12−10−17 旅のクレーム
ニューヨークには4泊5日間滞在しました。いつもと同じく1日だけはグループツアーに参加しました。このツアーはカミさんがインターネットで見つけた、とにかく多くの場所を「廻る」、というもので、殆どが車窓からの見学というものです。

もちろん下車もありますが、それぞれ10分とか短い時間です。このツアーはNY地元の業者が企画しているもので、JTBとかが企画したツアーとの違いを売りにしている感じです。

ツアーの参加は7人、ミニバンで丸1日マンハッタンの中をとにかくあちこち廻りました。
ただこのツアー、NYが始めての人には向かないと思いました。あまりにあちこち廻りすぎて、何が何やらさっぱりわからなくなってしまう可能性大だからです。

このグループツアー、NYの主要な観光地の位置関係が頭に入っている人向けかも知れません。

それとちょっと不満だったのはガイドのオジサン。最初会ったときは日本人だと思ったのですが、実は日本生まれのアメリカ国籍という御仁。(日系一世?)

「私はアメリカ人ですから考え方はアメリカ人です」
「私は日本語より英語が得意なので、英語で質問してもらっても結構です」

とかナゼか私はアメリカ人、を連発して独りよがりな説明に徹していました。
時々、ルー大柴みたいに日本語の中に英語を混ぜて、みんなを混乱させて楽しんでいました。

我々は観光ガイドには日本語でのきちんとした案内と楽しい雰囲気を求めている訳で、何だかちょっと違和感を覚えるガイドさんでした。
今回のNY滞在で今まで経験しなかった出来事の一つにホテルの部屋を4回変わったというのがありました。4泊で4回ですから平均で毎日部屋を変えた事になります。
宿泊したホテルは6AVと53SにあるNYヒルトン、このホテルは今までに3〜4回宿泊したことがあり、位置的にはNYのど真ん中の非常に便利なところにあります。

チェックインしたときにカウンターで対応したのは中年の白人オバサン。アメリカ人の中には我々のような有色人種に対し陰湿な、又は露骨な意地悪・差別をする連中が時々いて要注意です。

私はオハイオ14年間の生活でも散々経験したので、彼等の外観とかちょっとした態度である程度は見分ける能力が身についていると思っています。
このオバサン、私のカンでは”黒”です。

オバサン、チェックインを終えてキーを渡す時もニコリともしません。こりゃどんな部屋を割り当てられたのか不安になります。

アサインされた18Fの部屋に入ってみると普通の部屋ですが、掃除が行き届いていないし、アメニティーは石鹸とシャンプーだけ、コーヒーミルもありません。

オイオイ、一泊400ドルちょっとの部屋にしてはちょっとお粗末じゃない?

でももう夜の7時前だし、今夜はこの部屋に泊まって明日に部屋を変えてもらう事にしました。

翌日にカウンターに行き、部屋のチェンジを要求、今度は24Fの部屋。同じタイプの部屋ですが、今度は暖房が効きません。何だよ〜、またか〜、という事で再びカウンターに行って部屋のチェンジを要求。

今度は26Fの部屋。一応掃除は行き届いているし、これならOKかな、と思ったのですが耳を澄ますと何やら天井というか部屋全体から微かなウイ〜ン、という音が聞こえます。
こりゃ一体何の音だろう、音は暫くは消えますがまた聞こえます。

私はそれほど気にならなかったのですがカミさんがこの日の夜はよく寝れなかったとのこと。
音はエレベーターの音のようで、モーターか何かの振動が建物を伝わって部屋に入ってきている感じです。
翌日4回目の部屋のチェンジを要求。

「何か壁と天井から変な音がしてうるさい」、と言うとカウンターのオネエチャン、「あっそうですが、じゃ静かな部屋を差し上げますね〜、、、」、とか言います。
何だ、この部屋はエレベーターからの音が伝わってくるのをよく知っている様子です。

4度目の正直、今度は34階の部屋です。部屋は同じタイプですが今までの3つの部屋の中では一番マシですが、やはり暖房の効きが悪い。

点検してもらったら、今の外気温度では暖房は作動しないとのこと。それに風呂と洗面所の排水が悪い。

5つ目の部屋を変えてもらおうか?でも多分このホテルはきっと同じレベルの部屋しかアサインしてくれないだろうな。
諦めました。

このホテルのロビーは日本人用のグループツアーの集合場所にもなっており、日本人の大好きなブランドショップが並ぶ5AVまで歩いて数分、周りには日本レストランも一杯あってまさに日本人にはうってつけのホテル。
でももう私は泊まりません。ブロードウエーの方に良さそうなホテルがいっぱいあるので、今度はそちらにします。
3日目の夜はグリニッジビレッジへジャズのライブを聴きに行く日だったのですが、雨が降ってきたので出発前にホテル一階レストラン横のショップで傘を買いました。

翌日何の気なしにまだ傘の袋に残っていたタグと支払いのレシートの値段を比較すると支払いの方がうんと高い。アリャ、ごまかしやがったな?
早速ショップに行って、インド人らしいおっさんの店員に、「この傘、!返品!」

オッサン: 「このレシートはこの傘のレシートではない!」
私: 「だから返品なんだ、値段を高くして売ったじゃないか」
オッサン: 「返品は買った当日しか受け付けない」
私: 「何言ってんだ、このレシートには返品は30日以内は受け付ける、って書いてある」
オッサン: 「、、、、、、」
オッサン: 「この傘使ってないでしょうね」
私: 「使ってない、このとおりタグもついている」


売った値段違いは故意なのか、単純な間違いなのかよくわかりませんが、インド人のオッサン、渋々返品を受け付けました。
あれ、ちょっと待てよ、傘使ってないって言ったけど昨夜パラパラ振る雨の中を1〜2分使ったかな?

アメリカは使った下着を返品しようとするヤツもいて、それを受け付けるヤツもいるっていう話を聞いた事があります。
ま、細かいことはいいじゃない?
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