08−05−31 久し振りのトロント

私の隣の席にいるDSさんは私のパートナーとして、日常業務を相談しながらこなしています。今週は久し振りにDSさんの車に乗せてもらって離れた事務所にある会議室に行きました。会社の事務所・工場は広大な地域に分散しており、一番遠い工場・事務所は私が普段いる場所から車で1時間弱、70〜80kmくらい離れてます。

この日に行った工場は約15km離れたところで、10分ほどで行けるところです。
「SHIN、今日は4時で家に帰りたいのですが、何かありますか。」、理由を聞くと12才(小学校6年生)になる彼の息子が学校で表彰を受けるので、これに是非行ってやりたいと言うのです。

5月の末はアメリカでは学期の終わり、彼の息子は9月の新学期からは中学生になります。(アメリカは小学校、中学校は卒業式はないのが普通です。)
表彰とは具体的には成績が優秀でオール優をとったからだそうで、彼はニコニコしています。やはりどこの国でも子どもの成績がいい事に対して嬉しくない親はいません。

「イヤー、息子は私に似ないで、家内に似てよかった、、、、私は正直に言って嬉しいですよ。」、と自分に似ないで家内に似て、という部分を2回言っていました。
話を聞くとDSさんの奥さんはMBAを持っており保険会社のキャリアウーマンだったそうで、子どもができた時はDSさんが会社を辞めて主夫になり、奥さんが仕事を続けるという事も真剣に考えたそうで、彼がそれを奥さんに提案をしたら奥さんは泣いて、止めてくれと言ったそうです。

その奥さんも子どもを生むのを契機に家に入り、子どもがある程度大きくなった3年ほど前から再び仕事を始め、今はある有名な食品会社(日本人でも殆どの人が知っていると思います)のマーケッティングの仕事をやっています。
本社はシカゴ、頻繁に出張があると言っていました。

オハイオはいろいろな意味でアメリカの平均的な州で、新製品などの市場調査をオハイオで行うというのがよく行われる事で、各社のマーケッティング部門のブランチがコロンバスには多くあります。
DSさんの奥さんはこれからどんどん仕事の幅を広げていく計画だそうで、彼は嬉しそうな顔をしていました。

日本でも一部の会社では育児休暇制度がいろいろと整備されつつあり、仕事を一生続けようという女性には追い風の環境ですが、2人の娘がいる私にとってはもっともっと充実してほしいと思っています。
DSさんの奥さんの例はほんの一例で私が聞いたいろいろな人のケースから行くと、日本はこの点はまだまだアメリカに比べると後進国と言わざるを得ないような気がします。

昨日は土曜日ではありましたがカナダのトロントのホテルで会議があり、早朝にコロンバスを出てトロントまで行って日曜の今日の昼頃に帰ってきました。
トロント市内のホテルでの会議というのは珍しく、普通はトロントから100kmくらい北にある工場まで行くのですが、アメリカからの参加者が少しでも便利なように、という配慮をしてくれた人がおりましたのでこうなりました。

コロンバスからトロントまでは飛行機で乗って時間は1時間半くらいなのですが、待ち時間・空港でのいろいろな手続きの時間などを入れると4時間以上、時には5時間くらいかかる事があります。人数がまとまればチャーター機のビジネスジェットという手もありますが、今回はオハイオからは私とAさんの2名なので、これは無理。

当初の計画では車で行くことを考えていました。コロンバスからトロンと市内までは800km、車で8時間以内で行けるからです。空港でダラダラ待つより、少々時間が掛かっても車の方が快適なのです。
が金曜日は夕方までスケジュールがびっしりなAさんはこれが無理という事になり、土曜日の早朝の飛行機で行くことにしました。

