10−09−04 町内の同級生
2週間ほど前の事です。郵便ポストにあるチラシが入っていました。チラシには衆議院議員中川正春・国会報告会、於郡山公民館とありました。
彼は元自民党で現民主党、三重2区から衆議院議員に5回当選している、文部科学副大臣です。

講演会は4日(土)の夜の7時とありました。
土曜日は下の娘を連れてどこかで外食でもするか、と思っていたのですが娘は校外試合でどこかへ生徒を連れて行っており、帰りが遅くなるので行けないとのこと。

生徒の親達は子供を土日も教員に押しつけて、いい気なもんだ、と言いたくなるようなスケジュールで、娘は動いています。クラブの顧問なんか止めとけ!って私は時々酔った勢いで叫ぶのですが、無理みたいです。
(オハイオでは科目の教員が土日に、運動部の生徒を引率してどこかに行く、なんてあり得ません。)

要するに公立中学校では40代後以上のオジサン・オバサン教員の動きが極端に悪く、いろいろな面で若い教員にシワ寄せされている、というのが複数の方からの情報で知る実態のようです。娘はそのしわ寄せを被っていると言えるかも知れません。
娘に言わせると、授業の負荷というのは仕事の中の3分の1以下だと言います。これも問題です。

ま、それはともかく時間がとれたので夕食を済ませて、公民館に行って議員の話を聞くことにしました。というより中川正春に会いに行きました。彼は高校の同級生だからです。
公民館までは歩いて3分です。駐車場には何台もの車が駐車されていますが、それ程の人が来ているようには見えません。
入り口の受付の人に、「入りはどうですか?」、と聞くと渋い顔をして、「いいえ。」、と答えます。会場の中に入って驚きました。全部で40人くらい、50人はいません。いくら小さな公民館でもこれは、、、という感じです。

私は右奥の席に座ります。中川と目があったので、おっ、と目で挨拶。しばらく会っていませんが変わっていません。
彼の講演の前に同じく民主党の藤田某という県会議員がまず、話を始めました。
よくわからない話を20分以上もやっていました。

要するに食料輸入国の日本にとっては農家への税金投入は食料自給確保のための重要な政策であるので、理解して欲しい、という全く意味不明の話を延々20分もやっておりました。
食料自給率を上げるなら効率のいい農業への転換が真っ先に必要な事は常識なのに、票集めのバラマキ政策の言い訳をしているとしか思えない話をしておりました。

中川正春の話は菅総理を今の民主党の党首選で勝たせたい、というものを直接・間接に訴えるものでした。今日の講演は人数も人数なのでざっくばらんなフリーディスカッション。
「小沢さんが党首になったら民主党はどうなるのか。民主党は分裂するのか」
とかそういうレベルの質問ばかりで政策に関する質問は聴衆側からは殆ど出てきません。

多分、政策そのものに関しては、民主党にお任せ、主として選挙というお祭りに興味を示す人ばかりのような人が集まっている感じでした。
何だ、今日ここに来ているのは民主党員とそのサポーターばかりか、、、という事で私も1つだけ質問をしてみました。

国として政策を展開するためにはお金が必要、今年は40兆円の赤字国債を組んだ。来年の見通しと、今の国の借金を中長期でどのように処理していくのか、ギリシャより借金の多い国日本の明日が全く見えないが、、、次の世代に明るい日本を渡すためのビジョンは、、、

彼の答えは
来年の予算上での赤字は今年並みを目標にしたい。中長期的にどうするかは今議論の最中であるが、要するに経済の立て直し、消費税の議論(上げるとは決して言わない)、、無駄の排除などで解決していきたい、、、
というような事を答えてくれました。

その前に彼は
菅さんと小沢さんは結局は同じ事を言っており、民主党としては割れている訳ではない。」、と話していたので、「財政赤字対策に関してもお二人は同じ考えか?」、とたたみかけてみました。

そこまでは話がされていない。これから話を詰めていかなくてはならない。」、という驚くべき返事でした。
日本の置かれた立場から考えると、もう残された時間はそれ程ないのは明らか。
国家財政は国の基本中の基本であるはずなのに、この部分がこのような答えとは。私の聞き間違いであればいいのですが。
2時間の講演というか対話集会が終わり、最後に秘書が選挙の事を説明し、9月18日の民主党フェスティバルなる催しの案内をしてお開きになりました。
講演がやっと終わったので、彼の方に行って、「お〜い、久し振り、元気そうだね。」、と声を掛けました。
彼もヤアヤアという感じでしばし雑談。

明日は東京地区の同窓会があって、自分は行けないがカミさんが行くと言っていました。彼のカミさんも同級生なのです。「じゃ、またどこかで一杯やろうよ。」、この日はこれで別れました。

彼がなぜこんな団地の公民館で集会をやったか、理由は簡単です。彼はここの住人だからです。
それはともかく、彼も当選5回の衆議院議員で菅総理の側近。県会議員も確か3回当選を果たしているので政治家生活は非常に長いと言えます。
今度の選挙で菅総理が代表になれば今の「副」が取れた大臣になる可能性が大との事です。

でも民主党が明るい未来を築いてくれるとは到底思えません。三流国日本の構築にに寄与していのは誰の目にも明らかです。正直、彼が民主党というのは少々残念です。

彼は高校の時から将来は外交官か政治家になる、って言っていたのを今でも思い出します。日本をどうしようとしているのか、政治家になった彼から今度じっくりと聞いてみたいと思います。
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