07−12−24 アメリカに帰り着きました

仕事、休暇、仕事の順番で終わった3週間の日本滞在、長いようでしたがあっと言う間でした。休暇中は娘2人と1泊旅行、更に4泊5日の一人旅、オハイオに帰る前日2日間は再度娘達達に東京で会いました。

娘達には買い物にも付き合わされて、私は大ダメージを受けましたが、嬉しそうな顔を見るとつい、という次第でした。

上の娘は時間の都合で一緒に来れなかったのですが、下の娘とは12年前まで住んでいた埼玉の町を再訪する事もできました。

下の娘は小学校と中学校の9年間、それに高校の1年間を過ごした所の再訪は懐かしかったようで、私も行ってよかったと思いました。
埼玉は娘達にとっては第二の故郷と言える所かも知れません。

埼玉での暮らしが親子4人で暮らしで、これ以降みんなバラバラの生活になってしまいました。

今更過去を振り返っても仕方のない事であるのは分かっているのですが、もし転勤がなければ今でも4人で暮らしていたかも知れないと思うと何か複雑な心境にならざるを得ませんでした。

私だけがオハイオに単身赴任をしていればどうなったか、5年くらいで帰れたかも知れない、とか自分たちがかつて住んだ街並みを見ながらいろいろと考えておりました。

オハイオに帰ってきたのはクリスマスイブの24日、さすがにこの日の成田→シカゴ便は搭乗率が60%くらいという感じで、ガラガラでした。
シカゴのターミナル5には朝の8時30分に到着、入国審査と税関審査も何のトラブルもなく通過する事ができました。

日本にいる間に知ったのですが、日本もアメリカと同じように外国人が入国する時は指紋の採取と顔写真の撮影が義務付けられるようになっており、ニュースになっていました。

ニュースのトーンとしては、「こんな面倒な事を入国者に要求しなくてもいいのではないか。何か失礼ではないか。」、というものでした。

入国者へのインタビューでは、「これで日本は安全になるかも知れないが、我々は面倒だ。」、などと放言しているガイジンもおりました。
このシステムを稼働させてから既に数十人の入国を拒否できているそうです。

3週間ですっかり日本慣れしてしまった私は先ずシカゴに着いて、アメリカに戻ってきたナーと実感する幾つかの現象があります。私が何を見てこれを感じるか、思いつくままに綴ってみます。

12月なのに半袖とか、時には半ズボンのヤツがいる
いくらエアコンが隅々まで効いているとは言え、この季節に半袖で空港の中を歩いているのは日本で見る事ができませんが、アメリカではよく見掛ける光景です。
そもそもアメリカには「衣替え」、という習慣がありません。寒くないと感じたら半袖を着ようが、短パンをはこうが気にならないのです。さすがに短パンは少ないですが、室内は半袖の連中をよく見掛けます。

物の扱いが粗雑なヤツが目立つ
これもアメリカに帰ってきたなー、と思う瞬間です。とにかく普段の生活でも物の取り扱い、物を動かしたり、運んだりする場合でも荒っぽい、というか私に言わせると粗雑です。これは男も女も共通しています。
とにかく物をボンボン投げる、蹴飛ばす、ひっぱたくというのが目立ちます。
ナゼ、あのような扱いをするのかわからないのですが、一般的に日本人より物を乱暴に扱うのは確かです。

人間の動作が緩慢、小走りするヤツがいない
日本にいるといわゆるチャカチャカと動く人を結構見掛けます。小走りをする人を極く普通に見掛けます。逆に日本に来てこれを見ると、ああ日本に来たナーと思います。
今回びっくりしたのは新幹線の切符の販売窓口のオペレーターの操作が神業に近い動きをした事です。お金の受け渡しの時のスピードとかいろいろな場面での人間の動きを見ているととにかく早いのです。アメリカに来るとこれらが3分の2以下でガクンと遅くなります。チャカチャカ、サッサ動作がない世界がアメリカです。

ヨレヨレの服装をしたヤツがグンと増える
というか、しゃきっとした服装の連中が非常に少なくなります。服装はカラフルではありますが、全体としてヨレヨレ感が漂います。
勿論日本にいても同じような人を見掛けますが、比率が違います。
アメリカは普段の生活の中では服装という事に関しては日本人に比べていわゆる、無頓着な傾向が非常に強いと思います。このヨレヨレ感の強い服を着た連中が集まると、一種独特の雰囲気を作るのに貢献してしています。

足の不自由な人を運ぶ車椅子・カートが目立つ
アメリカは完全な車社会です。家を出るときはガレージの中に駐車してある車に乗り、目的地の駐車場まで行き、そこから少しだけ歩いて用事をしたりします。車というのは人間の移動をアーツードアーで行う最も効率的な輸送手段です。
とにかく車社会というのは歩くことを極端に排除します。
結果、どうなるか。足腰が萎えた人が異常に増えてしまいます。
でも空港での移動はみんなに結構な距離の歩行を要求します。そこでこれらの人のために車椅子、カートがふんだんに準備されているのです。

でっかいゴミ箱があちこちに設置されている
日本はアメリカに比べてゴミ箱の数が非常に少なく、そしてサイズが小さい。成田空港で何か物を捨てようと思っても、ゴミ箱を見つけるのは割と大変です。
ところはアメリカの空港とか公共の場所、スパーの入り口、ファーストフードのお店の中、日本とはゴミ箱設置の密度が全然違います。
今回日本で泊まったあるビジネスホテル、ロビーにゴミ箱がなく、ペットボトルを捨てる事ができませんでした。そこでカウンターのオネエサンにその旨を告げると、カウンターのオネエさんそのペットボトルをうやうやしく受け取って裏の事務所の方に持っていきました。このホテルではロビーで客にゴミを捨てさせない、という方針のようでした。

ゲートカウンターでの歌声ショー
空港の各ゲートでは搭乗開始などを知らせるためにマイクで案内をします。今回このマイクを使って航空会社のカウンターの社員がクリスマスソングを歌い出しました。
そして歌い終わったらゲートの待合室にいたお客はヤイノヤイノの口笛、拍手喝采を送っておりました。
これって成田の62番ゲートでJALの職員がマイクを使って待合室で退屈している客に、美空ひばりとか北島三郎の演歌をサービスのつもりで歌うようなものですねー、きっと。この時にやはりお客は拍手しますかネー、、、。
アメリカではこの他にレストランでも、突然地声で唸り出すオッサンとかいますから、このマナーは御法度ではないのかも知れません。

アメリカに戻ったなー、という感じを最初に空港で与える事象は何か、今回暇だったのでボーっと観察した結果の一部がこれらです。個々には小さな事象ですが、それぞれが重なり合って日本とは明らかに違う雰囲気を作っているのだと思います。
もちろん他にも無数の要素があるのは分かっていますけど。

ところで会社の方は、22日から既にクリスマス休暇に入っています。という事は私はこのままコロンバスの帰り、年明けの1月1日まで休みという事になります。この休みはゆっくりと家で過ごしたいと思います。。

inserted by FC2 system