09−12−23 無事終わりました

この前に受けた定期健康診断の時の事です。時々起きる腰痛がだんだんひどくなってきたので、精密検査をして欲しい、また腸の内視鏡検査も受けたいという希望を言ってありました。
その時ドクターHは、「わかりました。じゃ、2つの検査は同じ日にやりましょう。」、という返事をしてくれました。

間もなくすると日程と、腸の内視鏡検査の準備について詳しく書いた5ページものドキュメントが、自宅に送られてきました。検査は12月23日となっており、検査の前日にやる事として、飲食に関する制限、下剤の服用の仕方、検査当日の手順などが事細かに書いてありました。

検査の3日前にもう一度ドキュメントを読みました。特に気になるのは下剤の服用についてです。一杯書いてありますがとにかくゴリテリー( Golytely )という下剤を薬局に行って買ってくればよさそうです。
日曜日にいつもの薬局に行ってドキュメントを見せてゴリテリーを買いたいというと薬局の店員は、「これは処方箋( prescription )が必要です。」、というではありませんか。

「病院から送られてきた書類に処方箋は同封されていなかったので、処方箋なしでもいいと思っていました。間違いありませんか?」
「間違いありません。」

と店員は言います。

翌日会社で通訳のMさんに病院に電話をかけてもらったところ、病院の担当者はそんな事はないはずだ、それがダメなら別の下剤を紹介するのでそれを買って来て下さいとのこと。
またまたびっしりと英語で書かれた別のドキュメントが3ページも送られてきました。読むだけでも一苦労です。

ドキュメントによると3つのものを準備しろとあります。
・ 2 Zelnorm Tablets ・ 225 Grams Bottle of Miralax ・ 64 Oz of Gatorade

この日も会社を早く出て再度薬局へ。平日ではありますがすでにオハイオはクリスマス一色、薬局は大きなスーパーの中にあり、その駐車場は買い物客でごった返しています。
「この3つを買いたいのですが、、、。」、「 Zelnorm は処方箋が必要です。Miralax はそこの4番の棚にあります。Gatorade はグローサリーで売っています。ここではありません。」

エーッ、これも処方箋が要るの? どうして病院は処方箋も出さないで買って来い、なんていうのでしょうか。とにかく225g のMiralax を買ってグローサリーに行ってGatorade を探します。
でも指定の Gatorade は売っていません。そこで別なスーパーに行きますがここも売っていません。もう一軒に行くとそれらしいものを売っていましたのでそれを買いました。

これに要した時間は約2時間、スーパーをグルグル回るだけで何キロも運転をして駐車場に停めて店に入り、、、オハイオでの買い物は時間がかかるのです。
でも何で検査を受けようとする者が下剤を手に入れるだけでこんなに右往左往しなきゃいけないの!?ものすごく腹が立ってきました。

翌日再度病院に電話をして「 Zelnorm の処方箋を出してくれ!」、と言ったところちょっと待って下さいと言われしばらくして「そのドキュメントは古いドキュメントで、説明にあるZelnorm は飲む必要がありません。」、だと!
コノヤロウ!!

検査の前日は夕方からこの下剤2リッターのGatorade に溶いてこれを約1時間かけて飲みます。さすがにお腹がパンパンになってきます。
ビールなら2リッターくらい全然問題ないんだけどな〜、なんて考えているとグッグ、来ました!トイレに駆け込みます。4時間後には胃の中から腸の中、そしてお尻まで全部空っぽになりました。改めて口とお尻はつながっているのを実感しました。

本日、カミさん同伴で病院に行ってきました。先ずMRIの検査です。その前に既往症状、現在の体の状態、治療の状態などのアンケートを記入しなくてはなりません。
6ページもあって全部英語ですから殆ど理解できません。如何に医学用語を知らないか、改めて思い知らされました。

書類を提出すると部屋の中に呼ばれ、着替えをさせられてドクターを紹介されます。ドクターは第二次世界大戦の戦争映画に出てくる、捕虜に自白強精剤を容赦なく打ちまくる、ドイツ軍のあのタイプの女医さんです。コワ〜イ!

いろいろと質問をされてそれに答え終わると、「では検査を始めます。」と言いいながらひょいと何かのリスト私に渡します。「どの音楽が好きですが?」
つまり検査中はヘッドフォンをかけてその音楽を聴きながらやるのでした。

全部で80くらいのジャンルがありましたが、残念ながら演歌はありませんでしたので、”60's Pop's” というのをお願いしました。ドイツ軍の女医さん、「 Good Choice! 」 とにっこり。

機械の実際の操作は別な人がやり、これも女性でした。筒の中に入り30分くらいで検査は終了。
さて、、次はEMG というところに行きましたがスケジュールの調整ミスで、これは1月になってから再度病院に来るという事でパス。オハイオですからスケジュールの調整ミスくらいで怒ってはいけません。何があっても不思議ではないところですから。

と、自分に言い聞かせたのでありました、、、。

また長い長い廊下を歩い本日のハイライト、腸の内視鏡検査を受けるところに行きます。受付に書類を出すとまたアンケート。
今度は日本語と英語の併記で大いに助かりました。ここの病院は日本人駐在員の定期健康診断などをやるので、窓口によって日本語のアンケートが準備してあるのでした。

しばらくすると看護婦さんが呼びにきましたので、準備室に入ります。ここで着替えてパンツも脱いでガウンを着てベッドに横たわります。この看護婦さん、名前はLさん、非常に愛想のいい人でいろいろと話しかけてきます。
ダンナは私と同じ会社のようです。
「通訳はいりますか?」、と聞かれたので、「通訳サービスは検査後に、ドクターが所見を言う時にお願いします。」、という返事をしました。

内視鏡の検査は全身麻酔で行います。先ず、点滴を入れた後、ベッドを別な部屋に移します。そこでドクターが現れました。ドクター・キム、韓国人の若いドクターでした
ドクター・キムはあれこれ検査について説明をして、何か点滴の瓶を触ったと思います、、、、。
気が付いたら全てが終わっていました。

検査は40分ほど行われたそうで、これはかなり長い時間だったようです。この間に腸の中を全て検査して写真も撮影したようです。
意識が戻って再び準備室に移され、ドクターの所見を聞きました。通訳は日本人のようで、電話機のスピーカーから流れる日本語は非常に分かり易く、ドクターキムも明快に説明してくれました。

メアリーズビル゙村の病院は広々として、そして静かで検査は私が麻酔で眠っている間に全て行わ、その結果は日本語に通訳されて細かいところまで聞くことができました。
あんなにあれこれと心配をしたのがウソのようでした。

ドクター・キムは私に挨拶をして部屋を出て行きました。私は下着をつけて服を着て、検査室を出ました。看護婦のLさんは傍についてくれて、何と駐車場まで来てくれて、私が車に入るまで見送ってくれました。
外は−2℃という温度にもかかわらず、Lさんは白衣のままで外まで出て、車のところまで来てくれたのでした。

麻酔が残っている私は勿論運転はできませんから、カミさんの運転で家に向かいました。
私は日本でこのような検査を受けた事はありません。ですから同じような方法で行われるのかどうかよくわかりませんが、この日の検査は少なくとも何の不安も感じさせる事なく、余裕を持ってゆったりと行われました。

今回は下剤の調達には随分振り回されましたが、病院での検査は本当に親切なものでした。

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