09−08−30 話題3つ

1.アメリカ国民は計算に強い!?

日本では衆議院議員選挙が終わり、民主党の圧勝に終わりました。民主党の政策実行能力は殆ど未知数と言ってもいいと思いますが、まああれだけのばらまきを増税なしでやれば、次にやることはインフレ政策しかない訳で、一体日本はどうなるのでしょうね。

私が日本国政府にお願いするのは次の3つだけです。
1.年金をきちんと約束どおり払って下さい。支払い開始年齢引き上げとか、減額とかしないで下さい。
2.世の中の治安をきちんと維持して下さい。凶悪犯罪が増えています。変なガイジンも増えています。
3.医療制度を最低限今の状態を維持して下さい。


これからいろいろな政策変更があると思いますが、それらがこの3つにマイナスの影響を与えるのか、プラスの影響を与えるのか、それともどうでもいい事なのか、それで民主党政権を評価していきたいと思います。アメリカとの間が冷えるとこの3つにどういう影響が出るか、2つは多分マイナスですよね。(風が吹けば桶屋が儲かる、式で考えるとそうなります。)

アメリカではオバマ大統領の最大の公約である"医療保険制度改革"について共和党、国民の猛反対にあって立ち往生しています。オバマ大統領は「5000万人の無保険者の解消と保険加入者のより一層の医療の充実」、という事で重点は前者にあるのは当然です。

無保険者の救済、日本であれば「それは良い事だ、どんどんやるべきだ、反対?とんでもない!」、とみんな賛成すると思うのですが、アメリカはそうはなりません。

ズバリ、反対の理由は5000万人の救済にはお金がかかる、お金は税金によって負担される、つまり現在既に保険に入っている国民の負担になるわけで、その負担を拒否しているのです。
(日本ではちょっと違う報道がされているようですが)

健康保険に入る事は基本的に各々個人の問題であり、政府が巨額のお金を使って5000万人を救済するために残りの2億5000万人に負担を強いるのはイヤ、と国民は言っているのです。

これを今回の日本の自民党、民主党の選挙公約に置き換えれば、全部増税なしでできる公約は一つもありませんでしたから、アメリカ国民であれば基本的に、「そんな事やめてくれ。」、という事になります。

さて民主党は選挙公約実行にあたり、どこからお金を持ってくるのでしょうか。ここだけは注目しておきたいと思います。

2.お腹一杯!

今カミさんが日本に帰っており、自炊をやっております。と言っても私は平日は朝食を食べませんし、昼食は会社のカフェテリア。ですから夕食だけを家で食べますが、これは食事を準備すると言うより酒のつまみを準備する、という方が正確な言い方です。

でも土日は朝昼晩の3食を家で食べるので、これの準備をします。土曜日、日曜日はちゃんとご飯を炊いて朝は味噌汁も作ります。
ご飯は土曜の朝に2合を炊きます。

これは土日の2日分の朝食用です。昼は麺類を食べるし夕食は普通ご飯を食べないことが多いので、2合です。

2合のご飯を2回で食べます。つまり1食1合です。もし3食ご飯を食べるとすると3合あれば足りる計算になります。

江戸時代の普通の人はご飯を1日に5合食べたそうです。
で、この前5合のご飯を炊いてみました。(別に江戸時代のマネをしようと思ったわけではなく、2日分を一度に炊いただけです。)

炊飯器一杯のご飯が出来上がりました。これを1日で食べると言うのは不可能だと思いました。仮に何とか食べたとしても、これを365日続けるのは絶対に無理だと思いました。

ところが、、、明治、大正、昭和の日本陸軍の兵士は1日6合のご飯が定量で準備され、これを食べていたというのです。1食に2合のご飯です。

以前に2合のご飯を丼に盛ってみた事があります。どうしてもこれが信じられなかったからです。
ただ事ではない、ご飯のどんぶり大盛りが出来上がりました。

これを昔の陸軍の兵隊さんは3食、356日食べていた、やっぱり信じられませんでした。
昔と言っても私の父の世代か、そのちょっと前の世代の人達です。

ところが、、、これは本当でした。というのは先日偶然に昭和初期の日本陸軍の兵営(東京)で食事をする兵士の写真を見たのです。

確かにスゴイ量のご飯が丼に盛られていました。ちょっと腰が引ける量でした。(昭和以降は6合は全部白米ではなく、20%は麦だったとありました。)

宮沢賢治の"雨ニモマケズ風ニモマケズ"には、「、、、一日ニ玄米四合ト、味噌ト少シノ野菜ヲタベ、、、」、というのがあります。
4合のご飯というのは昭和初期の肉体労働をしない人(ひょっとしたら病人であった賢治の量?)の量だった事がわかります。ですから昭和の兵隊さんが6合の飯を毎日食べたというのはなんとなく納得できます。

オハチョンで自炊をしながらお米を研ぎながら、そんな事を考えておりました。自炊すると普段考えない事考えるものなのですね。

3.本当に大変です

私の会社では駐在社員は1年に1回の帰国休暇があります。帰国休暇は2週間で、エコノミーのチケットを家族の分も含めて会社が支給します。一時帰国休暇と言っても場合によっては、本人は何日間か日本で業務をやる事になりますので、丸々2週間休む訳にはいかなくなる事があります。

一時帰国休暇の場合、日本のどこに宿泊するかが問題になります。私は父が健在で母親が元気な時は母親の家に泊めてもらう事がありましたが、今は父も亡くなり、母親はちょっと健康に問題があるので、泊まれません。それで母親に会いに行っても宿泊はホテルです。

私の隣の職場のKさんも今月に一時帰国休暇を取られました。KSさんは夫婦と3人のお嬢さんの5人家族で一時帰国をされました。
Kさんもやはりご両親の健康の都合で5人がそこに滞在する訳にいかず、2週間弱ホテル住まいをしたそうです。
今までは親戚の家に滞在をお願いをした事もあったそうですが、5人が1週間以上という事になるといろいろと問題があり遠慮せざるを得なくなったそうです。

Kさんは関西出身なので一旦関西方面に行き親戚に合い、その後主な滞在先は東京だったそうです。くつろげるそれなりのホテルとなるとビジネスホテルというわけにはいかず、それなりのシティーホテルになります。部屋は5人家族ですから2部屋必要で、どうしても1部屋2万前後になってしまいます。

食事をするたびにあっという間に1万円札が消えていくのが日本の特徴です。この状況は私もよ〜くわかります。朝から晩までホテルに居るわけではないので、当然交通費、その他どんどんお金は飛んでいく事になります。

日本への一時帰国は、久しぶりに会う人とか、日本ならではのおいしいものを頂けるとか、いろいろな楽しみがあるのですが、日本は物価の高い国、必要な費用は半端ではないのです。本当に1万円札の威力のなさに呆然とします。
Kさんの、「イヤー、まいりましたよ。」、という言葉、私も本当に、よ〜く理解できます。

ズバリ、一時帰国休暇、あっと驚くお金が掛かるのです。駐在員の生活の基盤はオハイオにあります。日本一時帰国も決して楽ではありません。。

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