昨年の後半から世の中の景気が本格的におかしくなって、経済が異常事態になっています。私の属する業界も坂道を転げ落ちるボールのように業績が悪化して、対応が追いつかない状態です。
新聞を読むと全ての産業がダメージを受けつつあり、特に製造業は減産、事業所整理・閉鎖、人員整理、給与カット、という文字が頻繁に目に飛び込んできます。
このような中、どこの企業でも真っ先に指示が出るのが“経費削減”です。経費とはビジネスを行っていく上に必要な付帯費用、という解釈でいいと思います。
その中でも真っ先に手をつけられるのが国内外出張に関する経費削減です。
私の会社は日本企業の現地法人で、日本との関りは当然の事ながら緊密です。
従ってオハイオから日本への出張、日本からオハイオへの出張も頻繁です。日本への出張は飛行機代だけで1回4000ドル以上、これにホテル代とかいろいろな費用を加えると結構な費用になります。
出張を必要最小限にして、費用の削減をするという方針はどの会社も共通で、今のような状況の場合は当然の施策と言えます。
出張を制限してもビジネスは継続しなくてはなりません。生産部門は別として、それ以外の部門の仕事量というのは急には変化する事はないのが普通ですから、出張の代わりの手段を講じなくてはなりません。
この場合代わりの手段として先ず頭に浮かぶのがメール、電話、TV会議の活用という3本柱になります。
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