日本では成人年齢を今の20才から18才に下げようとする方向で検討されているようです。アメリカは既に18才です。
但し、飲酒に関しては21才からとなっており、飲酒に対する考え方が厳しいアメリカらしいものとなっています。
車の運転免許証は大半の州では16才から取得可能で、これも国の実態を反映していると言えます。
日本では今ナゼ成人年令を引き下げようとする提案が浮かび上がってきたのか、これによってどのような事が世の中で起きるのか、いろいろと報道がされていますが、イマイチ引き下げの理由がよくわかりません。
犯罪を犯した場合、20才以下は少年法で裁かれますが、これの引き下げを狙ったものだという声も聞こえてきます。アメリカも同じようなシステムになっていますが、18歳以下でも犯罪を犯した子供は顔写真と名前が公表されます
。
「最近の若者は大人としての自覚に欠ける。早く大人にしてしまえば少しは自覚が高まるかも知れない。」、というのも狙いの一つとありました。
でもこれは、「最近社員のやる気がなくなってきたから肩書きをみんな1ランク上げよう。そうすればみんな変わるだろう。」、という理由で給料は据え置きで、平社員は係長と呼び、係長は課長という肩書きにし、課長は部長、部長は役員にするというのと同じくらい、アホみたいな発想じゃないかと思ったりしています。
大人としての自覚が年令相応に上がってこないのは、大人の認定年令が高いからではなく、生まれてから大人に育つまでの教育に問題があるためだと思います。
親の教育、学校での教育、地域社会による教育、いろいろあると思います。
日本はこれらのシステムが崩壊しており、これの建て直しなくて、"大人認定年令引き下げ"は手段のはき違えではないかと思いますが、考えすぎでしょうか。
それよりも私はむしろ、成人年令を引き上げてはどうかと思っています。成人としての自覚・行動が年令より遅れているというのが実態なので実態に合わせる、という考え方です。
日本の場合平均寿命も世界有数の長さですから、成人年令を30才にしても大人の時間はたっぷりあります。
ご心配なく。 |