12−06−01 企業戦略
今週は京都にある電子部品会社で行われる会議に出席のため京都に出張です。朝の9時ちょっと過ぎの近鉄特急に乗ると11時半には京都駅に着きます。
この季節は修学旅行のシーズンらしく、駅の構内も駅前も中学生とか高校生が一杯います。今の修学旅行はみんなでガイドさんに連れられて"名所旧跡"を見学するのではなく、数人の小グループで自分たちが計画を立ててそのコースを回るというのが主流のようです。

昼食を食べてからR社に行く予定にしてあったので、京都駅の大丸の10階にあるレストラン街に入ったら、修学旅行に来ているとおぼしき中学生の4人のグループが食事をしていました。
いつからこういうグループ単位での行動になったのでしょうか。

私も京都は小学生の時に修学旅行で来たのが始めてで、今となっては何も覚えていませんが、こういう修学旅行の生徒を見ていると遙か昔の自分を思い出してしまいました。

そう言えば下の娘が3月まで行っていた津の中学校の生徒から修学旅行のお土産をもらったという事で、娘が先日私達にそれを見せに来ていました。

お土産をくれたのは男子生徒3人からで、それぞれデズニーランドに行った時に買ってきてくれたそうです。
転勤した先生にわざわざ電車に乗ってお土産を持ってきてくれるなんて、そういう生徒もいるんだ、、、と私もちょっぴり嬉しくなってしまいました。

でも東京デズニーランドは修学旅行で行くところなのかな〜。あれはズバリ娯楽施設で、修学旅行で行くところではないような気がするのですが、、、。私が間違っているのかな〜。

京都のR社での会議は私の会社からは10名、そして相手側はR社とR社の直接取引先であるI社を含めて15名くらいが出席、全部で25名以上が参加する大会議になってしまいました。
会議は木曜日の午後から始め、終わったのは夜の8時、翌日は朝の9時から午後4時近くまでと延々とやりました。

途中でマレーシアとテレビ会議をやったりもしましたが、まだまだ先が見えない事なかりで、しばらくはI社、R社とのお付き合いが続きそうです。
R社におじゃまして、ン?と思った事がひとつありました。R社は京都駅からタクシーで10分ほどのところにあるのですが、玄関で待っていてくれた女子社員、会議室に案内してくれた女子社員、その他あちこちで見掛ける女子社員がみんなかなりの"べっぴんさん"なのです。

京都は昔は都があったところで、いわゆる"京美人"ということでべっぴんさんの産地でもあるらしく、幕末の新撰組の多くの隊士も京美人に魅了された、という話もあります。
でも街中で見掛ける娘さん達は普通の娘さんで、やはりR社の社員は突出しています。

いずれにせよ、オジサンとしてはこういうべっぴんさんを見るというのはうれしいもので、会議が怪しい雰囲気になった時、コーヒーを運んでくれる女子社員の顔を見ると声が1オクターブ下がるという効果も期待できるというものです。

実は、、、このR社には"べっぴんさん"が多い、というのは偶然ではなくきちんとした理由がある事がわかりました。
R社はそれほど古い会社ではなく、1960〜1970年代で大きく成長した会社らしいのですが、新興会社にいい技術者がなかなか来てくれないため社内で技術者を育てたそうです。

ところがせっかく育てた技術者が次々と他社に引き抜かれてしまい、これをどうするかというのが会社として大きな課題だったそうです。
そこで出てきた案が、「技術者を京女と結婚させる。」というものでした。京都の女性は地元志向が強いので、地方の技術者達も京都の女性と結婚すれば京都に永住するのではないか?という作戦です。

そこで、「魅力的な女性を女子社員として採用しよう。」、という事になり、それが今でも続いているというのです。
魅力的な女性とはすなわち、”べっぴんさん”の事です。
この効果は大いにあったそうで、事実R社は社内結婚が非常に多い会社でもあるそうです。

会社には企業戦略というものが多かれ少なかれあります。でも美人を採用して、技術者の社外流出を食い止める、なんてユニークな戦略を立てた会社というのは初めて知りました。
アメリカでこれをやったらどうなるだろう。きっと面白いことになるだろうな〜、、、。

この話、オジサンは大いに納得をしたのでありました。
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