じで昼間から舞妓さんの格好で歩いている女性も、「舞妓さんの格好で京都見物をしよう!」企画だそうです。
舞妓さんはあんな格好で昼間はあまり出歩かない、というか座敷は普通は夜ですからね。

今回の京都、8ヶ月に渡って取り組んできた案件もやっと終わり、後は資料を注意深く作ってそれで報告をして終わりそうです。
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