06−09−27 ボストン旅行(1)
今週の月曜日、日本にいる上の娘が今年の冬に引き続き、再びオハイオにやって来ました。せっかく来るのだからという事で旅行を計画、今回はボストンに行く事にしました。
私とカミさんにとってボストンへの旅行は初めてではなく、8年前の夏にプリンスエドワード島(赤毛のアンの島)へ行った帰りに、2日ほど立ち寄った事がありました。

じゃなぜ再びボストン旅行なのか?2回も同じ所に行くのではなく、もっと別な場所を探して行けばいいのではないか?と思うかも知れませんが、ナゼかボストンに行ってみたかったのです。
アメリカに足掛け11年目、アメリカの歴史・文化に目を向けると、やはり「アメリカ発生の地、ニューイングランド」、というところに興味は向かうのです。

ピューリタニズムの伝統とか、アメリカ民主主義のルーツとか、知的エリートによるリーダーシップとか、アメリカに来た時は堅苦しくって全く興味を持たなかった事に段々と興味が湧いてきて、その手の本をあちこち探して読むようになり、何となくニューイングランドに関心を持つようになっていたのです。
快適なフライト、1時間半でボストンです
実は私がアメリカについて非常に興味を覚えていた話が一つあり、ずっと頭の中に残っておりました。
それはアメリカ人の、故郷に関するイメージの話です。
1960年代にワシントンポスト紙がベトナム戦争で戦っているアメリカ兵に、
「故郷のイメージをイメージを描いて下さい」、
という質問に対し、80%の兵隊(若者)の答えが白ペンキの教会とその隣に建っている赤ペンキの小学校、そして周りに広がる青い芝生だったそうです。

これは典型的なニューイングランドのイメージだそうで、答えた兵隊の多くはニューイングランドに行ったことさえなかった。
兵隊達の故郷は教会が赤いレンガで出来ていたかも知れない、兵隊達の故郷は山の中で芝生とは縁のないところだったかも知れない、でもこのような答えをしたというのです。

つまりニューイングランドはアメリカ人の心の故郷である、という事らしいのです。(オハイオでもこのような香りがする、小さな街を見ることができますけど。)
これ以上このような話題は本HPの主旨とはかけ離れてしまうので止めますが、いずれにせよ、ニューイングランドはアメリカの起点らしいのです。

ニューイングランドへ行こう!! でもナー、、、、赤ペンキの小学校を見に行くというのはナー、、、。そこで難しい話は抜きにして、私らしく、物見遊山中心のボストン旅行に3泊4日で出掛ける事にしました。
つまりは歴史探訪に名を借りた、ほぼ純粋な観光旅行、、、、で、あります。
先日ロンドン発の飛行機で、液体爆弾を飛行機に持参しようとして御用になった連中がいて、直後から液体と名のつくものは一切機内持ち込みはダメとなりました。全ての化粧品ダメ、目薬ダメ、歯磨きダメ、当初は赤ん坊のミルクさえダメだったみたいで、これだけはさすがにミルクである事を証明すればOK(検査官の前で飲んでみせる)になったみたいです。

ところが25日から液体物の機内持ち込みに関し、変更があったのです。1本3オンス、ZIPLOPのQUARTサイズに収まれば機内持ち込みがOKになったのです。
それで、今回は3泊4日に必要な液体類を全部小さな入れ物に入れて持参しました。案の定ゲートへの入り口では意地悪そうなアンちゃん、ネエちゃん、オッさん、オバさんの検査官がこれらの液体の検査をやっていました。

「これは何であるか?」
「これは風呂上がりに使うクリームである。ワイフが使う。」
「これは何であるか?」
「これは養毛剤である。これは私が使う。」
「これは何であるか?」
「これは目薬である。」
「これは何であるか?」
「これは女が化けるための塗り物である。」