出発は朝の6時45分。逆算していくと朝の3時30分には起床しなくてはならないという、土曜日の出張にしてはちょっとキツ目のスケジュールでした。

コロンバス空港からトロントへ

小型のターボプロップ機で1時間半弱で行けます。
が、お代の方は普通非常に高く、この日はエコにミークラスで日本往復ができるくらいのお代でした。

飛行機は悪名高きカナダのB社の製品。日本でもランディングギアーが出なかったりで、結構話題になった飛行機であります。
カナダの飛行機らしく、機内放送は一応英語とフランス語でやります。

でも朝3時半に起きて空港に5時頃に行くって、結構キツイですね。
会議をやったトロントのWホテル

私が初めてトロントに来たのは25年前でしたが、その時は
Pという日系のホテルでした。
その名残としてロビー横には日本庭園もどき、それに大きな日本レストランもあります。

そうそう、Sという毛皮で有名な日系のお店もこのホテルにありました。ここでまだ幼児だった娘達にアザラシの人形を買ってやったっけナー、、、、。

97年5月にカミさんと娘がオハイオに来た後の6月に、カナダ旅行でここに家族で宿泊しました。
雰囲気は25年前、11年前と何も変わっておりませんでした。
トロント市内の中国人マーケット(1)

会議は一杯の反省事項を残して、何とか終わりました。この日はトロントに泊まりの人、夜遅くのフライトで帰る人、様々でしたが夕食まで少し時間があったので、カナダ駐在のMさんに最近人気のあるマーケットの案内をして頂きました。

巨大な建物の中に小さな店舗が何百と作られており、ファッション、貴金属、食品、薬品、DVD、電化製品、家庭用品、それこそ何でも陳列販売しておりました。
トロント市内の中国人マーケット(2)

これを見て何と読んで、何と解釈するか?一緒に行ったTさんが見つけました。ブティックのようなお店の名前です。ハワイにある島の名前かナー、、、あれはWじゃなくてUだろー?

やはりここは日本語のカワイイ、可愛い、かわいい、
と解釈すべきなのですかネー。

このマーケットのお客の70%は中国人を中心とした東洋人と見掛けました。スゴイ活気でした。
トロント市内の中国人マーケット(3)

やはり中国人のマーケットときたら、これがないと話しになりません。何百とあるお店の中に食堂は極わめて僅かでした。

このような食べ物屋さんも、割と清潔な感じでちょっと小腹が空いたときにはここで食事も悪くはない感じでした。

ブランド品も手に入れることができるそうで、陳列がされていない場合は、店員に言うと奥から持ってくるそうです。(これはどういう事か、ピンと来る人は物事がよく分かっている人です。)
ホテルの部屋からの眺め

ホテルはトロントの市内のど真ん中ですが、ゴミゴミした感じは一切ありません。以前に比べて少しビルが増えた感じはしますが、基本的に何も変わっていません。
トロントは国際都市で、いろいろな人種民族が入り乱れている感じです。コロンバスのような田舎臭さが全く感じられない都市です。

ちなみに日本レストランは大小200軒近くあるそうですが、まともなのは60軒くらい、あとは”なんちゃって日本レストラン”だそうです。
シンシナティー空港

帰りはトロントからコロンバスへのダイレクト便がなく、シンシナティー経由という面倒なルートでした。
シンシナティー空港は久し振りに立ち寄りましたが、階層された感じでした。

待合室のシートの右側に並んだ扉はトイレの扉ではなく、搭乗チェックイン・ゲートです。
ここは小型機専用のゲートで、このずらっと並んだ扉の向こうがそれぞれの飛行機のタラップに繋がっているのでした。

ここも無線LANは無料でした。

西はLA、南はアラバマからトロントに集まった会議、やはり効率はよくありません。これからも頻繁に打ち合わせをやる事になりそうですが、極力テレビ会議で済ませよう、というのがAさんと私の結論でした。

トロントはやはり仕事ではなく、旅行で来るといいところです。北には巨大なナショナルパークがあるし、数時間でオタワにも行けるし、ちょっと頑張ればモントリオール、ケベックシティーにも簡単に行けます。
この秋に車でブラッと行ってみますかねー、、。

inserted by FC2 system