07−08−05 アイリッシュ・フェアー

私は正確にはオハイオ州のダブリン(Dublin)市というところに住んでいます。ダブリンとはアイルランドの首都ダブリンと同じ名前で、つまりアイルランドからの移民によってできた町です。
今でこそ人口は50000万人以上ですが、1970年頃は800人くらいの村だったそうで、1987年に人口が10000人を超えて市になったそうです。

つまりここ30年ちょっとで人口が60倍くらいになったというところでもあります。市の発表によると市の面積は21平方マイルで、南側は州都コロンバスになっており、この辺のいろいろな市を併せてグレート・コロンバスと言い、いわゆる人口100万人のサンフランシスコに次ぐ、アメリカ15番目の都市になっています。

さてこのダブリン、毎年8月にアイリッシュ・フェアーというイベントがあり、オハイオ以外の各州からも関係者がどっと集まってきます。
中身はアイルランドに関係するいろいろな見せ物や音楽を聴かせたりするもので、結構楽しめます。今年はこのフェアーの20周年記念と言うことで、例年になく大規模で行われるという話を聞いたので、これに行ってきました。

アイルランドは緑!?

アイルランドのシンボルカラーは緑です。とにかく緑、ミドリ、、グリーン、みどりです。
どうして緑か、私の知る限りではアイルランドの国花がシロツメクサで、これが緑、という事らしいですがよくは知りません。

会場にいく途中で見掛けたオバサン2人、緑のTシャツと、もう一人の人は緑の帽子をかぶっていました。

でもアイルランドはミドリ、これって分かり易いですね。
会場は広い!

会場までは私の家から車で10分くらいのところにある広大な公園です。会場はぐるっと回るだけで、1時間はかかる程です。

日曜の今日、天気が悪くて小雨もパラつくお天気です。本当は昨日の土曜日に来る予定でしたが、ちょっと面倒な事があって会社に出勤、今日になってしまったのです。

でもスゴイ人出です。何千人も来ている感じです。
砂の彫刻

会場に入るには6ドルの入場料が必要と聞いていましたが、無料で入れました。
どうして?

私達が入ったのは10時30分過ぎ、これはオープンの時間である11時前で、会場では日曜のミサをやっている時間帯でした。
つまりミサに参加するために来る人は無料にする、という事のようでした。(このように勝手解釈しています。)

この日は教会に行かないで、この会場に来ている人も多い訳で、この人達の為にミサが会場の中で開かれていました。
雨が降ってきました

広い会場をブラブラ歩いて一番奥に来たた頃、雨が降ってきました。
仕方なくいろいろな土産物を売っているテントに入って、買うとはなしにいろいろと見て回りました。

土産物は当然ですがアイリッシュにちなんだ物が多く、普段オハイオで見掛ける物とは少し趣が違う物が多くありました。
ウイスキーフラスコ

イギリスの貴族が馬に乗ってポケットからウイスキーフラスコを取り出し、ひとくち口に当てて、「さあ、行くぞ!」、と狩りに出掛けるシーンがナゼか頭の中に残っています。
どんな映画だったかは忘れました。

あれ以来あのようなウイスキーフラスコが欲しいナーと思っていましたが、土産物屋でイギリス製の物を見つけましたので、一個買いました。
ピューターでできた本物でした。
バンド演奏

会場の中にはこのようなバンド演奏を聴かせるテントがいくつもあります。
演奏の曲はアイルランド民謡とか、アイルランドにちなんだものが主で、みんな熱心に聞いていました。

残念ながら私はこのような音楽には詳しくないので、具体的にどういう曲が演奏されているのかよくわかりませんでしたが、何となく身体を動かしたくなるような曲ばかりでした。
フィッシュ・アンド・チップ

音楽を聞きなら軽くお腹に入れる事にしました。ここは迷わずにフィッシュ・アンド・チップですね。
それにアイリッシュワインを一杯、これを飲みながらバンド演奏を聴くのもなかなかオツなものです。

でもよく考えてみると、オハイオでフィッシュ・アンド・チップを食べるのは、ひょっとしたら初めてかも知れません。気にしていないせいかも知れませんがオハイオでは私は見掛けたことがありません。
カナダに行くと、これを食べさせる店はたくさんありますケド。
丁度お昼時です

バンドのテントを出てブラブラと歩きます。時々雨が降るお天気ですが丁度お昼時、皆さんは会場の中の屋台で買ってきたものを食べています。

来ている人は95%が白人、これ以外はインド人、それに中国人、日本人を見掛けたのは数人だけでした。

アイリッシュ・バプのテントがあったのでビールでも飲もうかと思いましたが、席が一杯だったので止めました。
バグパイプの説明

バグパイプはスコットランドのものが有名ですが、アイルランドにもあります。
元々バグパイプ奏者は軍隊と行動を共にし、今では軍楽隊の一部として知られています。

このオジサンはバグパイプの歴史とか、これにまつわる話をしていたようですが、残念ながら離している内容はよく理解できませんでした。


でもバグパイプと言うと、スコットランドのスカートを履いた兵隊さんを思い出してしまうのですが、この格好をした人を会場では見掛けませんでした。
合唱団

歌声が聞こえてきましたので、そちらの方へ行ってみるとオジサン、オバサン、少年、少女の混成合唱団が歌を歌っていました。
申し訳ないけど、かなりと言うか、相当にと言うか、はっきり言ってヘタクソでした。

歌い終わった時も割れるような拍手、という状況ではありませんでした。
でもこのようなものは上手、下手は問題ではありません。歌う側も聞く側も一生懸命、この雰囲気がいいのですね。
アイルランドのバイオリン?

じっと見ていたらいろいろと説明をしてくれましたが、アイルランド音楽は3つの楽器があってその一つがXXXですと言っており、多分このバイオリンの事ではないかと思います。

残念ながら私はこのようなジャンルの知識は殆どゼロに近いので、英語で詳しい説明を聞いてもよく理解できませんでした。

ここのテントでいろいろと見ていると、スゴイ雨が降り出して外に出れなくなってしまいました。
アイルランドのハープ

アイルランドのハープ、という説明になっておりました。ハープというと大きなもので、肩に抱えて演奏をするもの、というイメージがありますが、ここにあったものは非常に小型のものでした。

ここのテントではハープをどうやって組み立てるのか、そしてどうやって調整するのか、その実演をやっていました。
早めに帰宅です

会場に来たときは何ともなかったのですが、午後になってからはかなり強い雨が降り出し、近くで落雷も始まりました。

という事で、なんと主催者側から避難指示が出され、何千人という人がゾロゾロと一斉に帰るハメになってしまいました。

今日は日曜日、メインは土曜日だったとは言うものの、残念でした。

結局は催し物の5分の1も見ないで、午後の2時頃には会場を出て家に帰らなくてはなりませんでした。
私達の場合、会場までは車で10分程度ですが、来ている人の車のNOプレートを見ると、ミズーリーとかテキサスとかから来ている人もいるようでしたので、その残念さは私達の比ではなかったと思います。

このアイリッシュ・フェスティバル、毎年行われているのですが来たのは今年で2回目で、もっと来ておけばよかったと思いました。
アイルランド、いつかは実際に行って見たい国です。

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