と、まあしつこいこと。でも無事ゲートの検査は終了することができました。一昨日まではこれらの全てが没収の対象だったのですから大変だった訳です。
出発2日前に旅行会社に電話を掛けて、「液体の機内持ち込みに関して何か変か点があったようですが、詳しいことを教えて欲しい。」、と問い合わせをしたところ、TSA(国家安全保障局)のWEBのURLを送ってくれ、これで確認をしておいたのです。
着陸寸前、遠くにボストンの街が見えます
フライトは朝06:45にコロンバス出発、ボストン着が08:30というアーリーバード。
従って起床は04:00、家を出たのが05:00で空港に着いたのが05:30でした。結構乗客がいるのですね、この時間帯でも空港には。ちょっとびっくりしました。

フライトは予定どおり、ボストン・ローガン空港に08:30に到着。ローガン空港は結構でかいのですが、ターミナルが分割されていて、その大きさを感じません。

空港からはシャトルバスで最寄りの地下鉄の駅まで行って、そこから地下鉄に乗って20分。
大きなスーツケースを2個持って、まだ通勤・通学ラッシュの名残がある地下鉄に乗ります。

ボストンの地下鉄は1890年頃にできた非常に古いもので、車両はムチャクチャ乗り心地悪いし、よく揺れます。
乗客で目立つのはインド人風、それに得体の知れない東洋人各種、次に白人、黒人の順でしょうか。

何はともあれ、ホテルのあるプルデンシャルという駅に到着、地下から地上へ。さて、、、、ホテルはどこかかいな、、、と地図を拡げていると一人の白人が寄って来て、道案内をしてくれました。(地下鉄の職員らしかった)
地下鉄からホテルまでは歩いて5分の距離です。この辺は高層ビルが林立しています。私達は上ばかりを見ながらキョロキョロして歩きます。ガタガタ、大揺れの地下鉄、マジでボロです

話はボストンとは全然関係ありませんが、東京は上野駅近く、そして浅草近辺で昔ちょっとヤバイ仕事をやっていたという、S氏という人が私の知り合いの中にいます。
S氏によると東京に出て来たばかりの連中は、10秒観察すれば大体わかるそうです。

それは一人でも、二人連れでも、3人連れでも、東京に出てきたばっかりの連中は目線が殆ど上ばっかりを向いてキョロキョロしているからだそうです。
中には上ばっかりを見ているので人にぶつかったりする。こんな連中はお上りさんに間違いないというのです。
(こんな彼等・彼女等がS氏の仕事の対象であったらしい。詳しくはここでは割愛。)

その話を聞いて以来、私は上を見ながらキョロキョロするのに非常に抵抗があるのですが、初めての所に来るとやはり上を見てキョロキョロしてしまいます。(ちなみに私の年令ではS氏のビジネスの対象にはならないのですが。)
やはりここボストンに来ても、ふと気が付くと私、カミさんそして娘の全員の目線は常に上を見る傾向にあります。
まあそんな事気にしても仕方ないよなー、そこかしこで写真撮りまくって、ビデオ回して、それに通りのど真ん中で地図拡げて額寄せ合っているのだから。
S氏だってボストンに来たら同じ事するよなー、、、って頭の中で考えているうちにホテルに到着。

ホテルはシェラトン・ボストン。なかなか立派なロビーです。
朝10時にチェックインできると思わないので、とりあえず荷物をクロークに預けようとウロウロしているとホテルのアンちゃんが寄ってきて、自動チェックイン機チェックインをしましょうと言ってきました。

私:「こんな早くでもチェックインできるの?」
アンちゃん:「わかりません。でもやってみましょう。クレジットカードお持ちですか?」


やり方は空港の自動チェックインと全く同じ。クレジットカードを突っ込むと、予約してある情報が画面にさっと出てきて、2分くらいでチェックイン完了。

ヘー、知らなかった!!
ここでも目線が上を泳いでいる、S氏のターゲットになる、お上りさんをやってしまいました。

チェックインした部屋は16階。1泊330ドル(3人で)の部屋で、安いのか高いのかよくわかりませんがまあまあの広さで快適そうな感じです。

今日の天気は快晴、気温は15℃くらい、絶好の観光日和です!早速荷物を置いて、必要なものだけを持ってボストン観光開始です。
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