08−07−17 ビザの更新

アメリカに住み、アメリカで仕事をするにはアメリカ政府の発行するビザを取得する必要があります。ビザにはいろいろな種類があって、それぞれいろいろな条件がついていて、結構複雑です。
私のビザは最初はL1というビザで3年目、5年目で更新して7年間、その後E2というビザに切り替えてこれは5年ごとに更新が必要で、この7月がその時期に当たります。

以前はビザの更新は本人はアメリカに滞在したままで行う事ができましたが、911以降やり方が変わり、今は更新の都度自分の国に戻ってそこのアメリカ大使館に出頭して簡単な面接が必要になりました。
もちろんそれまでにいろいろな書類を作成する必要があり、これらは社内の法務部の担当者とコンタクトを取りながら進め、最後に在日アメリカ大使館のWEBで面接の予約を入れて完了という手順になります。

私の場合は5月の初旬から作業を始めて、大使館の面接完了が6月の末に終わりました。書類は予め法務部から日本の担当部署に送られて、最終的な作成が行われ、これを持って大使館に行く訳です。
面接の予約は7月17日の08:30、日本へは7月16日の夕方に着くというスケジュールを組みました。

書類は本社に行って受け取るか、宿泊するホテルにも郵送してくれるというので、私はこれをお願いしました。ビザ取得の面接は配偶者も必要で、同時にカミさんも日本に行く事になりました。

今回の日本行きのスケジュールはビザの更新、業務、それに帰国休暇を組み合わせて約3週間としました。
15日の朝のフライトでカミさんとコロンバスからシカゴに向かいます。

飛行機が09:00頃に無事シカゴに到着、5番ターミナルの方を機内から見ます。
普通は搭乗するJALの赤い垂直尾翼が見えるのですが、今日は見えません。

ちょっと嫌な予感です。飛行機は3番ターミナルに到着、モノレールに乗って5番ターミナルで成田までのチェックインを行います。

「申し訳ありません。9時30分に成田から到着予定の便が遅れており、まだシカゴに着いておりません。出発は予定より大幅に遅れる事になります。」
やはり思ったとおりでした。やがて出発は2時になるという連絡があり、つまり2時間遅れになる事がわかりました。

結局成田に着いたのは約1時間遅れで、翌日7月16日の午後4時頃でした。飛行機はビジネス席が60%くらいの客で、これはちょっと意外でした。(シカゴ/成田間はいつも満席に近い)
書類はホテルに郵送されており、チェックインの時に渡されました。

翌朝、ちょっと早いとは思いましたが7時15分過ぎにホテルから地下鉄で溜池山王まで。アメリカ大使館は駅を降りて地上に出て3分くらいのところにあり、警察官が何人も立っています。
「どこに行くのですか?アメリカ大使館?ビザの更新ですか。どうぞ。」
という具合に質問をされました。

大使館の前には既に40人近くの人が行列を作っています。学生風の人は留学ビザかな、サラリーマン風の人は意外と少ない感じです。半分以上は女性です。

8時になると列が動き出し持ち物検査をする小屋のような建物の手前で注意を受けます。
その後小屋の中に入り、持ち物の検査と持ち込み禁止の携帯電話などを係の警備員に渡します。

こう言った警備員は全員日本人で、大使館に雇われている人のようでした。
ここでやっと大きなドアーを押して大使館の中に入り、入り口に座っている女性2人に書類を全部渡すとさっと目を通してチェックをします。

書類は綴じる順番も決まっておりパスポートもここで渡します。
チェックで写真がダメだと言われている人がおりました。今からどうするのかなー、、、。

更に奥の部屋に入ると椅子がずらっと並んでおり、待合室になっています。この正面に競馬の馬券売り場のように窓口がずらっと並んでおり、ここで大使館の職員と向かい合って面接をするのです。
先ず指紋を取るために順番に名前を呼ばれます。指紋はアメリカ入国の時と同じ要領です。

その後再び席に戻り、名前を呼ばれるのを待ちます。びっくりしたのはシカゴから成田までの飛行機の中で前に座っていた40才くらいの男性がここの待合室の私達の前に座って来た事で、この人も私達に気が付いた様子でした。
偶然と言うにはあまりにも不思議な巡り合わせ、今日は宝クジでも買えばひょっとしたら大当たりかも、なんて考えてしまいました。

30分以上待たされて名前を呼ばれ、やっと面接。「ホンセキハ、マツサカデスネ。ワタシハ、マダマツサカニハ、イッタコトガアリマセン。トコロデ、アメリカデハ、ナニヲシテイルノデスカ?」
たどたどしい日本語で質問をしてきます。書類を見ろ!とも言えないので質問に答えます。約1分で終了です。

面接とは言えない簡単なものでしたが、いろいろとやりとりをした挙げ句、書類を返されて憮然とした表情で部屋を出て行った人もおりましたから、やはり重要なプロセスであるのは間違いありません。

ビザの手続きは全部完了、後は会社に送られて来るので、それを滞在先に送ってもらうのみです。

5年前のLビザからEビザビザへの切り替え時は、私とカミさんは時期が少しずれ、私は6月末の申請で面接がありませんでしたがカミさんは8月の申請で面接がありましたからこの時からこのようなシステムになった事になります。
5年前の私の申請の時は発行までに、実に1ヶ月以上待たされ、この間ずっと日本に足止めになりました。
あれkら5年か、、、早いものです。

さーて、今日から暫くの間日本に滞在です。、今日は社会保険庁に行って、明日の金曜日から翌週の水曜日まで仕事で、木曜日から帰国休暇を数日間もらって、、、、なかなか忙しいスケジュールです。

しかし日本のこの暑さは何だろう!湿気の少ない、気温があまり上がらないオハイオから日本の真夏に来るとまさに地獄です。この日も日中の最高気温が33℃、湿度80%でした。やはり異常気象のせいなのでしょうか、これも。
バテないよう頑張らなくては。
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